二人暮らしと対策会議
リビングで水上が寝静まった頃、
そろそろ、こそこそと集まる影たち。
(もしやとは思ったけど、たぶん見えてるのよ)
(目が合いました。こちらが見られるとは、不覚。)
(ゲームに触ったのも気付いてた)
(お布団、びくっとしてた)
座敷童子が頭を抱える。
(あの娘の、そしてこの部屋の初めてのお客様なのよ!歓迎したいところだけど……)
(どうやら敏感な方のようですね。これは興味深い。)
(出たわね白沢!どこ行ってたのよ!)
涼しい顔をして白沢が応える。
(あのまま私がいたら、お客様はいつまでたっても部屋に入れませんでしたよ)
(ぐっ、まぁ、確かにそうなのよ!)
(それで、どうするんです?)
(お客様っ!いらっしゃいませ〜!)
すねこすりは歓迎派
(ちょっとならゲームは我慢する)
(僕も)
(静かにする)
家鳴も受け入れ派
(なんにせよお客様はおもてなしするのよ。)
座敷童子の一言で三票。議決。
(しかし、彼女は我々が"怖い"ようですよ?)
(観測、観察、監視、現時点では全て不可能。わたくし無能です。)
白沢と目目連の言葉に静まり返る一同。
(見えるといってもそれほどはっきり見えてるわけじゃないようだし……)
思案する座敷童
(仕方ないのよ!お客様も言ってたわ!加減が大事!上手に隠れてどうにかするのよ!)
座敷童子が決定を下す。
(まぁ、それしかないでしょうね。)
どこか他人事の白沢に座敷童子が通告。
(そういうわけで、あんたは目立つからしばらく出入り禁止よ!野良も寄せないように外回り担当!)
(致し方ありません。了解です。)
(ふんっ!)
目目連
(わたくし無能です。)
こうして、これからの方針は決まった。具体策は何もない。さてさて、どうなることか。
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部屋からは追い出されてしまった。目目連の目もない今、白沢にはあの部屋の様子はわからない。
(まぁ、それほど気にすることはないでしょう)
しかし、まるで先を見通すかのように白沢はつぶやく。
(あの部屋は心地良い。お客様?でしたか、ご友人もいずれ自分で選ぶでしょう。あの娘とあの部屋と、どう関わるのか。)
(まぁ、それまでにいくつか騒動はありそうですが。みなさん頑張ってくださいね。)
白沢の目は、灯りの消えたあの娘の部屋を見ていた。




