うんばぁシンフォニー誕生記
「えりょじゃい魔王ダンス」幼稚園発表会篇
― 爆笑発電所・博多南支部 公開ステージ記録 ―
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会場:博多南幼稚園ホール(2048年3月中旬)
「次の演目は、年少・年中・年長合同による“えりょじゃい魔王ダンス”です!」
司会の先生が紹介した瞬間、
保護者席から「きたぁぁぁ!!」と笑いと拍手が巻き起こる。
ホール中が期待でざわつき、カメラのシャッター音が鳴り止まない。
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イントロ:ぶはぁ〜のテーマ
ピアノ伴奏が始まり、舞台の幕が開く。
センターには陽翔と結音。
ふわもちぷにすけコンビ、まさかの主演扱いで登場。
陽翔(ちょっぴり緊張):「えりょじゃい〜♪」
結音(満面の笑み):「まおぉ〜♪」
客席:「もう最初からかわいいーーーっ!!」
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ダンスパート1「ポンポンステップ」
両手をパタパタ。
片足を交互にトントン。
最後は“ぶはぁポーズ”で決める。
年少組の子たちは、リズムよりも笑い優先。
「ぶはぁ〜」のタイミングで、なぜか全員しゃがみこみ、床ドン。
先生:「あっ、床は叩かないよ〜!」
保護者席:腹筋崩壊。
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ダンスパート2「うんばぁ〜スピン」
年中組が中央に移動。
くるりと回って、両手でハートを作る。
リーダーの結音がちょっとよろけて――陽翔がとっさに支える。
客席:「キャーーッ!」「もうプロやん!」
すかさず年長組の男の子が合いの手。
「えりょじゃいの心は〜? うんばぁ〜!!」
観客全員:「うんばぁ〜!!!」
この瞬間、ホールの天井が揺れた(比喩ではない)。
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アンコール・ぶはぁ&うんばぁ連鎖
拍手が鳴り止まず、園長先生が小声で司会に。
「……もう一回、いこっか。」
2回目は、保護者全員参加。
爆笑発電所女性部の森本さやかさん、高山由紀さん、中原志穂さんらが手拍子でリード。
「せーのっ!」
「えりょじゃい〜!」
「まおぉ〜!」
「ぶはぁ〜&うんばぁ〜!!」
もはや会場全体がひとつの生きたギャグ。
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SNSで大バズ
その様子を撮影していた井上明美さんが投稿した動画が、
わずか1日で再生数8,200万回突破。
コメント欄は大騒ぎ。
「博多南幼稚園=世界一笑いのある園確定」
「陽翔くん、結音ちゃん、もはや文化遺産」
「ぶはぁ〜と同時に赤ちゃんが笑い出した!癒しの波動!」
「大人も真似して腰痛再発したwww」
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フィナーレ・園長先生の一言
「この笑顔が、何よりの平和です。
みんな、“えりょじゃい”な心を忘れずに大きくなってね。」
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エピローグ
舞台裏。
陽翔:「ゆのん、たのしかったね〜」
結音:「うんばぁ〜した!」
光子と優子:「うちの子ら、またやりよるねぇ……」
美鈴:「そりゃ、あんたらのDNAやけん。」
優馬:「……ところで俺も踊ってみようかな?」
光子&優子:「やめんしゃいっ!!」
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都道府県対抗女子駅伝2048 ― アンカー・祥子へ、光と優しさの声
冬の陽が柔らかく照らす京都・西京極陸上競技場。
テレビ中継が始まるころ、福岡・博多の小倉家では、光子と優子がソファに並んで座っていた。
膝の上には陽翔と結音。画面の中の選手たちが一斉に走り出す。
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光子:「祥子ちゃん、最終区なんやね!」
数日前、光子がスマホを手にとった。
光子:「ひさしぶり!駅伝のメンバー表、見たよ。アンカー走るんやろ?
テレビの前で応援するけん、思いっきり自分らしく走ってね!」
祥子:「光子さん、ありがとう。あの頃、練習のときに言われた“肩の力抜いて笑って”って言葉、今もお守りみたいに覚えてます。」
横で優子がにこっと笑い、すぐにメッセージを送る。
優子:「うちらもテレビの前で手ぇ叩いて応援しとるけぇ!
