光子の第二子出産日記
「えりょじゃい呼吸で押し切れ!」—光子、春の出産記
午前10時すぎ。
博多のリビングで洗濯物を畳んでいた**光子(青柳)**が、ふいにお腹を押さえて立ち止まる。
光子「……うにゃっ(来た)。」
翼「え、今の“うにゃ”は“本当に来た”の“うにゃ”!?」
光子「“ガチうにゃ”! タクシー、今すぐ!」
リビングの隅には、入院セット一式がきちんとスタンバイ。
翼は慌てず騒がず、カートに荷物を積み、タクシーを呼ぶ。
翼「よし、段取りどおり。陽翔、結音、ばぁばに預けるね!」
陽翔「まま、がんばれ〜!」
結音「うんばぁ〜!!」
光子「その“うんばぁ”強すぎるけん、笑わせんで〜(痛っ、でも好き)!」
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タクシー内:すでに前座が始まっている
運転手「産院まで全開で行きましょう!」
光子「すみません、“全開”言わんで。テンション上がるけん(うにゃっ)!」
翼「妻は“うにゃ”が出るとギアが一段上がります」
運転手「初耳のギアだ!」
信号待ち。
光子は呼吸を整えようと、例の“あれ”を口にする。
光子「すー……はー……すー……はー……
え・りょ・じゃ・い・ま・お・う(きざみ呼吸)!」
翼「リズム天才」
運転手「えりょじゃい呼吸、これは流行る」
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病院到着:分娩前ホールがすでにコント会場
受付「青柳さまですね、こちらへ!」
看護師A(小声)「本物だ、“えりょじゃい呼吸”の人だ……」
看護師B(小声)「笑うな、絶対笑うな……っ(肩プル)」
廊下の折り返しを曲がるたびに、光子の“うにゃ語彙”が増える。
「うにゃっ(波来た)」「うにゃにゃ(波去った)」「うににゃ(やや強)」
※記録係の助産師、真顔でカルテに“うにゃ強度”メモ。
翼「立会い書類OK。タオル、水、飴、テニスガット……は要らんか」
光子「ガット張り替えてる場合かい!」
看護師C「(吹き出し)す、すみません……!」
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分娩室:BPM=“えりょじゃい”
助産師長「じゃあ、波に合わせて呼吸ね。はい、すー、はー」
光子「え・りょ・じゃ・い・ま・お・う!」
助産師長「(耐える)……ナイスBPM」
看護師A「え、BPM=“ぼけパー・ミニッツ”ですか?」
助産師長「ビート・パー・ミニッツ!」
看護師一同「失礼しました!」
翼「光子、肩はリラックス。コートは取れる」
光子「ここ、コートちゃう!分娩台!」
助産師B「(肩プル)」
陣痛の波が強くなる。
光子の目がぐっと座り、呼吸がぴたりと合う。
“えりょじゃいピッチ”が、まるでドラムマシンのように正確に刻まれる。
助産師長「そのリズム、そのまま——はい、もう一回!」
光子「え・りょ・じゃ・い・ま・お・う!」
翼「ナイスショット!」
全員「(そこは“プッシュ”!)」
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クライマックス:全員笑い堪えチャレンジ
助産師長「次、いきますよ。合図で“ふー”!」
光子「ふー……ぶはぁ——は、ダメ!今は“ぶはぁ”出したら笑う!」
看護師C「(爆笑寸前)やめてください……!」
翼「“うんばぁ”は?」
助産師長「“うんばぁ”はOKです!」
一同「基準とは!?」
光子「よし、行くよ——え・りょ・じゃ・い——
……うんばぁぁぁぁ!!」
助産師長「はい、会場——じゃない、分娩室、一体感! もうひと押し!」
光子「——っうにゃぁぁ!」
――泣き声。
小さな、でも確かな産声が、室内を満たした。
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誕生
助産師長「おめでとうございます、元気な男の子です!」
光子「やった……!ようこそ、うちの“ギャグ銀河”へ!」
翼「ありがとう、光子。よく頑張った」
胸の上に乗せられた、あたたかい重み。
光子はそっと頬を寄せ、指先で小さな手を包む。
光子「あなたの名前は——燈真。
小さな灯を、まっすぐ“真”に、ひとに分けられる子に」
翼「燈真、はじめまして。パパとママは、笑いで君を守る」
