58-17.守護神選抜
カディアとアネル。新たに二人の少女が誕生した。
カディアは私世界に植えた世界樹の化身だ。
アネルは世界樹の管理者だ。
そして私世界の守護神は未だ空席だ。
役割的にはまさしくアリスがその任を務めてくれていたのだけど、アリスは神に至っていない。私の分身に近い存在だから、完全な神になるわけにもいかない事情がある。
アリスには悪いけど、正式な守護神は別に立てさせてもらうとしよう。代わりにアリスには、守護神・管理者・化身の三すくみを従える、より上位の立場を与えるとしよう。
「しゃあないな~」
「ありがとう。アリス」
ナデナデ。
「は~い! はいはいは~い!! イコルがやるわ~!」
「アルルもー!」
「ホノカちゃんも立候補するぜ!」
いかんでしょ。ホノカさんは既に守護神でしょうに。
「賑やかしと思って参加させてあげて頂戴」
ミアさんも大概甘いよね。別にいいけど。
「そういう話なら私も参加するわ!」
テラスまで?
「ノルンが羨ましがりますね。私も参加します。小春さん」
テルスまで乗っかってきた。もしかして代理のつもり? 流石テルス。めっちゃ優しい。もう決めちゃおうかしら。
「これはチャンスよ! 影裡!」
「だね! キスイ! 私も参加するよ! 小春様!」
影裡さんは半神でしょうが。ここに居る神々なら影裡さんの完全な神化だって造作もないだろうけど。
「エリク」
「私もか? だが」
「お姉ちゃんとしてカッコいいところ見せてあげて」
「やむを得ぬか……。小春。私も参加するぞ」
銀花お姉ちゃんまで……。
ところで皆さん。ノリで参加するとか言ってるけど今から何を始めるつもりかしら?
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「チキチキ! アルカ様世界! アルカディアの守護神選抜大会を始めま~~す!!」
「「「「「「「「お~~~~~!!」」」」」」」」
……あれ? 今一人多くなかった?
えっと。イコル、アルル、ホノカさん、テラス、テルス、影裡さん、銀花お姉ちゃん……???
「えっと……テミスさん? 何やってんの?」
「飛び入り参加だ。気にするな」
どっから現れたのよ……。
ここ私世界よ? 誰が入れたの? もしかして世界樹ネットが開通した? まだ? え? ハルちゃんが入れたの? なんでまた? 数合わせ? 八人の方がきりが良いから? 可哀想に。
「……勝っても守護神にはしないわよ?」
「話が違うではないか」
「違わないわよ。元々半分くらい賑やかしだもの。そもそもあなたとは話してないでしょうが」
「固いことを言うでない」
「本当になりたいの?」
「何かと都合が良さそうだ」
「なったらなったで中央世界には帰れないわよ?」
「その時は辞表を叩きつけてやる」
そういうところよ。テミスさん。先に辞表を叩きつけて来たって言うなら、守護神はともかく迎えてあげるのも吝かじゃないけれど。
結局テミスさんはアウトローには向いてないのよ。本人が一番よくわかっているのでしょうけれど。
「まあいいわ。精々頑張って。テミスさん」
実力差を思い知るといいわ。うちの子たちを舐めないことね。
「第一種目を発表致します!!」
いつも通りミヤコがマイクを握っている。こういうイベント事はミヤコの十八番なのだ。
それはそうと、もしかしてこのまま私世界のお祭りも始める感じかしら? なんだかギャラリーが多いのよね。もしかして百万人以上いる、私世界の住人が皆集まってる? いつの間に呼び集めたのかしら? 準備が済んでいたとはいえ手際良すぎよね。うちの子たち。
「注目の第一種目!! それは!!! 水着審査です!!」
いつもの。
「……やはり辞退したいのだが」
「逃がすわけないでしょ♪」