“怖がらんリズム”でええけんね。たすき、しっかり受け取って走りぃよ。」
祥子:「うん……!怖いより、楽しみのほうが勝ってます。ありがとう。」
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レース当日 ― 駅伝の鼓動
「最終区、アンカー、祥子選手にたすきが渡りました!」
テレビ中継のアナウンサーが叫ぶ。
光子が思わず身を乗り出す。
陽翔と結音もテレビに釘付け。
陽翔:「しょーこ、がんばれぇ〜!」
結音:「うんばぁ〜!はしれ〜っ!」
ふたりの幼児語の声に、光子と優子は思わず笑う。
「その“うんばぁ〜”にパワーあるけんね。」
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終盤 ― “怖がらんリズム”
画面の中の祥子は、風に髪をなびかせ、まっすぐに腕を振っていた。
光子は無意識に口元でつぶやく。
「肩下げて……そう、そのまんま。焦らんで……」
解説者:「ここでリズムを崩さないのが大事ですね!」
優子が声を重ねる。
「ええよ、ええよ!そのままいけぇ〜っ!」
ラスト1km。
テレビに映る祥子の顔が、苦しさと誇りで輝く。
走りながら、ほんの一瞬、空を見上げて微笑んだ。
それを見た光子と優子は、自然に手を合わせていた。
まるで画面越しに“握手”をしているように。
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フィニッシュと再会のメッセージ
「ゴール!!」
歓声が響き、チームメイトたちが抱き合う。
涙をぬぐう祥子の姿に、光子と優子も目頭を押さえた。
すぐに、メッセージを送る。
光子:「最高の走りやったよ。リズム、途切れんかったね。」
優子:「あんたのたすき、あったかかったよ。こっちまで届いた。」
祥子:「ありがとう……2人の言葉、スタート前に何回も思い出してた。
たすきの重さが、怖さよりも“笑顔”に変わった。」
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テレビのエンディングテロップには
「笑顔で走り抜いたアンカー・祥子選手」
と映し出されていた。
光子と優子は、そっと画面に向かって微笑んだ。
光子:「なぁ、優子。こういう笑顔のリレー、ずっと続けたいね。」
優子:「うん。笑いと勇気は、いっつもセットやけぇ。」
陽翔:「ぶはぁ〜!」
結音:「うんばぁ〜!」
……その声に、再び部屋いっぱいの笑いが広がった。
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駅伝あと—祥子からの電話/そして「爆笑通信・女性部」へ
夕方。博多のリビングに柔らかい陽が差す。
着信表示:祥子。
光子「もしもし、祥子ちゃん!最高やったね!」
祥子「光子さん、優子さん……見てくれました? 最終区、怖がらんで走れました」
優子「見た見た!肩、落ちとらんかった。最後のスパート、鳥肌立ったわ」
祥子「“怖がらんリズム”って、ずっと頭で唱えてました。たすき、あったかかった……」
(背後から)
陽翔「しょーこ、はしった〜!」
結音「うんばぁ〜!」
祥子(笑)「ふたりの“うんばぁ”届いたかも。心、軽くなりました」
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光子の提案
光子「ね、祥子ちゃん。ひとつ提案があるんよ」
祥子「はい?」
光子「“爆笑通信”に入らん? もちろん女性部。走りも言葉も、人の心を温める力がある。うちら、そういう灯を増やしたいん」
優子「駅伝で“たすき”繋いだろ? 爆笑通信は“笑いのたすき”。練習要るけど、走力ある人はMCも強いけぇ」
祥子「わ、私が……笑いのたすき……?」
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返事
光子「無理はさせんよ。競技最優先。オフや合間に“笑顔のリレー”一緒にしよ」
優子「役割は“女性部・ラン&スマイル担当”。発信は短く、温かく、そして時々ド直球ボケ」
祥子(吹き出す)「ド直球ボケ、ですか」
光子「たとえば“給水でうっかりうどん”とか」
優子「“エネルギージェルと思ったら羊羹やった”も名作」
祥子「ハードル高っ!(笑)」
少し間をおいて、祥子がゆっくり言う。
祥子「……私、入りたいです。走ることでもらった“応援の熱”を、次は私が返したい。笑いで、言葉で」
光子「決まり!」
優子「ようこそ、爆笑通信 女性部へ!」
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オンボーディング(即日)
•配属:爆笑通信 女性部(博多ブロック)
•役割:ラン&スマイル担当/“たすき言葉”制作
•初仕事:
1.ミニ動画「クールダウン30秒“えりょじゃい・ピッチ”」
2.投稿文案「#怖がらんリズム #笑顔のたすき」
3.次回配信ゲスト:女性部代表・古賀さんと「主婦×ランの時間術」対談
祥子「スケジュール、ちゃんと管理します!」
光子「大丈夫、走る人は段取りが速い」
優子「それと、初出演は“どんたく前・路上ミニ発電”」
祥子「路上ミニ発電?」
光子「10分だけ、通りに“笑いの灯”つけて回るやつ」
優子「安全第一、無理なし、撤収は秒速」
祥子「了解です。じゃあ合言葉は……“笑って、前へ”」
光子「それや」
優子「採用」
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公式発表
【お知らせ】
祥子さんが**爆笑通信 女性部(博多)**に参加!
