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その者、”異端”につき。  作者: 月乃あかり
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依頼終了!

まぁ、やはり全体的に防御が硬くなかったお陰で半日も経たずに終了。


わかりやすく、狩猟分の目玉と牙、爪を外して。

あとかなり大きい布を購入したので、頭を落として狩ったから一体ずつ傷口を焼いて血を止めて、布の上にまとめてくるむ。


ギルドに寄る前に加工屋に持って行って、ブラックベアの皮として売りに行こう。

確か食肉にもなるから結構高値で売れる筈。

シロクマさんも結構お金になったしね。


細々としたものは袋に詰め込んでギルドに戻る。

量はあったけど思ったより移動時間はかからなかった。


先に加工屋に持っていくと、大体頭部切り落としで仕留めてるから状態が良いと結構良い値段で買い取って貰えた。

ファンゴとウルフの皮も買い取り強化してたくらいだったからか、とても喜んでいた。


もしかして…なんて思って先に加工屋に行ってからギルドに着いたものの。

男たちはまだ居た。

あれから依頼の一つはこなしたのか、それともずっとここでくっちゃべっていたのか…。


男たちは俺が入ってきたのに気付くと



「随分早く帰ってきたなー、分布域も分かりづらいしな。やっぱり無理だったんだろ!」

「マスター、ハイ物品。剥ぎ取り可能箇所多かったから確認お願いします」

「ハイ、ちょっとお待ちを」


麻袋を渡すと、マスターは壊れたカウンターの上でソレを広げ中を確認し出した。


中には目玉と牙、爪と量が多く面倒くさいのか、中身を全部出したものの目玉を対にし数えてる。

マスターはルーペ掛けて査定しつつ、全部確認すると



「はい、お疲れさまでした。金額の方は…」

「あ、いいです。それでこのカウンター直してください」



そう言って壊れた部分のカウンターを指差し苦笑いを浮かべる。するとつられたのかマスターも笑みを見せる。


すみませんでした、と続けて俺はギルドを出…


「おい、あんなモノどこから買ってきたんだ?ぁん?」


れるワケもなく。


俺の前に立ちはだかる男。

顔にはニヤニヤとなんとも嫌な笑い。



「……………うざい」

「あぁ?」

「おいおい、そいつ怒らせないほうが良いぞー?」

「そうだぜー、イフリートの守護を受けた"炎翼の闘士"だぞ!」


"炎翼の闘士"……?


聞いたことない。

全然知らない。



……ってか


体には武具が沢山ついてるからパッと見、強いかなと思ったけど…

あんまり、強そうに見えない。

さっきみたいに机叩かれても結局壊れないし…


なにより、

キールの方が こわい…


対応に困る。

周りの人たちを見ると「いや知らないんで」なんて言えるような雰囲気でない。


「……もうそろそろ、次の街に行くよな?」


いや、行ってもらおう


「あぁ?!なにブツブツ言ってんだ、小僧…」



言葉を遮り、ギルドカードを男の目の前に突き付ける。

そこには、不機嫌な顔で写っている俺の姿。そして、隣にはランクを表す星のマーク。


男は、カードと俺の顔を交互に見て



「ぇ……SS…!!?

っつか……」



二つ名が与えられた者にだけランクの隣に書かれるちょっと変わった星マーク。

そして、その下に書かれた、二つ名。


男はまるで化け物でも見るかのような目で


「む、無色の奏覇者…だと」



口から出たその二つ名に、後方で騒いでいた男達の声がピタリと止む。




「ふん、悪かったなこんな小僧で」



口をぱくぱくさせた男を横目に、俺は足を進めた。


部屋内を見ると、聞こえたのであろう他の男の冒険者たちも俺を見ている。


その中、カランと早々と俺が立ち去る鐘の音が響いた。


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