友達
『冷てえ、やったなあ!』
『それえ!!』
煌々と照りつける太陽が海面に反射して眩しい。
大学生にもなると発育も良くなるのだろうか、かつてのクラスメイトの女子らは魅惑的なボディを薄い水着でさらにその布の奥を妄想させる。
無意識にである。男子も同様だ。あの1枚の布地の奥には楽園が待ち受けているのだ。
ナルちゃんの水着の奥も妄想を駆り立てる。しかし、僕は体がこんなになる前にそのナルちゃんの体の髄を堪能している。それでも、僕のナルちゃんは魅惑的であり、楽園であるのだ。
『鹿島も泳げたらいいのにな。』
『僕のことは気にしないで、行ってきてよ。』
『ああ。あんまり2人でいると怪しまれるしな。』
『うん、僕の友達と遊んできてよ。』
ナルちゃんを見送る。
僕の友達はみんな大学生になって楽しく過ごしている。羨ましいな。こんな体にならなければ、僕も今ころあそこにいたはず。
『・・・ダメだって。』
『いいだろ?ナルちゃん。』
声がする。
ああ確かにナルちゃんだ。
『止めようよ。みんなと遊びたい。』
『いや、そのさ、見たらさ。』
『わかったよ。』
ナルちゃんが抱かれている。
羨ましい。
僕はもう抱けない体だから。
それに、
非常に気持ち悪い。
一通り行為を見終わる。
『はあ。気持ちよかった。』
『ほんと、絶倫だよね。』
『しかしさ、お前も他のやつと、そのー』
『せっかくかつてのクラスメイトが集まったんだしそのつもり。何人いけるかなあ。』
『ああかつてのクラスメイトが全員揃ったんだから。』
『全員ね。まあ、友達全員だよな。正確には。』
『ああ、そうだね。』
2人は一通り行為を終えて、友達の元へ向かう。
『胸糞悪いな。友達全員じゃないだろ?僕だって・・・友達だったじゃないか。』
こんな体でなければ、殴りかかりたくなるくらいムカついた。
僕にだって、友達はいたんだから。