役割は“ラン&スマイル担当”。
走る勇気と、笑顔のたすきを一緒に届けます。
#怖がらんリズム #笑顔のたすき #爆笑通信女性部
コメント欄
•「アンカーの言葉、心に響くやつ」
•「走る+笑う=最強の免疫ブースト!」
•「えりょじゃい・クールダウン動画待ってます」
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電話の終わり、受話器の向こうで、祥子が小さく深呼吸する音。
祥子「じゃあ、次は“笑いのたすき”持って、博多に行きます」
光子「うん、昼の陽みたいに来んしゃい」
優子「ほいで、夜はもつ鍋。これは外せん」
祥子「(笑)了解です、アンカーの義務ですね」
リビングでは、陽翔と結音が
「えりょじゃい〜」「うんばぁ〜」と手を振る。
新しい“たすき”が、静かに、でも確かに繋がった。
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【爆笑通信・新メンバー紹介】
「肥後祥子」さんが仲間入り!
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(ファイブピーチ★公式アカウントより)
新メンバー紹介
本日より「爆笑通信・女性部」に、
駅伝アンカーとして全国を駆け抜けた 肥後祥子さん が加入しました!
陸上中長距離のランナーとして活躍しつつ、
“走るように笑いを届ける”ラン&スマイル担当として活動していきます
初出演は「春のどんたく前・路上ミニ発電」予定!
#爆笑通信 #女性部 #新メンバー #肥後祥子 #走る笑顔
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肥後祥子・加入コメント
カメラの前で、祥子が少し照れくさそうにマイクを持つ。
「はじめまして、肥後祥子です。
陸上で中長距離を走っています。
これまで、たすきを繋ぐことで“勇気”や“感謝”を伝えてきましたが、
今度は“笑い”でみんなを元気にしたいと思ってます。
練習の合間には爆笑通信・女性部の皆さんと一緒に、
走って、笑って、しゃべって、食べて…(笑)
そんな温かいチームの一員になれたこと、本当に嬉しいです!」
後ろで古賀真理子が「食べて、が多かばい!」とツッコミ、
全員で笑いが弾ける。
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爆笑通信・女性部 コメント
•古賀真理子(代表):「最終区走ってきて、そのまま入部。タフすぎる!」
•高山由紀:「走りながら笑い取れるって、もう職人芸!」
•森本さやか:「爆笑通信、これで持久力2倍!」
•中原志穂:「“怖がらんリズム”は名言。女性部の座右の銘に決定」
•井上明美:「駅伝シューズで取材会場に登場するあたり、もう完璧!」
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光子&優子からのメッセージ
光子:「祥子ちゃんは、笑顔のたすきを繋げるランナーやけん。走っても、喋っても、心が前向きになる人。」
優子:「次は“笑いのペース走”やね。女性部全員で一緒に並走するけぇ。」
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爆笑通信・女性部 新春生放送
〜肥後祥子 加入&えりょじゃい魔王ダンス生中継〜
博多の冬の朝。
曇り空の向こうで、笑いの電波が今日も放たれようとしていた。
スタジオには走り終えたばかりの肥後祥子、そして大画面のモニターには、
博多の自宅リビングから出演する 光子と優子 の姿。
その隣には——もちろん、陽翔と結音!
