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10杯目人生のゴール

10杯目 人生のゴール


同性愛の話になります!興味あるかたは読んでみてください!

いやぁ〜、呑んだ、呑んだ、、。

少しふらつきながら三軒目の居酒屋を出ると後から一緒に呑んでた友人が出てきた。

「あぁ〜あれ?こんなとこに肉まんあるじゃん〜!ぱく〜」メガネをした冬人は丸い顔をした悠馬の頬をかぶりつく。

「カニバリズムか!!」

悠馬はぺしん!と冬人を叩くように押し倒すと、レスリング開始する??と仁太郎がレフリーのフリをして話し出す。

「もぉ〜じゃまぁ〜!!お前ら〜!」

俺はだるそうに大声で言うと、お前が1番迷惑だわ。と母猫みたいに片手づつ冬人と悠馬を猫掴みすると俺を睨んで冷徹に言い放つ綾人に、すまんと呟く俺。

仲良いんだかなんだか、と綾人と俺は顔を合わせて笑い合うと、レスリング見てくるわ!と綾人は言うと、レフリー!行くぞ!と3人を連れて帰って行った。

近くのコンビニまで歩きスマホをして、また来月なぁ〜とグループラインに入れるとスタンプが嵐のように訳わからないものまで来てそれを見ながらふっと笑った。コンビニに寄るとタバコと缶ビール、缶ハイボール、レモン酎ハイと500mlのものを1本づつ買い小さいレジ袋に入れる。タバコはドア近くで1本取り出し口に咥えてライターを着けるとジワっと火の音を横耳に吸うとタバコの香りから安心感に包まれてふぅ〜を煙を吐く。

手首にレジ袋を引っ掛けてポケットに突っ込んだ手を取り出しタバコを咥えると、ビールを取り出しプシュっと開けて一口飲む。うまぁ。と何度も呑んでるに初め飲んだように呟く。ガツンと苦くて後からコクがやってくる感じがまだ友人といるような安心感がある。

レスリングどうなったのだろうか。とバカみたいな想像を膨らませながら、右手にビールとタバコ、左手にレジ袋を持って、たらたらと日付けが変わっても賑やかな商店街を歩いて行く。

「家族かぁ〜、、恋人、子ども、結婚かぁ、、。」

友人と同世代くらいの酔っ払いを眺めながら居酒屋での会話がふと蘇ってきた。

子どもがいる冬人は、子育ての話しが増えてきて

綾人と悠馬は最近、結婚をして新婚話しに花を咲かせて仁太郎は恋人ができた。らしい。

俺は、もう50近いというのはに心はまだ高校生みたいにやりたいことばかりやって、自分の人生なんて考えられないし、まだ恋をしたことがない。

「恋人かぁ〜。」

仲良さそうに戯れ合う男女を横目に映像のように過る光景が頭に降ってきた。実家に帰れば恋人は?とか、友人達から結婚は良いよ〜だとか

一回り以上も離れた妹はもう結婚をして子供がいる。

結婚や恋人云々より、愛を知らないし、生きがいもないし、ただ、酒飲んでタバコ吸って友人と過ごせるだけで充分だと思ってはいる。結婚がゴールとか、子供を成人させたらゴールとか、独り身を貫くのもゴールとか、人生のゴールっていろいろあるけど。

俺の人生のゴールってなんなのか、、、。

てか、何のために生きてるんだ?俺は。

いつのまにか2本目のタバコが吸い終わり3本目を口にして残りのビールを飲み干す。次はレモン酎ハイを開けた。レモンの爽やかな香りに酸味が、鞭打たれたようにピリつく。あれ?と缶を見るとアルコール13%の文字に、やば!と自分に呆れて笑った。

商店街を抜けてビジネス街に来た。流石に、静かだし、街灯がなんだか人にも見えてきた。、、?あ、街灯か。そんなボケとツッコミを繰り返しながら、タバコにレモン酎ハイでスタスタと歩いて行く。

酔いが回ってきて気分が良くなってきた。

街路樹が見え始めてきた。

家が近づいてる目印だと感じるとどっと疲れが出てきた。残りのレモン酎ハイを飲むと流石に疲れたのでベンチに座り込んだ。

レジ袋を隣に置き、スマホを開くと瞬からの着信通知が38件。怖!と声を出すと恥ずかしいくらい響いた。

「もしもし?」

“やっと出た。はぁ〜、、。外呑みしたら連絡するって約束したよね?どういうこと?!”

