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世紀末な後始末  作者: 柊隼凌
第二章 新たな世界
42/60

#42 誰よりも早く

《お詫びと修正追記のご報告》


#40 キュエーン先生 の回についてですが


キュエーンとりゅとの会話の回想シーンで(※マークで囲ってる範囲)

キュエーンがりゅとの能力の説明をした後からの会話がごっそり消えてしまってるのに気づかないまま投稿してしまっていて、回想シーンが終わらないままカマキリとの戦闘シーンが始まるという、訳分からない展開の状態になっておりました。


読んで下さっていた皆様大変申し訳ございませんでした!


挿絵を覚えてその作業が楽しくなってしまい浮かれぽんちとなっておりました!

深く反省し、投稿前に必ず読み直す事を徹底し今後も頑張って書いていこうと思います!

改めて宜しくお願い致します!

『そ、そんな…なんで?、、なんでマリさんはまだ倒れてるの?人の姿をやめてもまだ私には力が足りないの…嫌だ………嫌だよ…』


白龍となったセオリの涙が双山村の上空から降り注ぐ。


『りゅ、、龍が空に!!』

『龍神様のご加護で俺たちは助かったのか!』

『龍神様!ばんざーい!!』


村人たちから驚嘆や喝采の声が飛び交う。


『セオリさんが龍に…俺なんかじゃ勝てるわけもなかった訳だ。龍になっても綺麗だな…』


白龍の正体を知る唯一の蓮見が上空のセオリに手を振りながら自身の無事を伝える。


『マリ!しっかりするんじゃ!お前はこんな所で倒れちゃダメなんだ!』

雪舟は刀を置きマリに祓い術での治癒を懸命に施し続ける。


『あの龍…泣いてる。あの表情…何か何処かで…。姉さん!?なのか、、?』


倒れてるマリの傍らで何も出来ず、雪舟の祈祷する姿を見守るタツキ。


マリと少し離れたところではマーモンとベリトも白龍の光の力で毒素が抜けたらしく起き上がり、マリを介抱してる状況を目にし全回復を待たずに攻撃せんと飛びかかる!


動き出そうとする二人に即座に気づいたタツキは大薙刀を短く持ち、タツキも同時に前に飛び出す!


ベリトとマーモンによる左右から挟み込むようにタツキへ大鎌とニードルによる激しい連撃!!


それをタツキは両手で大薙刀をバトンの競技のように激しく自身の身体のあらゆる箇所を支点に変えながらいとも容易く弾き返す!!


『なんなんだコイツは!?俺たちの八本の腕による連撃よりも超重量級の武器の回転速度が勝るって事かよ…』


『悪いけどお前らにかまってる余裕は無い』


スーッ…

『はあああああ!!!』

気合と共にタツキの腕の血管がはち切れんばかりに浮かび上がる!!


『一刀!!!!全断っっっ!!!!』


総重量100kgを超えるだろう大薙刀をタツキは右手のみで柄の最後尾を持ち、ハンマー投げのように一度自身の身体をスピンさせてから腕を完全に伸ばした状態でベリトとマーモン二人を巻き込むように大薙刀の一撃を叩き込む!!


『え!?』『ん!?』


物凄い剣圧の一撃を喰らったはずの二人が何もされてない事に驚き目を見合わせる二人。


ドンッ!!

タツキが大薙刀の柄で地面を突いた途端、、


『あれれれ、、、』


あまりの速度と切れ味によって切り離されていた事すら解らなかった上半身がポトンと下半身と並ぶように地面に落ちた。


二体の下半身ともう二体の上半身がそれぞれ別個にモゾモゾと動いている。


『ちっまぁた転移かよ、めんどくさ…えっ!?!!』

悪態をついていたマーモンの顔が突如引き攣る!


『どーした?マーモン』

ベリトは何の懸念も感じてないので、様子のおかしいマーモンの姿が滑稽に映る。


『て、転移先の為の俺の眷族たちが…全滅してる、、』

『はぁ?何を馬鹿なことを…』


ベリトが思念で眷族へと交信を飛ばす。


『馬鹿なっ!!私の眷族も一匹を残し全滅させられただと!?!!』

『全滅させられたって言ったか今?どーゆー…』

『何をさっきから、、邪魔だ!!』


タツキは大薙刀をハエ叩きのように刃を横に向け、転がる四つの部位の蟲たちを地面に強く打ち付けた!


