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成島のナルちゃんのこと。

『うう・・・・。』


ナルトに口内を犯された。

体が思わず固まってしまった。


嫌悪感しかない。舌が入ってくると思い出す。






あの放課後をーーー




体をめちゃくちゃにされた。はじめては誰だったかよくわからない。初体験は暴力と一方的な性欲発散で済ませられた。だから、あの日以来。少しでも自分をそういう対象に見る人間には容赦がないのだと思う。いや、それだけではないか。鹿島に関しては。




『殺してやりたい。』



シンプルにそんな思いだった。

でも別にマジで殺そうなんてことは思っていなかった。だから、あれは事故だ。自分が告白されたことも、あの男の首を吊るしたことも。


有島カリン。かつての私の名前だ。いや、苗字はさておき名前はそのままだ。


花梨ハナ


ハナという名前が何故か気に入らなかった。

私にはもっと煌びやかな名前が良かった。


だから、花梨カリンと呼ばせた。そっちの方が良かった。



有島は、旧姓だ。あの吊るした日以来、何かと当時の名前を探られるのもこの先控えている就職活動に影響しないよう、離婚した母の名前を名乗るようにした。


『やはり、出来損ないだったな。今後有島を語るのは許さない。』


父は経済的援助はするが、あの日以来、私を遠ざけた。



それは報いだった。




『うえっ!う、う』



告白されただけで拒否した体。

うなされる日々。

私をあんなにしておいて、よく告白できたな。



だからこそ、あの人の申し出には乗った。




『鹿島を、鹿島を孤立させて欲しい。』




鹿島をいじめ抜く日々は自分の心を癒やしていった。告白されただけじゃない。


鹿島は私が強姦されたきっかけ(・・・・)を作った男でもあったのだから。











中学時代。


『おーい、ナルちゃん。』


私、有島カリンを呼び止める。

何かうすら笑いを浮かべているような表情だった。


『なんだい?』


それでも明るく返した。


『ちょっとさあ、放課後、〇〇が話があるんだって。』



『う、うん。』



〇〇に命じられたのだろう。私に声をかけたのは当時も同じクラスだった鹿島だったのだ。

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