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光子のリビング中継
光子:「みんな〜聞こえとる〜?こっちは準備ばっちりやけんね〜」
優子:「爆笑通信・女性部の新メンバー紹介やけど……その前に恒例の“ウォームアップタイム”やね」
スタッフ(スタジオ):「……ま、まさか……?」
光子:「そう、例のやつやね〜!」
優子:「せーのっ!」
「え〜りょじゃ〜い〜まおうっ♪」
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ふわもちぷにすけ、画面越し生登場!
画面の中で、陽翔と結音がピョコピョコ踊りだす。
陽翔は両手を大きく広げ、
結音は「うんばぁ〜!!」のタイミングで転がりそうになりながらも完璧なリズム。
スタジオでは笑いが爆発。
古賀真理子(代表)がテーブルを叩いて転げ落ちそう。
肥後祥子はというと——すでに酸欠。
「ちょ、ちょっと待って……息できん……っ!」
「私、30kmよりキツいかもしれん……っ!」
優子(画面から):「祥子ちゃん、腹筋も鍛えられるけぇ大丈夫や!」
光子:「笑酸分解トレーニングやけん!」
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結音、奇跡のアドリブ
音楽が終わるかと思いきや、
結音が突如、手をピンと伸ばして叫んだ。
「えりょじゃい……にょいーーーんっ!!」
光子:「出た、“にょいーん”バージョン!」
優子:「新バージョンきたね!」
スタジオは再び爆笑の渦。
肥後祥子、笑いすぎてマイクを落とす。
酸素補給用のペットボトルを手に「助けてくださいっ」と叫ぶ姿に観客さらに大爆笑。
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中継を終えて
光子:「いやぁ、今日も笑顔の伝線、無事開通〜!」
優子:「新メンバー加入記念に、これがえりょじゃい洗礼やね」
祥子(涙目で):「こんな“入部試験”聞いてませんっ!」
光子:「それが爆笑通信の“笑耐”やけん」
優子:「正式加入おめでと〜」
陽翔&結音:「しょうこしゃ〜ん、がんばれ〜!うんばぁ〜!!」
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SNSは即座に大炎上(良い意味で)
•「祥子さん、初日から腹筋崩壊w」
•「走る→笑う→酸欠。これが新時代のトレーニング」
•「ふわもちぷにすけの“にょいーんver.”待ってました」
•「博多のビデオ通話が地球を救う」
•「#えりょじゃい魔王 #爆笑通信 #笑酸分解 #ふわもちぷにすけ」
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ラストシーン
番組終了後。
祥子は控室でぐったりしながらも、スマホの画面を見て微笑む。
「あの子たち、画面の向こうでも、すごいエネルギー……」
画面には光子と優子が笑顔で手を振り、
その後ろで陽翔と結音がカーテンから顔を出し、
「うんばぁ〜!」
画面のノイズの向こうにも、確かに“笑いのたすき”が繋がっていた。
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【爆笑通信・東京支部 新メンバー紹介】
〜音楽教師・日向ひより、再び光子&優子とつながる〜
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序章:懐かしき音大の仲間からの連絡
冬の午後。
光子がキッチンで陽翔に離乳食を食べさせていると、スマホが震えた。
画面に浮かぶ名前——「ひより」。
音大時代、作曲科で共に学び、何度も即興セッションをした友人だった。
光子「ひよりちゃん!?うわ〜、久しぶりやねぇ!」
ひより(電話の向こう)「光ちゃん、聞いて!私、都立高校の音楽の先生に採用されたの!」
優子「おぉ〜っ、ついに夢叶えたんやねぇ!」
光子:「いやぁ、めでたか〜!爆笑通信東京支部にもぜひ来てほしいっちゃけど!」
ひより:「爆笑通信……?あの、例の“えりょじゃい魔王”の……?」
優子:「せや!あの笑撃のやつや!」
光子:「東京支部にはミライマート音大前店の篠崎店長もおるけん、安心して活動できるよ〜」
ひより:「店長、まだ元気に“ファイブピーチ割”やってるのね(笑)」
こうして、
音楽教師となった日向ひよりが、
“笑いと音楽をつなぐ”新たな仲間として東京支部に加わることが決まった。
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加入発表 ― 爆笑通信公式SNSより
【新メンバー加入のお知らせ】
このたび、東京支部に新しい風が吹きます!
