光子と優子テレビ復帰
◆『特等席』の夜 — 温泉旅館・親子三人の物語
温泉旅館、夕食も笑い倒して、
湯上がりのぽかぽかした三人は、
畳の匂いが心地いい和室に戻ってきた。
布団が三つ、川の字に敷かれている。
照明はほのかに落とされ、外からは
川のせせらぎの音。
その静けさの中――
◆瑛一、走る。
瑛一
「ママぁ〜!今日の特等席は……」
ダッ
由香
「え、ちょ、ちょっと瑛一――」
瑛一
「ぼくの特等席〜〜!!」
ばふっ!!
勢いよく、
由香の胸にダイブ。
由香
「ぐふぉっ……!
ちょ、胸に頭突きは反則やろ〜!」
でも、その顔は
間違いなく“母親”のあったかい笑顔だった。
瑛一
「ママの胸、あったかい……
ここがいちばん安心する……」
由香
「……あんたぁ……っ」
胸の奥が熱くなって、
自然と瑛一の髪を撫でる。
◆翔一、しれっと参戦。
翔一
「……ええなぁ……」
光子(廊下で聞き耳)
「うわ、始まった」
優子
「このパターン、嫌な予感しかしない」
翔一
「瑛一が“特等席”なら、
俺は……“超特等席”欲しいなぁ……」
由香
「は!?
アンタ何言いよると!?」
翔一
「いやいや、俺も頑張ってきたやん!
涙も流したし、反省もしとるし、
今日ここまで来れたとよ?」
由香
「その理屈知らんし!
まず、うちの胸は順番守らんと……」
翔一
「じゃあ俺の布団、隣に敷こうか?」
由香
「敷かんでよか!!
ちょっとは遠慮心持ちなさい!!」
瑛一
「パパ、順番守らんとママ怒るよ?」
翔一
「お前、さっき突撃したやん!!」
美鈴(隣の部屋から)
「アンタら、夜の旅館で腹筋割らせんなって!!」
◆そして、ほぼ強制連行。
光子
「しょうがない。翔一さん、布団ここ!」
優子
「うちらが“ソーシャルディスタンス布団”作るけん!」
布団:
由香 ーーー 瑛一 ーーー 翔一
翔一
「え、俺、隔離されとるやん!」
光子
「はい、特等席じゃない席〜!」
優子
「名付けて“自業自得ゾーン”!」
旅館中、謎の笑いの渦に包まれる。
◆静まる夜。
布団の灯りがほのかにともる。
瑛一はすでに、コテン、と寝てしまった。
由香は、瑛一の寝顔を見つめ、
そして、翔一へ視線を移す。
由香
「……ねぇ、翔一」
翔一
「ん?」
由香
「今日……ありがとう。
ほんとに……ありがとう……」
翔一
「……なんや、急に」
由香
「二人が、もう一度……
“家族”になろうとしてくれたこと……
本当に……嬉しかった……」
声が震えた。
泣きたくないのに、
涙が自然とあふれてきた。
翔一
「……俺の方こそや。
お前が……
変わろうとしてくれるの、
嬉しかったんや」
由香
「翔一……」
翔一
「瑛一……
ママを守ってくれてありがとうな」
瑛一(寝言)
「ママは……ぼくの宝物……」
由香
「……っっ」
涙が、ぽろぽろ落ちる。
だけどその涙は、
痛みではなく、救いの涙だった。
翔一
「家族で、もう一回……やり直そうや」
由香
「……うん。
今度こそ、大切にする……
この時間も、瑛一も……翔一も……」
瑛一は眠りながら、
由香の手をきゅっと握った。
まるで、
“これからは3人で生きていこうよ”
そう言っているみたいに。
旅館の静かな夜。
川の音。
温泉の余韻。
この夜、
本当の意味での
「家族の再出発」 が始まった。
⸻
◆【速報】 M&Y、テレビ復帰へ
――あの“爆笑双子”が帰ってくる
東京・港区
テレビ局・第一会見室。
報道陣がぎっしり詰まり、
華やかなライトが並ぶ中、
司会者がマイクを取った。
司会
「それでは、
本日の会見を開始いたします。
M&Y・青柳光子さん、柳川優子さんの
“テレビ復帰”についてのご報告です」
ざわっ――
記者たちが一斉に身を乗り出す。
ゆっくりと扉が開き、
光子と優子が姿を見せた。
どちらも、
落ち着いた黒のパンツスーツ。
だけど笑顔は昔のまま。
二人同時に会釈。
光子&優子
「ただいま戻りました!」
◆冒頭から会場が笑う
光子
「いや〜、休養中は……
家ん中で“爆笑発電所・拡大版”してました」
優子
「ほんとやけん。
息子と娘がギャグ覚えてきて大変やったとよ」
光子
「ひとつ言ってよか?」
優子
「言いんしゃい」
光子
「うちの陽翔、幼児化モード発動したけんね」
優子
「結音も発動したけんね!
