せいちゃん、苺大福になる?
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― インコ一家、全国制覇の瞬間 ―
(リビング・テレビ前)
テレビから流れる歓声。
「博多ドンタクス、優勝〜〜〜!!」
せきちゃん、羽をバサァッと広げて絶叫。
せきちゃん
「オレもいく!!美鈴さんのバックアタックする〜〜〜!!」
せいちゃん
「ちょっと待ちなさいあんた、体重と重力考えなさいよ」
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― 無謀なジャンプ ―
せきちゃん、勢いよくジャンプ!!
「トォォォォォォッ!!!」
……が。
滞空時間、0.8秒。
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― 着地点:完全にミス ―
ドスッ
せいちゃんの頭に直撃。
せいちゃん
「ぎゃあああああ!!頭バレーやないかい!!!」
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― カオス拡大 ―
きびまる(冷静)
「今の完全にネットタッチやろ」
しらゆき(ふるふる)
「いや…着地ミスです…たぶん…」
あわまる(大爆笑)
「整骨院送り一名追加ーーー!!」
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― せきちゃん、謎のドヤ顔 ―
せきちゃん(胸張って)
「決まった…バックアタック…」
せいちゃん(ブチギレ)
「どこが決まっとんねん!!頭にアタックしとるやろ!!」
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― 実況(インコ脳内) ―
実況風きびまる
「せきちゃん選手、見事な“家庭内誤爆アタック”!
被害はせいちゃん選手の頭部に集中しています!」
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― さらに余波 ―
せいちゃん
「もうあんた今日から“ベンチスタート”やけんね!!」
せきちゃん
「えぇ〜!?エースやのに!?」
しらゆき
「いや、今のは出場停止レベルです…」
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― テレビの向こうでは ―
美鈴のインタビューが流れる。
「笑って繋ぐ、それがうちらのバレーばい!」
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― インコ一家、静かに一言 ―
あわまる
「……うちらも“笑ってぶつかる”やね」
せいちゃん
「いや違う、ちゃんと着地しなさい」
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― ナレーション風締め ―
その日、
全国で5万2000人が腹筋崩壊し――
さらに、インコ一家では
1羽が頭部着地事故で出場停止となった。
だが、それでも。
笑いは止まらない。
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― 翌日・インコ一家の応援席 ―
この前の“せきちゃん頭上着地事故”を受けて、
せいちゃんはついに決断した。
せいちゃん
「もう同じ悲劇は繰り返さんけんね。今日は完全防備でいくわよ」
そう言って現れたせいちゃんの頭には――
インコ専用フルフェイスヘルメット。
丸っこくて、白くて、ほんのり赤いライン入り。
しかも顔まわりが絶妙にふくれて見える。
きびまる、二度見。
きびまる
「……お母さん、なにそのかっこう」
しらゆき、首をかしげる。
しらゆき
「なんか……頭が苺大福みたいです……」
あわまる、即座に吹く。
あわまる
「やばっ、応援隊長やなくて和菓子隊長やん!」
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― せいちゃん、ムッとする ―
せいちゃん
「和菓子て何よ!これは安全第一の最先端装備よ!」
せきちゃん
「でもちょっとおいしそう」
せいちゃん
「あんたは黙りなさい!原因あんたやろが!」
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― さらに好き放題言われる ―
きびまる
「“いちご大福防御型リベロ”って感じ」
しらゆき
「転んでももちもちで守られそうです…」
あわまる
「背中に“要冷蔵”って書いときたい!」
せいちゃん
「誰が冷蔵保存される食品よ!!」
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― テレビ前、応援開始 ―
試合映像が流れ、博多ドンタクスが映る。
テレビ
「さあ、今日も美鈴キャプテンのスパイクが炸裂!」
せきちゃん、羽をバサッ。
せきちゃん
「うおおお!オレも飛ぶ!!」
せいちゃん、ヘルメットのシールドをカシャンと下ろす。
せいちゃん
「来なさい。今日は頭上着地されても大丈夫よ」
あわまる
「受ける気満々やん!」
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― まさかの再現 ―
せきちゃん
「美鈴さんバックアタック〜〜!!」
ぴょん!!