音大出身で都立高校の音楽教師としても活躍中の
日向ひより先生 が、爆笑通信東京支部に正式加入!
授業ではピアノで笑わせ、放課後はギターで泣かせる、
“笑奏教育”の第一人者として注目!
初出演はミライマート音大前店からの中継ライブ!
もちろん、店長・篠崎氏とのコラボも予定。
#爆笑通信東京支部 #日向ひより先生 #笑奏教育 #ファイブピーチファミリー
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東京支部・ウェルカムコメント
篠崎店長(ミライマート音大前店)
「ひより先生、ようこそ。レジ前コーナーを“笑いと音楽のステージ”にしておきました!特設マイク付きです!」
ひより
「いやいや、それ完全に店内ライブじゃないですか!(笑)」
優子(博多から中継)
「爆笑通信に入ったら、もれなく全国同時中継されるけぇ」
光子
「しかも、だいたいコント付き〜♪」
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初収録:爆笑通信・東京支部
収録場所は、ミライマート音大前店の駐車場。
背景にはカラフルな“笑いのぼり”がはためいていた。
ひより:「みなさんこんにちは、日向ひよりです!
今日から爆笑通信東京支部で、“音で笑う授業”を始めます!」
篠崎店長:「では、ひより先生!まずは例の“あいさつコール”をお願いします!」
ひより、少し照れながらマイクを握る。
「爆笑通信〜、みんなで〜、笑って〜、いこーーっ!!」
観客:「いこーーっ!!!」
カメラの向こうで光子と優子、そしてふわもちぷにすけも拍手。
結音がリズムに乗って「うんばぁ〜!」を披露。
篠崎店長、うっかりレジボタンを押して“ピッ”という音が混ざり、さらに爆笑が起きる。
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SNSコメント欄
•「ひより先生、音楽教師からバラエティ進出w」
•「ミライマート、もうNHKより安定して笑い届けてる」
•「東京支部つよすぎ。篠崎店長とひより先生の即興デュエット希望!」
•「#笑奏教育 #うんばぁ授業 #音楽と笑いの融合」
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タイトル
『うんばぁ・シンフォニー誕生記 — 東京支部、笑いと音で大渋滞 —』
(2048年・冬/東京・ミライマート音大前店 特設スタジオ兼ミニホール)
冬の空気は澄んでいた。
ミライマート音大前店の二階、普段は地域イベントやミニコンサートに使われる多目的スペースが、その日だけは完全に“東京支部録音室”へと姿を変えていた。
壁には吸音パネル。
床にはケーブル。
仮設ブースにはマイクが並び、ガラス越しの簡易コントロール席には、篠崎店長が緊張した顔でヘッドホンを首にかけて座っている。
ホワイトボードには大きくこう書かれていた。
『東京支部テーマソング制作日
うんばぁ・シンフォニー』
ひよりは譜面台の前に立って、その文字を見て、まだ少しだけ笑っていた。
「……ほんとにこのタイトルでいくんですね」
その横で、光子が腕を組んでうなずく。
「いくよ。だって、最初に東京支部を沈めたの“うんばぁ”やったやん」
優子も即答だった。
「記念碑的タイトルやね。歴史に残るよ」
ひよりは吹き出しながらも、諦めたように頷いた。
「分かりました。じゃあ、今日は音楽教師として真面目にやります。
でも、途中で誰か“だいしゅき〜”とか叫ばんでくださいね」
その瞬間、ステージ袖のカーテンの向こうから、小さな声がした。
「だいしゅき〜」
ひより
「もうおるやん!」
カーテンの隙間から顔を出したのは、もちろん美咲、陽翔、結音の“誘惑トリオ”だった。
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1. プリプロ開始
ひよりがピアノの前に座る。
最初に鳴らしたのは、やさしい四和音だった。
ぽろん。
ぽろん。
少し間を置いて、もう一度。