『ビギャッ』

タツキが打ち付けた大薙刀を退かすと地面に埋まり身動き一つ取れない四体の残骸の姿がそこにあった。


『タツキ助かる!』

雪舟はマリの治癒に専念しつつタツキに礼を言う。


―――――


ブゥゥゥゥンー!!!!


残り一匹の眷族へ転移を成功させたベリトは直ぐに戻らず真上に飛行し急上昇していく。双子の山の山頂よりも高く!

そして雲を潜り抜けた位置で静止する。


(マーモンさん……残念です…)


『私の眷族たちを巣ごと燃やしたと言う女の正体も気になるが…先に私はこいつらへ報復せずには居られない。マーモン、恐らくエーディンも殺られた…眷族よりも半蟲半人としての同族として私は彼らの弔いに花を添えねばなるまい…』


誰に聞かせる訳でもなく、ベリトは自分自身を鼓舞させるかのように、残機を失い後の無い自身による最後の決死の攻撃を仕掛ける覚悟となる理由付けを言葉にした。


そしてベリトは自らの羽根を引きちぎり一直線にマリ目掛けて滑空して行く!!


スズメバチのその身体の形状を変えながら、四本の腕にしっかりとニードルを握りしめ!狙いは全てマリの心臓!!


『我が同胞たちの為の花となれっ!!!』


羽音の消し無音で滑空してきたベリトの気配に全く気付くことが出来なかった雪舟とタツキ。

声を聞いた時には武器をとって構える時間すら許されていない!!


雪舟はマリに覆い被さり、タツキはその雪舟の壁になるよう立ち塞がる!!


ドスドスドスドス!!!


肉体を突き破る四連続の鈍い音………


タツキがガクンと膝を落とす。


雪舟は自身にニードルが届いていない事に動揺した。

届いてないと言うことはそのニードルが貫いたのは…




『陸上自衛隊! 一等陸佐!原田宗介っ!!』


タツキ含め三人を優に貫通できる予定だった四本のニードルは全て、この場で大声で名乗りを上げた原田の胸に突き刺さっていた!


雪舟やタツキが反応する前から原田はマリに迫る狂気を察し走っていたのだ!!


『お、俺はっ!!』

吐血しながらも声を張る原田


『お国の為に死ねる思想なんて持ち合わせちゃ居なかったけどなぁ、、愛した女の為ならこの命いつ捨てても構わない覚悟だけは決めてたんだ…』


原田はポケットから何かを取り出し後ろ手にタツキへとそれを委ねる。


『俺はマリさんと違って野営訓練が多いからこれは常備品なんだ。エピペン、これをマリさんの太腿へ打て!急げっ!!』


そう言うと原田はニードルと刺し違えるようにベリトの腹に突き刺した自慢の長い足を今一度ベリトに向かって力を込め押し飛ばす!


ベリトの身体からボタボタと体液が流れ落ちる。

原田は前蹴りを繰り出す一瞬でブーツに仕込んでいた仕込みナイフを突出させていた!


『はは、足の長さをここまで親に感謝をする日が来るとは思わなかったぜ……』


そう言い残し原田は前のめりに顔面から地面にぶっ倒れる。


口と胸から大量に血を流し続ける原田に、地面を履いながら擦り寄るマリ


『馬、馬鹿野郎……カッコつけてんじゃないよー!!!!!』


マリは原田の血で染まった胸ぐらを掴み大泣きしながら怒鳴りつける。


『はは、マリさんから叱られるのは慣れっこなん…だ…は…は』

『死ぬな!!死ぬな!!原田っっ!!!』


心臓を貫かれ、大量の毒まで注入された原田の容態は余りにも早い速度で急変していき誰がどう見ても手遅れの状態。


既にもう目も虚ろでマリに抱きしめられている事すら原田にはもうわからない。


『マ…リさ…ん、、お、れ、、、、ずっ、、』


原田の顔が力なく横向きに倒れる…


マリは余りにも深すぎる悲しみに襲われ、叫び顔のまま声を失っていた。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

《キャラクター紹介『キュエーン様』》


本名・キュエーン

年齢・1000年超

能力・亀と大蛇の顕現、水を操る


・困り人の救援者

・常に背中にマンガ肉を所持している。

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