58-11.お祭り騒ぎ
「ふっふっふ♪ 美少女美女が選り取り見取り♪ あたっ」
ミアさんに叩かれたホノカさん。
だいぶアルコールが回ってきたようだ。あんまり違いがわからないけど。
「まさしく美の女神♪ ユーシャちゃん♪」
続けるんかい。今度はミアさんも止めないし。
「麗しの黒髪スレンダー美女♪ キスイちゃん♪」
うふん♪ とシナを作るキスイさん。ノリノリだぁ。
「真っ白猫耳ロリっ子♪ ノアちゃん♪」
ノアちゃんに目をつけるとはお目が高い♪
「絶妙にツボを抑えた隙だらけ美女♪ コハルちゃん♪」
え? 私? そんな風に思われてたの?
「誰かさん以上にお手軽そうな美少女♪ カゲリちゃん♪」
もはや悪口では? しかも誰かさんって私でしょ?
「複雑怪奇な不可思議美少女♪ ギンカちゃん♪」
銀花お姉ちゃんの身体には二十六個じゃ収まらないくらいに数多の秘密が込められているぜ♪
「そして私の恋人♪ ミアちゃん♪」
結局全員挙げるのね。
「最後はもちろんこの私♪ 最強女神でスーパー美人な完全無欠の銀髪美女♪ ホノカちゃんです♪」
自分まで。しかもちょっと長い。その程度じゃ語り尽くせないくらいホノカさんは魅力的だけど。
「さあ♪ 皆♪ これから魅惑の三次会へ参りましょう♪」
----------------------
私世界のスーパー銭湯へとやってきた。
皆たらふくアルコールを飲んだ直後だから本来はダメだけど、今更その程度でどうにかなる身体でもないのでご愛嬌。
それぞれ水着に着替え、ナイトプール風に照明を調整した巨大な浴槽へと身を投じた。
「うふふ♪ じゅるり♪ あたっ!」
また叩かれてる。どういう基準なんだろう。
「でっへっへっへ♪ 良いのう♪ 良いのう♪」
結局続けるホノカさん。ミアさんが止めるのは一度だけのようだ。止めきれないと判断したら放置するっぽい。
「ほれほれ♪ 近う寄れ♪ 皆の衆♪」
とか言いつつも、真っ先にミアさんを抱き寄せるホノカさん。ミアさんも満更でもなさそうだ。ホノカさんに寄りかかって目をつむり、どこか優雅に湯を楽しんでいらっしゃる
「ありゃ? 誰も来てくれないの?」
そりゃぁねぇ。ミアさんのそんな姿見たらねぇ。
「「小春様♪ 失礼します♪」」
え? こっち?
影裡さんとキスイさんの黒髪コンビが侍ってきた。
「あ~♪ コハルちゃんだけずる~い♪」
ホノカさんは囃し立てるように茶化してきた。
「なんだか楽しそうなことをしているな」
「これはお礼。今日も楽しませてもらった」
ユーシャお姉ちゃんが銀花お姉ちゃんの手を引いて近づいてきた。空いた隙間に器用に入り込み、四人で私を囲い込んでしまった。
「ひゅーひゅー♪ 盛り上がって参りました♪」
ホノカさんは実況モードへ移行したようだ。
「ハブられてしまいました」
「カモン♪ ノアちゃん♪」
「では遠慮なく」
ノアちゃん!?
ノアちゃんは本当にホノカさんに抱きついた。
むしろ勇気あるわね。ミアさんに噛みつかれないかしら?
てまあ、そんなこともなく、むしろミアさんの方からもノアちゃんを迎え入れてくれた。びっくり。
「ひゃんっ♪」
ノアちゃん?
「ちょっ♪ ダメです♪ くすぐったいです♪ お湯入ります♪」
声が嬉しそう。くねくね身を捩らせながらも、突然ノアちゃんの可愛い猫耳を弄りだしたミアさんに身を任せている。
「コハル。お姉ちゃんを見なさい」
ユーシャお姉ちゃんが更ににじり寄ってきた。
「小春。肩の力を抜け」
銀花お姉ちゃんの囁きが耳朶を打つ。
「小春様♪」
「よそ見はダメよ♪」
黒髪コンビも負けじと迫ってくる。
「アルカ♪ 助けてください♪ アルカ♪ きゃはは♪」
敏感過ぎる耳と尻尾を抑えられて身を捩ることしか出来ないノアちゃん。本気で助けてほしいのか、そうでないのかはちょっと読み取れない。
「ズルいわよ。そういうこと始めるなら私も混ぜなさい」
遂にはセレネを憑依させたセラフまで飛び出してきた。
「「グラマス!!」」
今度はルフィナから預かったアルマとテラフまで。そういえば二人の本当のグランドマスターは、ホノカさんだったわね。私のことはニューグラマスと呼んでくれるけど。
その後も段々と人が増えていった。どこから聞きつけたのか、私の中に待機していた子たちだけでなく、私世界中の子たちが集まってきて、温水プールはあっという間に人肌で埋め尽くされた。