うちらの遺伝子、どげんなっとーと!?」
会場
「(爆笑)」
記者
「早すぎる二世誕生ですね!」
光子
「そげんとよ!3歳が“おかあしゃん、忍者しよー”言うて」
会場
「(再び爆笑)」
◆復帰の理由
優子、表情を引き締める。
優子
「実は……映画の撮影で、
“命を守る仕事”について深く向き合いました」
光子
「人の痛み、
それでも笑顔を作ろうとする力。
私たちがテレビで伝えたいことは
まだまだあるんだなって思いました」
優子
「笑いは、人を救える。
そう信じられたけん、戻ってくることに決めました」
会場に静かな拍手が広がる。
⸻
◆質疑応答
記者
「復帰第一弾の番組は?」
光子
「新番組
『M&Yの爆笑でござる』
タイトルからしてヤバいやろ?」
優子
「視聴者投稿の“日常ギャグ”を
その場で実写再現する番組です!」
記者
「また幼児化モード見られますか?」
光子
「いや、収録中は出さんつもりやけど……
スタジオにアルコールの匂いがしたら危険やけん」
優子
「空気で酔うけんね!」
会場
「(爆笑の渦)」
⸻
◆【ニュース特集】
“復帰を支える家族たち”
ナレーション
「テレビ復帰の裏には、
家族の強い支えがありました」
◆小倉家・大宴会
福岡市・小倉家リビング。
優馬
「おい、美鈴。
光子と優子、テレビ戻るっち言いよるぞ!」
美鈴
「わぁ〜!
またうちの娘らが全国に笑い飛ばされる〜!」
陽翔
「おかあしゃん、テレビでチャクラだすと?」
結音
「わたしも出演したい〜」
優子(電話越し)
「やめんしゃい!!」
⸻
◆【ファイブピーチ★、M&Y、ファイブシード★、美鈴クラブ】
SNSはお祭り騒ぎ
▽ファイブピーチ★公式
「リーダー光子と副リーダー優子、
テレビ復帰おめでとう!
爆笑の嵐を……再び!!」
▽M&Y公式SNS(開設再始動)
光子
「ただいま戻りました!」
優子
「待っとった?」
コメント欄:
・「待ってたぁぁぁ!!!」
・「爆笑の令和後半戦始まるな」
・「幼児化モードまた見たい」
・「復帰第一弾の番組タイトルで草」
・「美鈴園長の反応はよ」
・「陽翔と結音の出演希望」
▽美鈴の個人SNS
「娘たちの復帰。
心から誇りに思います。
……が、まずは社会に向けて謝りたい。
あの子らの幼児化モードが全国に再放送されます」
コメント:
・「園長先生の謝罪で笑った」
・「むしろ楽しみにしてます!」
⸻
◆光子&優子・復帰の夜
会見後、二人は控室に戻り、
缶のお茶を開けながらほっと息をつく。
光子
「やっぱ緊張したね」
優子
「でも……嬉しかったね。
“待ってた”って言ってくれて」
光子
「うちら、まだ笑いで誰かを救えるよね」
優子
「うん。
これからも、
家族もファンも、日本中も、
みんなまとめて笑わせよ」
二人の指先が、軽く触れ合う。
光子
「……行くよ、相棒」
優子
「行こう、姉ちゃん」
爆笑と涙を届ける双子は、
新しい未来へと再び歩き始めた。
⸻
◆1 スタジオ集合 ― 新番組スタッフ、緊張とワクワク
東京湾岸にあるテレビ局・第3スタジオ。
朝10時。
まだ観客のいない客席に、照明の光だけが落ちている。
フロアディレクターの若い女性・山根が、
台本を抱えてバタバタと走ってくる。
山根D
「えっと、オープニングは立ち位置Aが光子さん、Bが優子さんで……
タイトルコールは“せーのっ!”まで一緒に、っと……」
そこへ、スタジオ入口のドアが開く。
マネージャー
「おはようございま〜す。M&Y入りま〜す!」
スタッフ
「おはようございまーす!!」
光子
「おじゃましまーす!」
優子
「今日から爆笑再稼働で〜す!」
2人とも、
カジュアルだけどテレビ映えする衣装。
光子は白シャツ+黒ベスト+デニム、
優子は淡いラベンダー色のブラウスにワイドパンツ。
山根D
「あっ、本日からお世話になります、ADの山根です!