助産師B「(目を潤ませながら)素敵……」
看護師A「“うにゃ強度”の欄、完了……(鼻すすり)」
廊下のスピーカーに、家族通話のピコ音。
ばぁば・美鈴「無事!?」
光子「無事!“えりょじゃい呼吸”で押し切った〜!」
美鈴「やっぱり出産もギャグで制すんやね……(呆れ笑い)」
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エピローグ:産声と合いの手
窓の外は、やわらかな春の光。
燈真が小さく指を動かすたび、翼と光子は目を細める。
翼「……ところで、えりょじゃい呼吸、特許取れるかな」
光子「多分ムリ」
助産師長「医療ガイドラインに“笑いの効用”として追記しておきます」
そのとき、病室のスマホに家からのビデオ通話。
画面の中で、陽翔と結音がそろって手を振る。
陽翔「まま〜! とうま〜!」
結音「にぃに、だいしゅき〜! うんばぁ〜!」
光子「……はい、優勝」
分娩室は最後まで、やさしい笑いで満ちていた。
――病室。産声第一声。
燈真「うにゃ〜」
助産師さん(肩ぷる)「……今、うにゃって言いました?」
翼「言いました(即答)。」
光子「産声から“うにゃ”て……この子、生まれ秒で芸風決まってるやん。」
モニター越しに陽翔&結音も参戦。
陽翔「とーま〜!うにゃ〜!」
結音「とーま〜だいしゅき〜!うんばぁ〜!」
看護師さんたち、笑いを堪えきれずに小声で拍手。
助産師長「本日、分娩室はコント会場となりました。健やかに爆笑、合格です。」
光子、胸にのった燈真を見つめてニヤリ。
「はじめまして、燈真。お笑い、制してもたね。……よう来たね。」
翼「家訓:泣く前に“うにゃ”。困ったら“うんばぁ”。」
病室、笑いと春の光で満タン。
——“うにゃ〜”から始まる、ギャグ銀河のニューフェイス誕生です。
春の午後、病院の個室。
カーテン越しにやわらかな光が差し込む中、光子は赤ちゃんの燈真を胸に抱きながら、満足げに笑っていた。
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光子「ふふっ、うちの燈真、もうプロやねぇ……」
翼「ほんとにね。飲むテンポが完全に“えりょじゃいBPM”やもん」
助産師さんも笑いながら記録をつける。
「青柳燈真くん、母乳の勢い◎、リズム安定、“うにゃ吸い”強度A判定です」
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2回目の育児とあって、光子の動きに無駄がない。
沐浴も、おむつ替えも、すべてが手慣れたもの。
「うにゃの湯加減、ちょうどよかね〜」と笑いながら、お湯をすくう手つきも安定感抜群だ。
翼「光ちゃん、プロすぎる……助産師さんより早いで」
光子「そりゃあもう、陽翔と結音で“実践2年コース”終わっとるけんね」
翼「でも飲む量すごいね」
光子「そうそう。おっぱいが、ちょっと萎むどころか“空気抵抗ゼロ”状態やけん!」
翼「吸引力の変わらんただ一人の男やな……」
看護師さん、必死で笑いをこらえる。
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そしてまた、燈真の「うにゃ〜」が響く。
光子は目を細めて言った。
光子「うにゃ〜の鳴き方まで、陽翔そっくり。
もうこの時点で、“笑いDNA”完璧やね」
翼「家系図のとこ、書いとこう。“初鳴き=うにゃ〜(確定)”」
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こうして、出産翌日から病室は笑いに満ちあふれた。
医師の診察すらもコントに変わり、
「母子ともに健康、そして例によって爆笑。」とカルテに記されるほどだった。
爆笑通信・燈真誕生記念スペシャル 〜うにゃぁで始まるギャグ銀河〜
――2048年3月25日放送。ファイブピーチ★、ファイブシード★、そして爆笑発電所全支部が一斉中継でお祝いムードに包まれる。
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【オープニング】
(テーマ曲「ぶはぁ〜&うんばぁラプソディ」軽快に流れる)
ナレーター:
「本日も安定稼働中の爆笑通信! 今回はついに——
“ギャグ界のニューフェイス”が誕生!
