9杯目 カフェのドーナツ
9杯目 カフェのドーナツ
ほほえましい感じの短編です!是非!
上京して早2週間が経った。今日は赤坂で応募した会社の面接がある。14:00に面接の予定ではあるが方向音痴で慣れない東京に不安だったため11:00に家を出た。就きたい会社だったため不安が募り、せっかく精神安定のために持ってきた夏目漱石さんの坊ちゃんが笑える小説なのに笑えなかった。それくらい緊張していた。東京メトロに乗り換えると目的の赤坂についたのが13:00。乗り換えの移動時間で迷いすぎて予定よりも遅れてしまった。
とりあえず、休憩がしたい。そうなると始めるのは喫茶店探し。今日は行き慣れた場所がいいなぁ。と好きなチェーン店を見つけると駅の目の前というのがわかり迷わず行くことができた。
海外仕様なのか段差が高すぎる階段を数段、幼児が頑張って一段ずつ登るみたいに登ると、成人女性である自分にそんな想像をして自分に鳥肌が立った。
自動ドアを抜けてレジへ行くき冷蔵のショーケースを見ると目当てのガトーショコラがないことに衝撃を受けて立ち尽くした。目覚ましのアラームのようにご注文はどうされますか?と店員が話しかけてきた。
「あ、えっと、、み、ミルクレープ。ミルクレープを一つとアイスコーヒーを一つ。トールで。」
「かしこまりました!」
いやぁ〜。陰気だなぁ、、。ミルクレープは初めてだよ、頭の中ではチョコケーキだったなぁ。テンパリすぎ、、面接どうすんだよ!情けなさすぎる自分に嫌気が湧く。
お盆を受け取ると、はぁ〜とため息つきながらも恥ずかしさが優って2階へ行くことにした。
2階はテーブル1つに椅子やソファが1つか2つあって混み具合も全体の3割ほどと少なく感じた。疲れた私は近くの席についてカバンを椅子に置くとロールスクリーンカーテンが半分くらいかかった窓の外に人影があった。
よくみると、テーブルにコーヒーと皿にはドーナツがあり、席についてる足が見えた。黒いサンダルに浅黒い肌。骨格的に男性かと分析する。私はなんとなく携帯を触りながらコーヒー飲んでチラッと窓から覗く桜の木を見ていた。窓を見れば男性が視界にも入るわけで、その男性はカーテンから顔を出してドーナツを手にした。黒い髪に黒いフード付きのパーカー。髪を掻き上げてツバのついた帽子をかぶってる。その男性は忙しいのか友人と盛り上がってるのかずっと携帯を触りながらコーヒーを飲んだりドーナツを食べたりしている。風が強いんだなぁとドーナツの下に敷かれた紙が時よりパタパタしている。これは飛んでいきそうだなぁ。なんて思いながら見てると案の定飛んでいきそうになった。男性はあっ!というような表情で片手でドーナツを持ち片手に携帯を持ち少し慌てると、どんどん強くなる風に対して素早く携帯を横に置き紙を手に取ると、どうしたらいいかまた慌てて、風が落ち着くと皿にドーナツを置き皿の下に紙を敷いて皿をペーパーウェイトのように扱った。少し抜けてる人柄なのかなと、さっきまでの出来事が微笑ましかった。少し見えた長いまつ毛にぷっくりとした唇。あまり見ない大きな体格にモデルのような細い体型。東京だし、芸能人の方なのか?と一瞬思ってしまったが、有名なチェーン店だし人目がつくテラス席にいる点から一般人なのかなと自分のなかで落ち着いた。
緊張が和らいだのか店を出ると大変に感じた階段が少し楽に降りることができた。彼にはいつか感謝をしたいなぁと思いながら眩しい太陽と蒼すぎる空を見上げた。
いかがでしたか?
癒されました?できるだけ、(最低でも週3)投稿はしますが毎日は難しいので、今日の話楽しみ!よりかは投稿あるかな?程度に待っていただけると幸いです!
来月もよろしくお願いします!