よろしくお願いします!!」
光子
「おぉ〜、フロアの要やね。
今日から“爆笑でござるファミリー”やけん」
優子
「うちら、収録で転げまわったら止めてね?」
山根
「えっ、自分で止まれない感じなんですか?」
光子
「うん、あのね――
面白くなったら理性バグる系双子やけん」
優子
「最悪、床でのたうち回っとっても“平常運転”やと思ってもらえれば大丈夫です」
山根
「……了解です!(何を了解したんだろう私)」
⸻
◆2 番組コンセプト最終確認 ― 「日常を爆笑に」
メイク室の隅で、
プロデューサー・杉浦が2人と向き合う。
杉浦P
「改めてだけど……
この番組は“視聴者の日常のギャグ”を、
M&Yとゲストたちで再現するコンセプトです」
光子
「“爆笑でござる”ってタイトルの割には、
意外とちゃんとコンセプトあるっちゃんね」
優子
「視聴者投稿、どれくらい来たんです?」
杉浦P
「初回にしては……
6万件」
光子
「ばり来とう!!」
優子
「M&Y不足やったんやね、日本……」
杉浦P
「今日はその中から、
“家族”と“電車”と“食卓”のネタをそれぞれ一本ずつ。
あと、最後にサプライズ動画コーナーを挟みたいと思ってます」
光子
「サプライズ動画て」
優子
「……嫌な予感しかしないっちゃけど」
杉浦P
「フフフ、それは本番のお楽しみで」
⸻
◆3 オープニング収録 ― 「ただいま戻りました!」
観覧客が客席を埋め、
スタジオはすでに熱気むんむん。
「本番5秒前! 4、3、2――」
♪ オープニングテーマ(ポップなジャズ風イントロ)
MCブースから飛び出してくる二人。
光子
「みなさんこんばんはー!」
優子
「爆笑でござるの時間がやってまいりましたー!」
二人
「M&Yで〜〜〜す!!」
\わぁぁぁぁ!!/(大歓声)
光子
「長らくお待たせしました。
日本列島の腹筋のみなさん、元気しとった〜?」
優子
「“整骨院送り”になってないか、心配しとったよ?」
客席
「(笑)」
光子
「この番組はですね、
みなさんの身近で起きた“クスッと笑える瞬間”を――」
優子
「うちらが全力で再現して、
“腹筋崩壊案件”に仕上げてしまおうという、
極めて危険な番組となっております!」
光子
「番組を最後まで見たら、
“サロンパスが必要になる可能性”がありますので――」
二人
「自己責任でご覧ください!」
客席
「(大拍手&爆笑)」
⸻
◆4 コーナー① 家族ネタ ― 「お父さんの逆方向グルメ旅」
テロップ:
《視聴者投稿・家族爆笑ネタ》
光子
「まず最初はこちら。
福岡県在住・ラジオネーム“たまゴジラ2号”さんから」
優子
「……このラジオネームさぁ……
絶対、優馬さんやろ」
スタジオ爆笑。
VTRに、投稿内容がテロップで映し出される。
《博多から南福岡まで帰りたかった父。
飲み会帰りに電車に乗ったら寝てしまい、
目が覚めたら久留米方面へ逆走してました。
“あれ、なんで今基山?”と真剣に悩んでたそうです。》
光子
「出た、“なんで今基山?”事件!!」
優子
「元ネタ:うちの父です」
光子
「これを、今日はちゃんと再現VTRでお届けします!」
――暗転。
セットチェンジ。
◆再現ドラマ風・寸劇
(車内セット。優馬役:人気俳優さん。
しかしナレーションとツッコミはM&Y)
ナレーション(光子)
「その日、たまゴジラ2号(仮名)は、
仕事帰りの飲み会で、つい飲み過ぎてしまった――」
優馬役
「いや〜、今日は飲んだ飲んだ〜。
南福岡まで2駅やし、余裕やろ〜……」
座席に座る → 3秒で寝る。
ナレーション(優子)
「3秒で爆睡」
テロップ:
《早すぎる眠り》
――場面転換。
車内アナウンス役の声が流れる。
車内アナウンス
「まもなく〜基山〜基山〜」
優馬役
「……ん? き、基山??