……ふわっ。
……そして。
コツン。
ヘルメットの上に着地。
せいちゃん
「おっ、今日は軽い!」
せきちゃん
「おおっ!?今日は痛くない!!」
きびまる
「ヘルメット、大正解やん」
しらゆき
「ほんとに苺大福が役に立ちました…」
せいちゃん
「だから苺大福言うな!!」
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― だが、別の問題発生 ―
ヘルメットがつるつるしていて、
せきちゃん、足を滑らせる。
せきちゃん
「うわああああ、すべるーーー!!」
そのまま前に転がって、
テレビ台の前にころん。
あわまる
「苺大福の上で餅つき失敗したみたいやん!」
せいちゃん
「それもう私まで食べ物扱いやないの!!」
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― インコ一家、大爆笑 ―
きびまる
「今日のベストプレー、試合やなくてこっちやろ」
しらゆき
「全国整骨院送りの次は、全国和菓子送りですね…」
せいちゃん
「訳のわからん送り先作らんで!」
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― ナレーション風締め ―
こうして、インコ一家の応援席には
新たな伝説が生まれた。
“苺大福ヘルメットのせいちゃん”
それは、愛と安全と、
ちょっとした屈辱でできた
最強の防御装備だった。
そして今日もまた、
テレビの前では試合以上に
別の熱戦が繰り広げられていた――。
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― インコ一家・完全防備モード ―
せきちゃん
「オレもヘルメットほしい!!エースは装備からやろ!!」
その結果――
全員装着。
ころん。ころん。ころん。
白くて丸いフォルムが並ぶ。
あわまる
「……なんこれ」
きびまる
「完全に雪見だいふく軍団」
しらゆき
「冷凍庫から出てきたみたいです…」
せいちゃん
「誰が冷やされとる和菓子や!!応援や応援!!」
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― テレビ前、異様な光景 ―
テレビでは美鈴のスパイク。
せきちゃん(テンションMAX)
「きたぁぁぁ!!オレもジャンプ!!」
せいちゃん
「ちょっと待て、そのフォーム嫌な予感しかしな――」
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― 飛んだ ―
ぴょーーーーん!!
(ヘルメット反射で妙に光る)
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― 着地点:またおかしい ―
ズドン!!
せいちゃんの背中直撃。
せいちゃん
「ぐえぇぇぇぇぇ!!」
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― ブチギレ発動 ―
せいちゃん(振り向きざま)
「いたいやないかい!!おんどりゃ〜なにすんじゃ〜!!!」
せきちゃん(背中に乗ったまま)
「バックアタック成功!!」
せいちゃん
「成功しとらんわ!!完全に交通事故やろが!!」
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― 周囲の反応(冷静すぎる) ―
きびまる
「今回は頭やなくて背中やね」
しらゆき
「ダメージ分散は成功してます…」
あわまる
「でも痛そう度は前回の1.5倍やな」
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― さらに悪化 ―
ヘルメット同士が当たって――
ゴンッ
せいちゃん
「二重衝撃やないかい!!」
せきちゃん
「安全装備なのにダメージ増えとる!!」
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― バランス崩壊 ―
せいちゃん、ふらつく。
そのまま――
コロンッ
雪見だいふく状態のまま横転。
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― 連鎖事故発生 ―
ドミノ式に
ころん → ころん → ころん
インコ全員転がる。
あわまる
「うわあああ雪見だいふく崩れたーーー!!」
きびまる
「誰か冷凍庫閉め忘れたやろ」
しらゆき
「溶ける前に戻しましょう…」
せいちゃん(下敷き)
「誰が保存食品やぁぁぁ!!助けぇぇぇ!!」
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― テレビとの温度差 ―
テレビ
「さあ美鈴キャプテンの完璧な着地!」
インコ側
「着地失敗!!」「全員クラッシュ!!」
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― 最後の一言 ―
せきちゃん(転がりながら)
「オレたちも…笑って繋いだな…」
せいちゃん
「繋いだのは事故の連鎖やろがぁぁぁ!!!」
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― ナレーション風締め ―
その日――
全国で5万2000人が腹筋崩壊し、
そしてインコ一家では――
“雪見だいふく連鎖事故”が発生した。
安全装備は、確かに守った。
だが同時に――
笑いの破壊力も、最大限に引き出してしまったのだった。




