優馬の回想
優勝直後・コート脇
――優馬の回想
試合が終わり、歓声がまだ会場に残る中。
トロフィーを持った美鈴が、チームメイトと笑い合っている。
汗に濡れた髪、少し赤い頬、でもまっすぐ前を向いた目。
その姿を、少し離れた客席から優馬は見ていた。
「……」
胸の奥が、じんわりとあたたかくなる。
あの頃は、こんな日が来るなんて思ってもいなかった。
事故。
入院。
長いリハビリ。
そして、もう一度歩き出すまでの時間。
それを全部越えて――
今、美鈴はコートの真ん中に立っている。
キャプテンとして。
勝つチームの中心として。
その姿を見た瞬間、なぜか――
全然違う記憶が、ふっとよみがえった。
⸻
――あの日。
白金荘201号室。
仕事帰りでヘトヘトになって帰ってきた、あの夜。
風呂に入って、生き返ったように湯船に沈んで――
そして。
「……」
優馬の口元が、少しゆるむ。
(いや……なんで今それ思い出すんや……)
脳裏に浮かぶのは、あのときの光景。
湯気。
開く扉。
そして――
すっぽんぽんの美鈴。
(いやいやいやいや)
必死に思考を止めようとする。
でも、止まらない。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ったあああああぁぁぁああ!!?」
(俺、めちゃくちゃ叫んどったな……)
「なんね!?」
「なんねじゃなかろーもん!!ダブルで全裸っ!!」
(しかもあいつ、全然動じんかったし……)
「幽霊でも汗かくったい!」
「いや、汗かくんかいっ!?」
(いやほんと、あのときの俺、人生で一番混乱しとった……)
さらに脳内再生は止まらない。
「女の子には、見せられん設定もあるっちゃ♡」
「やめて!?意味深!!」
(あれはほんと危なかった……精神的に)
そして極めつけ。
「……ん~、気持ちよか。人肌やね、あんたのお湯」
(やめろって思ったよなああああ!!)
優馬は、思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえた。
⸻
「……ふっ」
ほんの少しだけ、声が漏れる。
その瞬間。
隣にいた美鈴が、くるっと振り向いた。
「ん?」
優馬は慌てて顔を戻す。
「いや、なんでも……」
美鈴がじっと見てくる。
ちょっとニヤッとしている。
「……なに?なんか思い出した?」
鋭い。
優馬は一瞬だけ目をそらしてから、苦笑する。
「いやいや……」
「俺と美鈴が初めて出会った時のことがな」
「お前の意識が戻る前のこと……懐かしくて」
美鈴の表情が、ぴたりと止まる。
一拍。
そして、じわっと顔が変わる。
「……あんた」
優馬、嫌な予感。
「何エロいこと思い出しとるんね?
ドカン。
後ろで光子と優子が即座に反応する。
「出たーーー!!」
「やっぱりそっちやった!!」
優馬、即座に否定。
「違う違う違う!!」
「別にエロいとかじゃなくて!」
美鈴、腕を組む。
「“風呂”の時のことやろ?」
「なんでバレるん!?」
「顔に出とるわ!」
優子が爆笑。
「絶対あの“人肌やね”のとこ思い出しとるやろ!」
「やめて!?具体的に言うな!!」
光子が追撃。
「しかもあの時、完全に優馬パニックやったもんね」
「それはそうやろ!!人生であんなシチュある!?」
春介が真顔で言う。
「おじいちゃん、レベル高すぎる初対面」
春海も頷く。
「普通は段階踏むよね」
「段階とかの問題やない!!」
⸻
美鈴は、少しだけ顔を赤くしながらも、ふっと笑った。
「……まあ」
「でも、あの時のあんた、今よりずっと余裕なかったよね」
優馬も苦笑する。
「そりゃそうやろ」
「今でも余裕あるわけやないけど」
「今は、ちょっとは慣れたやろ?」
「何に!?」
「うちに」
その一言に、優馬は少しだけ言葉を止めた。
会場のざわめきの中で、ほんの一瞬だけ静かな時間が流れる。
優馬は、ゆっくりと答えた。
「……まあな」
「慣れたっちゃ慣れた」
「でしょ?」
美鈴は、少しだけ得意げに笑う。
⸻
その後ろで、優子が小声で言う。
「これ、普通にいい雰囲気やない?」
光子が頷く。
「うん。いい話っぽくなりかけた」
その瞬間。
美鈴がふっと付け足した。
「でも、今でも一緒に風呂入ったらパニックやろ?」
優馬、即答。
「当たり前やろ!!」
全員ドカン。
⸻
優馬は頭をかきながら笑う。
「……ほんと」
「いろいろあったな」
美鈴も、少しだけやわらかい顔で答える。
「うん」
「でも、その分、今があるっちゃろ」
優馬は小さく頷いた。
コートの真ん中で笑っている美鈴。
あの時の湯気の中の美鈴。
どっちも同じで、どっちも違う。
でも確かに、つながっている。
⸻
優子が最後にニヤッとする。
「でもこれ、絶対また配信でバラされるやつやね」
光子も即乗る。
「“優馬、優勝直後に風呂のこと思い出してた件”」
「やめろぉぉぉ!!」
会場の歓声に混ざって、また笑いが広がった。
⸻
優勝インタビュー(実況風)
司会者:「おめでとうございます! 見事な勝利でしたね!」
美鈴:「ありがとうございます! でも私、途中でボールよりも汗が多く飛んでました!」
観客:(ドッ!)