あれ? なんで今基山???
おかしいね……?」
ナレーション(光子)
「おかしくない。
あなたが一番おかしい。」
客席
「(ドッカーン!)」
優馬役
「博多から久留米方面ってことは……
え、これって逆? 逆走?
俺、逆走人生??」
ナレーション(優子)
「人は酔いが回ると、
“人生単位”で考え始める」
スタジオ爆笑。
寸劇終了 → スタジオに戻る。
光子
「はい、“なんで今基山?”事件を、
ドラマ仕立てでお送りしました」
優子
「実際の本人は、
もうちょっと情けない顔しとったけどね」
光子
「これがですね、のちに――
M&Yのニューアルバムの一曲になるという悲劇」
客席
「(拍手&爆笑)」
⸻
◆5 コーナー② 食卓ネタ ― 「ジャムにされるいちごの気持ち」
テロップ:
《視聴者投稿・食卓の爆笑》
光子
「続いては、東京都・ラジオネーム“しゃんしゃいママ推し”さん」
優子
「すでに嫌な予感しかしないラジオネーム」
投稿内容テロップ:
《ある朝、ジャムパンをじっと見つめていたら、
娘が突然、“ジャムにされるいちごの気持ち”を語り出しました。
その日から、我が家ではジャムパンを食べる前に
“いちごさんの追悼ミニコント”をやらないと怒られます。》
光子
「これ、うちです」
優子
「本人おるやん」
スタジオ爆笑。
◆ミニコント・いちご追悼式
テーブルセットに、
食パンといちごジャムが置かれる。
光子(司会者風)
「それではこれより、
“いちごさん追悼ミニセレモニー”を開催いたします」
優子(いちご役・高い声)
「わたし、畑でぴちぴちしとったのに、
気づいたら瓶の中〜」
光子(神妙な顔)
「いちごさん、ジャムお疲れ様です」
優子
「でも、みんなの朝ごはんになれるなら……
わたし、がんばって煮詰められた甲斐ある〜」
光子
「煮詰められた甲斐、て」
優子
「どうか、わたしのこと、
3秒でかき込まずに味わってね」
光子
「ごめん、いつも3秒で食べよった」
客席
「(大爆笑)」
最後に、
光子がパンを一口かじってから
合掌して一言。
光子
「いちごさん、今日もおいしかったです」
優子
「供養、供養」
客席
「(拍手)」
⸻
◆6 コーナー③ 電車ネタ ― 「特急vs新快速・恋の名古屋ラッシュ」
テロップ:
《名古屋支部からの投稿・鉄道コント》
優子
「こちらは、爆笑発電所・名古屋支部からの投稿です」
光子
「“特急と新快速がバチバチにやり合ったら”シリーズ
もう一回やってほしいって声が多くてね」
舞台中央に、
“特急”と“新快速”の衣装(車体カラー風ジャケット)を着た2人が立つ。
光子(新快速役)
「名古屋〜岐阜間、ノンストップでぶっ飛ばす、
東海道線のエリート、新快速ちゃんやで!」
優子(特急役)
「指定席持ちのエリートはこっちや。
値段取るぶん快適さで勝負、特急さまやで!」
光子
「は? あんた、止まる駅少ないだけやん」
優子
「そっちこそ、青春18きっぷで乗り倒される女やろ!」
客席
「(ドッカーン!)」
新快速(光子)
「でもな、名古屋近郊の新快速は、
特急並みに速いって有名なんやで?」
特急(優子)
「スピードで張り合わんといて!?
