住まいる
家が気になってしょうがない幸子、そりゃ女の子ですもん!
幸子の提案で家を見に行く。なんとなく、気になって。そして、家なら安全なはず!
野々村 信に連行される装いで、まず、吉祥寺にある坂元勇人の実家に行く。だが、誰も何も霊もいなく逆に不気味だった。
「なんか悪霊の俺が寒気がする。ここは危険じゃないか?」
勇人の言う通りだった。霊である三人には感じ取れない何かがあった。
ー妖怪が居たー
取り敢えず見つからずすんだが、妖怪は夜行性なので、一夜を明かしたらとんでもない事になっていただろう。
妖怪とは霊達から魂を吸い取り消し去り、自分の腹を満たすのだ。
妖怪が現世でも知られているのは霊能力者がたまたま見て、逃げて帰ったからだろう。
さて、次は幸子のアパートだが、気になっていた事があると言う。家賃が安いのだそうだ。
「やっぱり……」
地縛霊が居た。結局、信の家が一番安全と言う簡単な事を見逃していた三人は、信の家に向かう。
信の家は世田谷区の一軒家、お坊ちゃんだったのだ。庭には池があり鯉も泳いでいる。チャポンと、しかおどしの音が聞こえて来そうな。
「ただいまー」
本当に子供を大人にしたような奴だ。
すると、中年のオバサンが出てきて、お帰りなさい「お坊ちゃん」と言った。勇人と幸子は笑うのは我慢し、本当にドラマみたいな家政婦がいるんだ、と思った。結構貴重な体験だ。信は家族と家政婦にわけを話し、勇人と幸子を匿ってくれる事に同意してくれた。
妖怪に気付かれず気付かず、どうにか無事に野々村邸へ、そこはまさに豪邸!!




