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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
58.白猫少女と新世界開拓

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58-16.三すくみ


「アルル♪ 私世界の世界樹担当は任せたわ♪」



「はぁい!」


 やっぱ植物といえばアルルよね♪ 植樹も立派に務めてくれたもの♪ イルルたち守護妖精の皆もいるし心配は要らないわね♪



「無理だ。神は世界樹の管理者にはなれんぞ」


「「えぇ~!?」」


「世界樹とは世界の化身だ。世界とは神と生まれを同じくするものだ。たとえ半神である小春の世界とて変わりはせん。そして世界の方が基本的に強大だ。つまり神が支配下に置かれてしまうのだ。守護神契約とは意味合いが異なるのでな」


 にゃるへそ……。流石銀花お姉ちゃん。わかりやすい。



「ならどうしよっか。キスカちゃんとファスタちゃんだけじゃ手が足りないわよね」


「似たような存在を産み出すしかあるまい。小春ならば造作もなかろう?」


 無茶を言う。出来るだろうけど。



「シーちゃん♪」


 困った時は取り敢えず♪



「準備は済んでおります」


「さっすがぁ♪」


「コハル叔母さんとこのハイエルフ? でいいのかな? とにかくルネルって人、うちのアニタちゃんとよく似た組成してるんだよね。たぶん原種なんじゃないかな。ルネルさん。んで、アニタちゃんの要素に中央世界人を混ぜたのがキスカとファスタの親であるアニちゃん……アニムスちゃんなの。だから……とにかくやってみようよ♪」


 凄い。普段なら全部語り終えるまで止まらないシュリちゃんが言葉を止めちゃった。それだけ早く試したいのだろう。



「まぁま~……」


 しまった。アルルががっかりしてた……。



「アルル~♪」


 あ♪ シュテルちゃんが慰めに来てくれた♪



「しゅて~……」


「アルルちゃん」


 うわ。シュテルちゃんがでっかくなった。


 大きくなったシュテルちゃんは、アルルを抱っこして去っていった。


 仲良くなってくれたのはありがたいし嬉しいけれど、少し寂しい親心。複雑だぜ。



「アリス。シュリちゃんたちの方は頼んだわ」


「ダメに決まってるでしょ、小春。シュテルに任せておけば心配ないから一緒に行くよ」


 は~い。




----------------------




「私世界にも名前つけないとダメなのね」


 うっかりしていたわ。



「世界樹の化身と管理者は別だからね。あと守護神も」


 ややこしい。



『化身がリマニア、管理者がキスカ、守護神がテラス。極めてシンプルじゃない』


 そうかな? そうかも?



「世界の化身って意味では、本来なら私かアリスが相応しいのよね?」


「今回は世界樹式だから」


 なるへそ。



「それにコハル叔母さんの世界を起点にするから、人手は大いに越したことないよ」


「待って。それ聞いてない。どういう意味?」


「時間の基準だよ。クオレリアを基準に皆の世界を引き上げるなんて出来っこないから裏技を使うんだ」


「それが私世界なの?」


「正確にはコハル叔母さんの主観だね。もちろん深層や『ILis』は除いてだよ。コハル叔母さんの肉体主観だ。ほら。コハル叔母さんの内面世界って、力の総量によって決まる独自の時間流じゃなくて、コハル叔母さんの主観次第で決まるでしょ。コハル叔母さんが何処にいたって時間が流れる速さは変わらないでしょ。それを利用するんだよ。全部コハル叔母さんの世界の延長線上に置くんだ」


「う~ん……それって、私がこのリマニアールにいたらどうなるの? 私の主観によって私世界の時間が決まり、私世界の延長でリマニアールの時間が決まり、私の主観はリマニアールの影響を受けるんでしょ?」


「結論から言うならだ。全部クオレリアと同じになるよ。力の総量に関わらずにね」


「もしかしてすっごくややこしい?」


「うん。だから先に名前を決めて欲しいなって。説明をしたいのは山々なんだけど」


 はぁ~い。



「それこそアルカディアで良いのでは?」


 出たわね、ノアちゃん。



「もうそれでいこう。叔母さん悩むと長いし」


 うぐぅ……。



「世界樹の化身はカディアとしましょう」


 ノアちゃん?



「おっけ~♪ じゃあシイナ♪」


「はい。シュリ。実行しましょう」


 あらら? 私を置いて話がどんどん進んでく?



「アルカ? 管理者の名前はどうしますか?」


 あら。そこは私に委ねてくれるのね。



「そもそも産み出す必要あるの? アリスを管理者に据えればいいんじゃない? 不在なのは守護神の方でしょ?」


 アリスって別に神なわけでもないし。



「銀花お姉さんが言っていたではありませんか。問題なのはその起源であると」


 そうだった。アリスはイオスが直接生み出した上に、私の記憶や魂から形づくられた存在だから、普通の神よりよっぽど取り込まれやすそうな立場だった。


 なんだか三すくみなのね。神は管理者に強くて、管理者は化身に強くて、化身は神に強いと。正確には強い弱いって話しでもないけど、だいたいそんな感じなのだろう。



「守護神はまたあとで考えて。それこそアルルちゃんでも構わないし」


 イコルと取り合いになりそうね。よくよく考えてから声を掛けてみましょう。



「なら世界樹の管理者は……アネル」


「良いんじゃないですか。アルカとルネルさんの素質を混ぜ合わせて産み出すそうですし」


「ふふ♪ ルネルはまた知らない内に娘が出来たわね♪」


「後で伝えてあげてください。きっと喜びますよ」


 その前に叱られると思う。ルネルも随分と丸くはなったけれども。



「よし♪ 今度こそ準備万端だね♪ シイナ♪ 始めるよ♪」


「はい。シュリ」

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