9杯目 最近ハマってること
9杯目 最近ハマってること
笑えるような物語になります!
あなたのビタミンになればいいなぁと思います!
9月に入っても残暑が厳しく夜は熱帯夜が続いてる。汗が服に染みて濡れる感触が苦手な僕は家に帰るとシャワーを浴びて明日の仕事までを全裸で過ごす。
裸族とか言われて、共感をしてくれる人が周りにいないから、熱弁して裸族の素晴らしさを伝えると時々変わってるね、なんで引かれたりする。
「最近、ハイボールの美味さに気づいたんだよね!ガンガン氷入れてさ!ウイスキー入れて炭酸水を少し入れるのよ!マジで美味いからやって欲しい!」
昼休みの時間は兄のように優しくしてくれる先輩といることが多い。今日もコンビニのおにぎりと菓子パンにレモンのジュースを買って休憩室になるカフェテリアで先輩と向き合って他愛のない会話をする。
「最近はハマってることとかないの?」
先輩は大盛りのカレーライスを頬張るとスプーンを持つ手で眼鏡をクイと上げた。
「え〜、ハマってることですか?そうですね〜。そうだ!僕裸族を引退したんです!」
「あら?そうなの〜?どうして、また。」
「バスローブの素晴らしさに気づいたんです!バスローブってご存知ですか?」
「バカにするなよ〜40年近く生きてるから知ってるでしょうよ〜!あの、海外セレブが風呂上がりに着るタオルみたいなやつ。」
「正解!」
先輩は興味のあること以外は全く知識が無くて時々、変わったことを言う一般的に有名でも知らなかったりするから面白い先輩でよく揶揄う。
「それでですね?ハマってるのが、風呂上がりにレモンサワーを作ってベランダで呑むことにハマってるんですよ〜!」
「え、、それ、危なくない?大丈夫?」
「バスローブ!着てるんで、大丈夫です!」
「あぁ〜そっか!全裸でやってる想像しちゃった、やばい、、焼きついてる、、!」
「勝手に想像して苦しまないでくださいよ〜もぉ〜。」
「悪りぃ悪りぃ!」
なぜ、そんな想像が先輩にできるかというと、家の更新手続きを忘れて住めなくなった時に、あと半年で引越しするからそれまで家くる?なんて言われて半年程生活をしていて、数少ない裸族理解者でもあった。いいね〜と肯定はしても先輩は結局やらなかったのでこっちの世界に引き込めなかったのは少し後悔をしてる。
仕事が終わり最寄りまで先輩と電車で過ごすと先に失礼します!と挨拶をして家へ向かう。明日は休みなので夜更かしをしようと前もって準備をしてきた。
帰宅すると、風呂に入りバスローブに着替える。お気に入りのストレートグラスに少し潰したレモンと氷を入れる。焼酎はフルーティーな麦焼酎を入れるのが僕のこだわりで今日のために2リットルパックを購入した。ゆっくりレモンに直接かかるように注ぐと炭酸水を取り出し注いでいく。軽く混ぜて一口飲むとサッパリしたレモンの香りと酸味が焼酎のまろやかさと混ざり合い香りが鼻に抜けると甘酸っぱい味とアルコールが身体に広がり我が家に帰ってきたような安心感がなんとも心地いい。
グラスを片手にベランダへ行くと椅子に座り宝石を散りばめたような夜空や空を掌握するように我が物顔な満月、日付が変わろうとしているのに明かりの消えない建物を眺めてぼーっと想像に更けながらレモンサワーを飲んでいく。バスローブに包まれる感覚が暖かい安心感が心を満たしていき、どんどん進む。
「今日もいい日だったなぁ。」
2リットル麦焼酎はあっという間に無くなってしまった。
数日後。
てろん。LINEの通知音がなり確認をしてみると、先輩が嬉しそうな顔でハイボールの入ったジョッキを片手に笑顔の自撮り写真が送られてきた。
“バスローブって気持ちいいね!俺もベランダデビュー始めました!”
可愛いなぁ〜と思いながら、僕はストレートグラスにガンガンに氷の入ったハイボールを一口飲み、ハイボールの写真を送った。
“おぉ!呑んでる?!今から居酒屋行くか?!”
めっちゃテンション上がってるなぁ。とひとしきり笑うと、行きますか!と返信をした。
いかがでしたか?
クスッと笑っていただけたら嬉しいです!
私の最近ハマってることは、青と緑です!
寒色は安心感があって、ついつい買ってしまいますね!
あなたの最近ハマってることは何ですか?