こっちは“座席のふかふか具合”で勝負しとんねん!」
光子
「ほな、聞こか。
お客さん、どっちが好き〜?」
客席
「両方〜!」
優子
「なんやこの平和な終わり方!」
光子
「せっかくやし、最後はラブラブで終わろか」
優子
「急に方針変えるやん」
二人で顔を見合わせて、
同時に一言。
二人
「ダイヤの乱れは、愛でカバーや。」
客席
「(拍手&爆笑)」
ナレーション風の声が入る。
ナレーション
「こうして、特急と新快速は、
今日も肩を並べて東海道を走っているのであった――」
⸻
◆7 サプライズ動画コーナー ― 「しゃんしゃいママ&よんしゃいママ」
杉浦P
「さぁ、ここでサプライズです」
光子
「……来た。絶対ロクなことないコーナー」
優子
「番組表に“サプライズ”としか書いてなかったやつやろ?」
モニターに映し出される、
あの動画のサムネイル。
テロップ:
《しゃんしゃいママとよんしゃいママ in 懐石料理店》
光子
「ちょ、待って!?
これ、2049年の入園祝いの時の――」
優子
「しゃんしゃいモード動画やん!!!」
客席
「(ざわ……!→爆笑)」
VTRスタート。
――懐石料理店の個室。
明らかに酔って目がとろ〜んとした光子&優子が、
光子(しゃんしゃい声)
『おかあしゃん、いま、しゃんしゃい〜?』
優子(よんしゃい声)
『よんしゃい〜。
はりゅと、ちゅ〜してよか〜?』
陽翔&結音(当時3歳)
『おかあしゃん、のみすぎだめ〜〜!』
スタジオ
「(大爆笑&拍手)」
VTR終了。
カメラが今の2人を抜く。
耳まで真っ赤。
光子
「これ地上波で流しちゃいけん種類の黒歴史やろ!!」
優子
「全国ネットで母の威厳が粉砕された瞬間やけん!!」
杉浦P(袖から)
「これも“日常の爆笑”なんで」
光子
「身内の暴露やないか!!」
優子
「投稿者誰ね!? 絶対、翼か拓実やろ!!」
モニター隅に小さく映る、
自宅リビングでニヤニヤしながら手を振る翼&拓実。
テロップ:
《投稿者:青柳翼&柳川拓実》
客席
「(大拍手)」
光子
「帰ったら説教やね、あれは」
優子
「でも……
こうやって笑ってもらえるの、
やっぱり嬉しいね」
ふっと、
素の笑顔がこぼれる。
⸻
◆8 エンディング ― 「笑いは、ここからまた」
光子
「というわけで、初回から全力で飛ばしてしまいましたが」
優子
「みなさん、腹筋は無事でしょうか?」
観客
「(拍手&いくつか“ダメでーす!”の声)」
光子
「この番組では、
みなさんの“爆笑ネタ”を随時募集しています」
優子
「家族ネタ、学校ネタ、職場ネタ、
電車、バス、スポーツ、なんでもOK!」
光子
「ただし――」
優子
「整骨院代は自己負担でお願いします」
客席
「(ドッカーン!)」
光子
「次回も、ここから
日本中に笑顔を届けられるように」
優子
「真面目にふざけていきます!」
二人
「M&Yでした! また来週〜!!」
♪ エンディングテーマ(しっとりめのジャズ)
――カメラが引いていき、
笑顔で手を振る二人と観客席が映る。
⸻
◆9 放送後 ― SNSと家族の夜
◆番組公式SNS
《#爆笑でござる 初回放送終了!》
・「帰ってきたあああ!!」
・「最初から飛ばしすぎて腹筋死んだ」
・「“なんで今基山?”VTRで呼吸困難」
・「いちご供養コント、明日から真似する」
・「しゃんしゃいママ&よんしゃいママ、永久保存」
・「子どもたちへの愛が伝わる番組で泣き笑いした」
◆小倉家リビング
放送が終わった瞬間、
テレビの前で拍手する優馬と美鈴。
優馬
「やっぱ、うちの娘らやわ……
日本の腹筋を守る気ゼロ」
美鈴
「でもね……
やっぱり誇らしいね」
陽翔
「おかあしゃん、テレビでしゃんしゃい〜って言いよったね!」
結音
「よんしゃいママ、かわいかった〜」
光子(ビデオ通話越し)
『ねぇ、そこは“かっこよかった〜”って言おうか』
優子(横から)
『そうそう、ママは永遠の20代やけん』
美鈴
「……そこが一番おもしろいわ」
部屋に笑い声が広がる。
⸻
こうして、
M&Yのテレビ復帰第1弾収録&放送は、
笑いとちょっとの黒歴史と、
たくさんの“家族の愛”をまき散らしながら、
大成功で幕を閉じた。
⸻
◆オープニング「スポーツと笑いは、セットです」
タイトルコール。
観覧席は、ユニフォームやタオルマフラーで埋め尽くされている。
光子
「みなさんこんばんはー!」
優子
「スポーツも笑いもフルスイング!