司会者:「試合の山場はどの場面でしたか?」
美鈴:「えっとですね、3セット目のマッチポイントのとき、味方のサーブがあまりにもすごくて――
風圧でまつげが全部右側に寄ったんですよ! 一瞬視界が片方だけハゲました!」
観客:(腹筋崩壊)
カメラさん、震えて撮影不能。
司会者:「……そ、それで集中力は?」
美鈴:「集中どころか、“視界偏光モード”に入りました! スパイク撃った瞬間、チームメイトの顔がスローモーションで“変顔”になっててもう……私、笑い死ぬかと思いました!」
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整骨院送りドミノ発生
観客の女性A:「あはははっ、無理っ……腹筋……!」(→腰痛)
観客の男性B:「笑いすぎて首が……」(→むちうち)
チームメイト・由紀:「キャプテン、やめてっ、もう笑わせんでぇ……っ!」(→肩攣る)
副キャプテン・真理子:「次の大会、整骨院スタート確定やね……」
司会者:「……これは“笑いで倒す新戦術”ということでしょうか?」
美鈴:「はいっ! うちは“笑撃の博多スタイル”で勝つチームですけん! 目標は――」
(マイクを掲げて)
「全国整骨院制覇ばいっ!!」
観客:「どんな目標やーーっ!!」(全員ズッコケ)
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後日談
地元ニュースでは“笑いで地域医療を活性化した女傑キャプテン”として紹介され、
福岡市の整骨院組合から「地域笑福貢献賞」を受賞。
副賞として「一年分の湿布パック」が贈られた。
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チーム設定登録
チーム名:博多ドンタクス(Hakata Dontaks)
概要:福岡市博多区を拠点とするママさんバレーチーム。キャプテンは小倉美鈴。地域では「笑って勝つ」「笑わせて治す」をモットーに活動。年齢層は30~40代の主婦中心だが、運動量とテンションは大学サークル並み。チームロゴには「どんたくの鈴」と「スパイクの火花」がデザインされている。
モットー:「笑いと根性で優勝ば勝ち取る!」
代表的メンバー:
•小倉美鈴
•古賀真理子
•高山由紀(副キャプテン・ブロッカー)
•森本さやか(ムードメーカー・セッター)
•中原志穂
•井上明美(サイドアタッカー/おしゃべり砲)
得意戦法:「笑撃カウンター」「必殺・爆笑フェイント」「どんたくスパイク」
通称:「爆笑発電所・スポーツ部」
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ファイブピーチ★ × 博多ドンタクス コラボ企画!
福岡大会での優勝を機に、ファイブピーチ★公式SNSと直営店舗では、
**「博多ドンタクス公式ユニフォーム」**が限定販売されることになった。
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商品ラインナップ
•レプリカユニフォーム(HOME/AWAY)
背面には「#笑いで勝つ」「#どんたく魂」などのチームスローガン入り。
•美鈴キャプテンモデルTシャツ
胸元には《笑撃の一撃》の文字、背中には“整骨院送り注意”の警告マーク。
•おもしろタオル「湿布は友情」
副キャプテン由紀の名言をプリント。
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収益の一部はチーム運営へ
売り上げの一部は、博多ドンタクスの活動資金に充てられる。
練習会場の維持費や地域の子どもバレー教室の開催費用など、
「笑いと健康で地域を元気にする」ための原資となる。
SNSでは販売開始初日にトレンド入り。
ハッシュタグ「#ドンタクスユニ着て整骨院行ったら笑われた」が拡散され、
なんと地元整骨院からも“推奨ウェア”として採用される事態に。
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美鈴コメント
「バレーも人生も、スパイクより笑顔が決まったほうが勝ちたいっちゃん!