優子がすぐに反応する。
「それええね。最初は“ひと息つける音”で入りたい」
光子
「うん。東京ってどうしても速いけんね。まずは“ここで笑っていいよ”って音がほしい」
ひより
「じゃあAメロは、呼吸を整える感じでいきましょうか。
で、サビで一気に“うんばぁ”を解放する」
篠崎店長がコントロール席から身を乗り出す。
「“うんばぁを解放する”って、音楽用語として初めて聞きました」
誰も否定しなかった。
翔太がキーボードでコードを探り、奏太が小さくカッティングを入れる。
アキラはトランペットを膝に乗せたまま、譜面の余白に音型を書き込み、美香は「ここ、低音で包みたいね」と言いながらトロンボーンのフレーズを考えていた。
小春が静かに言う。
「これ、子どもが最初に口ずさめるメロディじゃないとダメやね」
さおりも頷く。
「しかも大人が聴いたら、ちょっと泣けるやつ」
ひよりが鍵盤に手を置き直す。
「分かりました。
“笑いで始まって、やさしさで着地する”曲にします」
光子
「よし、それや」
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2. まさかの動物参加メンバー集合
その日、東京支部にはオンライン回線を通じて、各地の“特別参加者”たちもつながっていた。
徳島支部。
画面の中では、せきちゃん、せいちゃん、しらゆき、きびまる、あわみが、すでにマイクスタンドの前に並んでいる。
優子
「徳島、なんでそんなに本気なん」
由理恵
「“うんばぁ”って聞いた瞬間、せきちゃん閣下が前に出てきまして」
せきちゃん
「せきちゃん、かっこいい!」
ひより
「主張が強い!」
札幌支部。
小雪の膝の上にはメロン。
その後ろのソファにはスノーが丸くなっている。
小雪
「メロンが今日ずっとモニター見てるんです。スノーは眠そうなんですけど、たぶん急に参加します」
その直後、メロンがマイクに鼻先を寄せて「にゃ」と鳴いた。
光子
「はい、札幌、録れ高あり」
江津支部。
春野家のリビングでは、ももちゃんがピシッとおすわりしていた。
隆と楓が左右で応援している。
隆
「今日は“もも吠え”をサビに入れてください!」
楓
「ももちゃん、東京デビューだよ!」
ももちゃん
「ワン!」
優子
「はい、江津も録れ高あり」
篠崎店長がつぶやく。
「この曲、最終的に何ジャンルになるんですか」
美香
「ジャンル名つけるなら“生活交響曲”かな」
アキラ
「もしくは“どうぶつ混声合唱つきポップス”」
ひより
「分類不能が正解な気がしてきました」
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3. 仮歌録音、そして第一回崩壊
録音が始まった。
ひよりが仮歌を入れる。
「うんばぁ うんばぁ
笑っていいよ
きみの今日に
灯りをともそう」
一回目のテイクは、かなり良かった。
誰もが「これはいける」と思った、そのときだった。
Aメロ終わり、ひよりが息を吸った瞬間——
美咲がブースの外から、小さく両手を広げて叫んだ。
「ぶはぁ〜!」
陽翔
「えりょじゃい〜!」
結音
「うんばぁ〜!」
ひより
「無理です!!」
録音中断。
ブースの中で、ひよりがヘッドホンを外して笑い崩れる。
コントロール席の篠崎店長は机に突っ伏し、翔太は鍵盤に額をつけ、奏太はギターを抱えたまま声を殺して震えていた。
優子
「いや今の、“えりょじゃい”混ざったやん」
光子
「誘惑トリオ、ジャンル越境してきたね」
ひより
「だめです、だめです、東京支部の曲に博多の悪ノリが全部流れ込んできてる!」
そのとき、オンラインの徳島支部からタイミングよく聞こえた。
「ピヨッ!」
待っていたような一声に、スタジオは二度目の崩壊を迎えた。
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4. 奇跡のワンテイク
しばらく休憩を挟んだあと、再び収録が始まった。
今度は、子どもたちを少し離れたソファ席に座らせ、
動物たちの回線は“必要時のみミュート解除”という厳戒態勢である。