M&Yの爆笑でござる〜!」
\ワーーー!/
光子
「今日のキーワードは スポーツ!」
優子
「“感動の名場面”じゃなくて――」
二人
「だいたいその前後にある、面白シーンをサイゲ(再現)ギャグコントにします!」
テロップ:
《本日は「サイゲ(再現)ギャグSP」》
⸻
◆コーナー① 「ホークスベンチの裏側サイゲギャグ」
テロップ:
《視聴者+球団スタッフ投稿・野球編》
光子
「まずは、福岡ソフトバンクホークスのスタッフさんと、
ファンの方から届いた“ベンチの裏側ネタ”。」
優子
「今日は特別に、この方にも来ていただきました!」
ゲスト:
元盗塁王・周東選手(さわやか笑顔)
客席
「キャーーー!!」
周東
「よろしくお願いしまーす」
光子
「早速ですが、
“足のスペシャリスト”として名を馳せた周東選手に質問です」
光子
「100m全力で走ったら、
タイムどれくらいやったんですか?」
周東
「えっ、そこから?(笑)
いや、ちゃんと計ったことはあんまり……」
優子
「じゃあ今日、気持ちだけ10秒切ってください」
周東
「気持ちだけ世界記録やめてもろて(笑)」
客席爆笑。
⸻
◆サイゲVTR「ベンチでこっそりやってました」
杉浦P
「では、球団スタッフさんから届いた“ベンチ裏の実話”を
サイゲギャグでどうぞ!」
――VTRスタート。
(撮影セット:ベンチ裏。
背番号のないユニフォーム姿の役者たち。
周東役は、若手俳優+本人の後ろ姿ちょい出演という豪華仕様)
ナレーション(光子)
「とある試合。ホークスベンチの片隅では――」
野手A
「なあなあ、今日の審判、ゾーン狭くない?」
野手B
「いや、さっきのは完全にボールやろ」
周東役
「うん、でも文句言ってもストライクにはならんけん、
盗塁で点取り返そ」
野手A
「出た、足で全部解決するマン」
周東役
「じゃあ行ってくるけん。
帰ってこんかったら、
“滑りすぎて三塁まで行った”って言っとって。」
ナレーション(優子)
「そんなことは起きない。」
客席
「(ドッカーン!)」
VTR戻り。
優子
「実際そんなやり取りあったんですか?」
周東
「……“近い感じのノリ”はありましたね(笑)」
光子
「“三塁まで行った”は無かったんや?」
周東
「それやったら監督に怒られます(笑)」
⸻
◆コーナー② 「異種スポーツチャレンジ・サイゲギャグ」
テロップ:
《バレー×卓球×サッカー×バドミントン》
優子
「続いては、“もしこの選手が別競技をしてたら”サイゲギャグ」
光子
「以前ラジオでやった、
“160キロ投手の球を拓実が打てるか?”企画のテレビ版!」
モニターにVTRタイトル:
《Tリーグ・柳川拓実 vs 160キロ投手・川添》
――VTRスタート。
球場のブルペン風セット。
拓実(本人役)
「いや〜、野球のバットめっちゃ重たいねんけど」
川添投手(架空の豪速球投手)
「今日は手加減して140くらいからいきましょうか」
拓実
「充分速いわ!!」
ナレーション(光子)
「1球目――」
スローモーションで投球。
バットは完全に振り遅れ、ボールだけミットへ。
捕手
「ストラーイク!」
拓実
「ラケット返して!!」
客席爆笑。
ナレーション(優子)
「2球目、拓実、開き直る」
拓実
「もうええ、当てるとか無理。
“空振りの美学”見せたるわ。」
豪速球 → フルスイング → また空振り。
川添
「いや、当てにいってください(笑)」
⸻
◆バドミントン×サッカーサイゲ
次のVTRタイトル:
《いずひろペア、サッカーに挑戦》
泉&宇宙(本人)がミニゴール前に。
泉
「サッカーのボールってさ、
“でかいシャトル”みたいなもんよね?」
宇宙
「いや全然違う」
泉
「ほな、ジャンピングスマッシュならぬ、
ジャンピングボレー決めちゃるけぇ!」
宇宙
「やべぇ、絶対こけるやつや」