これで福岡じゅうを“爆笑と湿布”で包みますけん!」
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ファイブピーチ★公式SNS投稿文(テンプレ3種)
X(旧Twitter)用/速報告知
【速報】コラボ決定
博多のママさんバレーチーム《博多ドンタクス》優勝記念
公式ユニフォームを本日より発売開始!
売上の一部はドンタクスのチーム運営&子どもバレー教室へ。
キャプテン美鈴モデルは“整骨院送り注意”ロゴ入り
#博多ドンタクス #ファイブピーチ #笑いで勝つ #どんたく魂
―――
Instagram用/画像5枚スライド想定
1枚目:ユニ正面/2枚目:背面スローガン/3枚目:美鈴モデルT/4枚目:タオル/5枚目:サイズ表
本文
《博多ドンタクス × ファイブピーチ★》コラボ始動!
福岡大会優勝を記念して、公式ユニフォーム&応援グッズを発売。
売上の一部は、チームの活動資金と地域の子どもバレー教室に充てられます。
「笑いと健康で地域を元気に」—博多から全国へ。
— LINEUP —
・レプリカユニ(HOME/白・AWAY/紺)
・美鈴キャプテンT《笑撃の一撃》
・おもしろタオル「湿布は友情」
※数量限定/再入荷は未定
— NOTES —
・ユニは男女兼用(XS–XXL)
・キッズは120/140/160
・転売目的での大量購入はご遠慮ください
#博多ドンタクス #ファイブピーチ #笑顔は最強のスパイク #整骨院送り注意
―――
ファンコミュ(Threads/Note)用/想い語り
きょう、ひとつの“笑顔の輪”が形になりました。
博多のママさんバレーチーム《博多ドンタクス》の公式ユニフォームを、ファイブピーチ★直営店と公式オンラインで販売します。
売上の一部は、チームの運営と地域の子どもバレー教室へ。
「笑わせて、強くなる。」美鈴キャプテンの言葉は、音楽にも通じる私たちの合言葉です。
#どんたく魂 を着て、一緒に博多から元気をひろげよう。
直営店舗 記者会見(美鈴登場+店長コメント付き)
――福岡・天神「ファイブピーチ★直営店 博多本店」。店頭の等身大パネルには、スパイクフォームの美鈴。レジ横には“整骨院送り注意”の三角コーン(※もちろんジョーク)。
司会(広報):「ただいまより、《博多ドンタクス × ファイブピーチ★》コラボ商品発売記念 会見を開始します。まずはキャプテンの小倉美鈴さんからご挨拶を。」
美鈴(マイク前で満面の笑み):「本日はありがとうございます! 優勝インタビューで笑いすぎて“会場を数名、整骨院送り”にしてしまった者です。今日は皆さんを“幸せ送り”にしますけん!…なるべく首は振らせません!」
(場内ドッ。報道カメラ、微かに揺れる)
記者A:「優勝の決め手は?」
美鈴:「チーム全員の“どんたく魂”ですね。あと、最後のラリーで私のまつげが風圧で右寄せになりまして、視界が“片側ワイド”に。結果、相手コートが広く見えて強気になれました!」
(再びドッ。スタッフが“笑いすぎ注意”札を掲げる)
司会:「続いて、直営店の店長から企画の趣旨を。」
店長・中洲 健:「こんにちは、店長の中洲です。今回の収益の一部は、博多ドンタクスの活動費と、地域の子ども向けバレー教室の運営に充てられます。 “買って応援、着て元気、笑って健康”。福岡の街を、笑顔で満席にしたいんです。」
記者B:「ユニの見どころは?」
中洲店長:「背面のスローガン《#笑いで勝つ》と、肩の《どんたく鈴》ワンポイント。応援席で揺れるとチリン♪…はしません、安全基準でプリントです。」
美鈴:「本物鳴ったら、サーブのたびにチリンチリンで審判泣かせですけんね!」
(爆笑。審判経験のあるスポーツ記者もうなずく)
記者C:「“整骨院送り注意”Tシャツ、攻めてますね。」
美鈴:「あれ実は、“笑いすぎ注意”の意訳です。着た人は無理せずストレッチを。あと、笑いすぎで腹筋が割れたというクレームは“好意的クレーム”として前向きに受け止めます!」
記者D:「販売スケジュールは?」