ひよりが、もう一度歌い出す。
「うんばぁ うんばぁ
つらい日もある
それでも明日は
やさしく来るよ」
今度は邪魔が入らない。
光子がそのまま二声目に入る。
優子が低くハモり、さおりと小春が後ろからあたたかく支える。
Aメロ。
Bメロ。
サビ。
「うんばぁ・シンフォニー
笑ってつながる
ひとりじゃないよと
音が手をのばす」
その瞬間だった。
札幌回線の向こうで、メロンが小さく「にゃ」と鳴く。
次いで、ももちゃんが「ワン」と一声。
さらに、徳島支部のミュートがなぜか一瞬だけ解除されていて、
「ちー!」
「ぴよっ!」
「せきちゃん、かっこいい!」
全部が、驚くほどサビの終わりにぴったりはまった。
スタジオが静まる。
篠崎店長が、モニターを見つめたまま呟く。
「……今の、入ってます」
翔太がヘッドホンを押さえながらゆっくり言った。
「消さんほうがええね」
美香
「うん。これが“爆笑通信東京支部版”や」
ひよりもブースの中で、息を切らしながら笑った。
「もう、これ、採用です。
だって今、ちゃんと“つながった音”になってました」
光子が大きく頷く。
「決まりやね。人も犬も猫もインコも、全員で録った」
優子
「これが東京支部の一曲目。上出来すぎる」
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5. 楽曲ライナーノーツ
『うんばぁ・シンフォニー』
Words & Concept:青柳光子・柳川優子・日向ひより
Music Direction:東京支部+ファイブピーチ★
Special Voices:美咲、陽翔、結音、せきちゃん一家、メロン、スノー、ももちゃん
この曲は、東京支部開設の記念曲であると同時に、
「笑いは人と人、人と動物、人と場所をつなぐ」という爆笑発電所の思想を、そのまま音にした一曲。
Aメロでは、都会の速い呼吸をいったんゆるめる。
Bメロでは、だれかの「大丈夫」が自分にも届く感覚を描く。
サビでは、“うんばぁ”という一見ふざけた言葉が、
実は最もやわらかい励ましの言葉として立ち上がる構造になっている。
ひよりのピアノは「整える音」、
光子と優子の声は「包む音」、
さおりと小春のコーラスは「寄り添う音」。
そして、偶然のように入った
インコの「ちー」、猫の「にゃ」、犬の「ワン」は、
この曲をただのテーマソングではなく、
“生きもの全員参加型の祝福”へと押し上げた。
最後に残るのは、上手さではない。
「ここにいていい」という感覚そのものだ。
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6. 収録後
録音が終わると、子どもたちは真っ先にブースへ走った。
美咲
「ひよりおねえしゃん、だいしゅき〜!」
陽翔
「うんばぁ、じょうず〜!」
結音
「もういっかい、うたって〜!」
ひよりは、しゃがみこんで三人を抱きしめた。
「もう今日は先生じゃなくて、完全に“笑いに育てられる側”やったわ」
その一言に、スタジオ中がまた笑う。
徳島支部の画面では、せきちゃんが最後まで堂々としていた。
札幌支部ではメロンが小雪の膝で丸まり、スノーはようやく一度だけ「にゃ」と鳴いた。
江津支部では、ももちゃんが満足そうにしっぽを振っている。
篠崎店長が、録音終了ランプを見ながら言った。
「東京支部第一回、無事に完成しましたね」
光子
「うん。予想以上に騒がしかったけど」
優子
「でも、その騒がしさがよかった」
ひよりは、できあがった仮ミックスを聴きながら、静かに笑った。
「“うんばぁ”で始まる曲が、こんなにちゃんと人を救うとは思ってませんでした」
窓の外では、東京の冬の空が少しずつ夕方の色に変わっていく。
その変化を見ながら、誰もが同じことを思っていた。
今日の録音は、たしかに成功だった。
技術だけじゃない。
気持ちまで、ちゃんと記録された。
東京支部の一曲目として、これ以上ない始まりだった。
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