「あぁ〜ごめんごめん」

瞬は同棲してる彼氏で甘えん坊で可愛い奴なんだけど

束縛かな?と怖くなることもある、、、。

彼氏といえど、彼の強いラブコールに負けてしまって付き合うことになって、いつ間にか同棲してる。

時間は午前3時を過ぎていた。

あちゃ〜と腕時計を見ながら缶のハイボールを開ける。

“あれ?缶開けたよね?外??”

「ん、、呑んでるの。タバコ吸ってるし、楽しいよ〜。」

“何それ、ずるい。僕と一緒のが楽しいじゃん。なんで帰って来ないの??今、どこ?”

「キラキラ公園のベンチ。」

“行く。”

ぷちっと着信が切られると、タバコを吸いながらハイボールを流し込む。やっぱり濃口がいいよなぁ。なんて口にウイスキーの余韻を残しながらタバコを吸う。

人生のゴール、、、。

俺に彼氏がいるのは誰も知らない。もう10年以上の付き合いになった。俺と同じくらいの2m近い長身で大人びた雰囲気かと思いきや幼い顔立ちにギャップがある。すると、大き手を振る人影が見えた。

可愛い奴だなぁ〜、、。

「お待たせ!!のものも!」

彼氏は嬉しそうに缶ビール持ってベンチに座った。

「ん。だな。」

カンと缶を合わせて乾杯をすると、美味しそうに彼氏はビールを飲む。妹と同い年の瞬は彼氏よりかはは可愛い弟みたいな感じがあるから、恋愛してる感覚が無い。俺に出会わなきゃ良い人生があったかもしれないのに、こんなおっさんでいいのかな、瞬は芸能人みたいにイケメンなのになぁ。

「もう、10年くらいの付き合いじゃない?こんな、おっさんでいいの?もう、俺50よ?」

「もぉ〜、いつもいうじゃんか〜!関係ないって!」

少し不貞腐れてぐびっと瞬はビールを飲むとタバコを取り出した。

「?、、あぁ」

俺はジワっと瞬のタバコに火種を移した。

「ベッドではさ、子猫みたいに可愛いのになぁ、タバコの味がわかる大人になったんだなぁ〜」

俺は瞬に揶揄うように言うと、瞬はうっさいなぁ〜もぉ〜と俺の肩を突いた。

ベンチで他愛もない話をしながら過ごす時間は何にも代え難い幸せを感じる。

朝日が昇る5時を過ぎた頃、まだ人が外を出歩かない住宅街で手を繋ぎながらマンションへ向かった。

この幸せな時間が永遠に続いたらいいのに。

人生のゴールは当たり前の幸せを共有できるパートナーがいることだと思う。

残りのハイボールを飲み干した。

ガチャと扉を開けると、手を離して雑に靴を脱いでリビングへ向かう。

リビングのソファにすわり俺は瞬と向き合うと、純粋な眼差しが俺の心を奪うように見つめる。彼氏がいる時点で恋人が俺にいるんだ。その事実を、ちゃんと受け入れるべきなんだ。どんな自分も受け止めてくれて幸せな時間を10年以上も過ごしてきた。瞬は弟ではなくて、1人の人間として受け入れるべきなんだ。

「結婚するか?」

「っへ?!このタイミングで?!まぁ、遅過ぎな!マジで!!」

待ってましたというような顔する瞬に俺は言うと照れくさそうに言った。

「すまん。」

読了!ありがとうございます!


久しぶりでしたが、いかがでしたか?

楽しんでいただけたでしょうか?


また、次回をお楽しみください!

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