中洲店長:「本日より店頭・オンライン同時スタート。ユニはXS~XXL、キッズは120/140/160。再入荷は需要を見て調整しますが、初回は早めのご購入をおすすめします。」
司会:「最後にひと言、お願いします。」
美鈴(ユニを掲げて):「この一枚に“博多の元気”詰め込みました。バレーも、家事も、仕事も、人生も、笑顔でスパイク打っていきましょう。会場で、商店街で、そして整骨院の待合室でも…(客席ざわ)いやいや“健康第一”で! 皆さん、よろしくお願いします!」
(拍手。フォトセッションへ。報道各社のシャッター音が“チリン♪”のSEとミックスされ、なぜか心地よい。)
――会見後、店頭は行列。
「タオル“湿布は友情”」は早々に在庫薄。
ユニを手にした子どもが言う。「これ着たら、サーブ入る?」
美鈴は笑ってうなずいた。「入る。笑顔で打てば、ちゃんと入る。」
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サプライズ!柳町監督、博多ドンタクス会見に登場!
――博多本店・記者会見終了直後。
フラッシュが落ち着いたその瞬間、奥のスタッフドアが開く。
店長:「あっ、すみません、関係者の方……え、ええっ!?」
ざわつく店内。次の瞬間――
「こんにちはー! 福岡ソフトバンクホークス新監督、柳町達です!」
会場:「えええーーーっ!!??」
美鈴:「え、え、え? ホ、ホークスの、柳町監督!? うっそぉぉぉぉ!!」
優馬:「おおっ……マジもんや! テレビの中の人が3Dで動いとるぅ!」
柳町監督:「いやいや、今日はですね、美鈴さん率いる博多ドンタクスが、
“笑いとスポーツの融合”で優勝されたって聞きまして。ホークスも学ばなきゃいけないと思って来ました!」
拍手と爆笑の渦。記者たちが一斉にスマホを構える。
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夫婦ボケ・ノンストップ乱舞
美鈴(感動MAX):「監督っ! もう、サプライズすぎて、脈拍200超えてますっ! 整骨院通り越して救急車案件です!」
柳町監督:「いやいや、倒れられたら困ります(笑)」
優馬:「監督、うちの嫁さんね、家でもスパイク打つんですよ。カレー作りながら“どんたくスパイク!”て言って、ルーが天井ばい!」
柳町監督:(腹抱えて)「天井スパイクですか、それ新戦術やね!」
美鈴:「監督、うちの旦那もバレー部OBですけど、最近スパイクより“お風呂の栓抜きスイング”の方が得意です!」
優馬:「あれは練習やろ!?体幹トレーニング兼ねとるっ!」
柳町監督:「ご夫婦でボケ&ツッコミ、息ぴったりですね!」
美鈴:「はい、うちは“バレーも夫婦漫才も2セット先取制”ですけん!」
観客:「どんなルールやねん!」(全員ズコー)
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柳町監督、まさかの提案
柳町監督:「実はホークスも、今季はチームの“笑顔力”をテーマにしてまして。
ドンタクスの皆さんに“笑顔ウォーミングアップ講座”をお願いできませんか?」
美鈴:「えっ、ホークスの選手に? そげん栄誉なこと……! うち、全力で笑わせます!
ただし、試合前に笑いすぎて筋肉つったら責任取れませんけんねっ!」
柳町監督:「その時は整骨院スポンサーでカバーします!」
美鈴:「完璧やーーっ!!」
優馬:「これぞ、ホークス整骨連携システムやな!」
(観客:腹筋崩壊、柳町監督:膝ついて笑い転げる)
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翌日の見出し
『ホークス新監督、博多ドンタクスに“笑いの指導”を依頼!』
副題:小倉夫妻、会場を笑いで満塁ホームラン。
SNSでは#柳町監督サプライズ #整骨院コラボ がトレンド入り。
ホークス公式も引用リポストで「このチーム、笑いの戦力補強がえぐい」と投稿。
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