泉、助走→ジャンプ→空振り→派手に尻もち。
ナレーション(光子)
「シャトルと違って、ボールは待っててくれない。」
客席
「(ドカーン!)」
宇宙
「泉、生きとる?」
泉
「……心はオフサイドになりました……」
⸻
◆コーナー③ 「親子スポーツあるある・サイゲギャグ」
テロップ:
《視聴者&小倉ファミリー提供ネタ》
光子
「ここからは、スポーツといえば切っても切り離せない、
“親子あるある”サイゲギャグ!」
優子
「まずはうちの父、優馬さんからの実話提供です」
モニターにテロップ:
《小学生の頃、娘のサッカー観戦で
応援に力が入りすぎて、
翌日“声が出ない車掌”になった鉄道マン・優馬》
――VTR。
駅構内アナウンス室セット。
優馬役
「ご乗車ありがとうございます……ゴホッ……(声ガラガラ)
この列車は……ゴホゴホ……」
同僚
「昨日、応援行ったやろ?
“うちの娘が世界一かわいいフォワードや〜!”って
叫びまくったって噂やで」
優馬役
「だってほんまやもん……」
ナレーション(優子)
「父親の声帯は、子どもの応援で消耗される。」
客席爆笑。
⸻
◆ママさんバレー・博多ドンタクス編
テロップ:
《美鈴キャプテン・全国優勝の裏側》
体育館セットに、
博多ドンタクスのユニフォーム風コスチュームの女優たち。
美鈴役
「楽しく日本一! 笑って優勝するばい!!」
チームメイト
「おおーー!!」
――試合中、タイムタイム。
美鈴役
「はい、ここで作戦会議。
まずは笑顔。笑いが止まらんくらい笑う。
そのあとブロック跳ぶ。それで勝てる!」
メンバー
「え、順番それでいいんですか!?」
美鈴役
「よかと! 笑いで固まった相手のスパイクを、
元寇防塁魂で受け止めるったい!」
ナレーション(光子)
「この“笑ってからブロック”作戦が、
本当に全国制覇までたどり着くとは、
誰も思っていなかった――」
客席
「(拍手&爆笑)」
⸻
◆スタジオ・トーク「スポーツマンシップと爆笑」
コーナーの締めとして、
ゲストたちがソファでトーク。
光子
「でも、どのスポーツも、
“ガチでやってるからこそ、
ちょっとしたハプニングが笑える”んよね」
優子
「手ぇ抜いてる時のミスは“あちゃー”やけど、
本気でやった時のズッコケは、
なぜか“愛されネタ”になるっていう」
周東
「なんか、“笑えるミス”って、
ちゃんとその後、
練習でネタにされますからね」
泉
「“お前、あの時のジャンピング空振りやべぇな”って?」
宇宙
「人のこと言えるん?(笑)」
スタジオ笑い。
光子
「スポーツって、
勝ち負けももちろん大事やけど――」
優子
「“がんばった記憶が、あとで笑い話になってくれたら最高”
って、うちらは思ってます」
光子
「今日のサイゲギャグが、
みなさんの“自分のスポーツ黒歴史”を
ちょっとだけ優しくしてくれたらいいなぁ」
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◆エンディング「サイゲギャグは続くよどこまでも」
光子
「というわけで、
本日の『スポーツ サイゲギャグSP』いかがでしたでしょうか?」
優子
「番組では引き続き、
“スポーツ中にやらかした爆笑ネタ”を募集してます!」
光子
「サッカーでも、野球でも、バレーでも、卓球でも、
運動会の大転倒でも――」
優子
「“心が折れてなければ全部ネタ”です!」
客席
「(拍手)」
光子
「スポーツをがんばるみんなに、
これからも笑いとエールを送り続けていきます」
優子
「以上、M&Yでした!」
二人
「また来週〜!」
エンディングテーマ。
スポーツシーンのNG集&サイゲギャグのスローモーションが流れる。
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