青柳光子&翼夫妻に第二子、青柳燈真くん誕生〜!」
(スタジオ中、拍手と「うにゃ〜!」の大合唱)
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【中継:博多の青柳家】
カメラが映すのは、満面の笑みの光子、隣にはふわもちぷにすけコンビ=陽翔&結音。
光子の腕の中では、スヤスヤ眠る燈真。
光子:「え〜、うちの燈真、産声が“うにゃ〜”やったけん、
生まれた瞬間に“爆笑通信正式デビュー”決定です!」
優子(中継):
「ほんとやね! もうギャグの呼吸しよったもん!」
拓実(隣で爆笑):
「“呼吸法:えりょじゃい式”ってカルテに書かれとったらしいで」
看護師(ビデオ出演):
「分娩室、あの日だけ笑いで酸欠なりかけました」
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【コーナー①:ふわもちぷにすけから祝福メッセージ】
陽翔(1歳10ヶ月・うちなる声で):
「ちょうま、ちっちゃくてかわええなぁ〜」
結音(同じくうちなる声で):
「ちょうま〜。うにゃ〜って言うたとき、もう完敗やね!」
ナレーター:「すでにお笑いヒエラルキーが揺らいでおります!」
光子「ほんと、あの子らもすぐ“弟ボケ選手権”開く勢いやけんね」
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【コーナー②:爆笑発電所女性部からのお祝い中継】
古賀真理子:「いや〜もう、産声から“うにゃ”て、これは将来有望ばい!」
中原志穂:「“えりょじゃい呼吸”に次ぐ新トレンド、“うにゃ吸い”誕生やね!」
森本さやか:「わたし、もうTシャツ作った。“うにゃ〜 is born.”」
全員:「爆笑発電所、今日も満タン稼働〜!」
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【コーナー③:ファイブピーチ★ 緊急コメント】
奏太:「この子が大きくなったら、ベース教えちゃるけん」
さおり:「その前に爆笑のタイミング教えんとね」
小春:「いや〜、ファイブピーチ★第二世代、もう尊い!」
翔太:「ゆくゆくは“ベビーピーチ★”結成やな!」
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【エンディング:光子からのメッセージ】
光子(カメラを見つめて):
「たくさんの祝福、ありがとう! 笑って泣いて、うにゃって生まれたこの子と、
みんなの笑顔でこれからも世界を照らしていきます。
——爆笑発電所は、今日も平和稼働中です!」
(エンディングBGM「うにゃの奇跡」)
ナレーター:「青柳燈真、爆笑通信デビュー! そして次回は——
“優子ママ、灯乃出産カウントダウンSP”でお会いしましょう!」
(画面テロップ)
《爆笑通信・燈真誕生記念スペシャル 提供:笑顔エネルギー株式会社》
《本日の稼働率:120% 笑い漏れ注意報発令中》
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•陽翔と結音は、まだ発音が未熟なため、弟・燈真の名前を「ちょうま」と呼ぶ。
•呼び方:
陽翔「ちょうま〜、おはよ〜」
結音「ちょうま、だいしゅき〜!」
•家族やご近所でも「可愛すぎる誤発音」として話題になり、SNSでは「#ちょうま現象」「#兄姉あるある」などのハッシュタグがバズる。
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爆笑通信・続編シーン抜粋(陽翔&結音登場)
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(博多・青柳家のリビング。朝の光が差し込む)
光子:「おはよう、陽翔、ゆのん。ちょうま、もう起きとるよ」
陽翔:「ちょうま〜! うにゃ〜して〜!」
(燈真:小さく伸びをしながら「うにゃ〜」)
優子(ビデオ通話越し):「うわっ、完璧な“兄妹ユニゾン”やね」
拓実:「“うにゃ〜シンクロ率”120%突破!」
結音:「ちょうま、ちょうま、これどーじょ〜(おもちゃを渡す)」
光子:「ありがとう、ゆのん。優しいお姉ちゃんやねぇ」
陽翔:「ちょうま、ぼくのボール貸したるけんね」
翼:「おぉ〜、兄貴風吹かせとる!」
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SNSコメント欄:
•「“ちょうま”呼び尊すぎて朝から浄化された…」
•「兄姉あるあるの最上位語、“ちょうま”爆誕」
•「次は“ちょうま語録”辞典作って!」
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光子(ナレーション風に):
「笑いとやさしさが、またひとつ増えました。
これが青柳家流、“愛の言葉はちょっと間違ってるほうが可愛い”方式です」
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