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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
58.白猫少女と新世界開拓

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58-06.新世界


「そんなわけでメルちゃんのことはよろしくね、ジュジュ」



「うん。アルカ様が戻らなかったら進めておくよ」


 メルちゃんには悪いけど、私はここに居るとも限らない。出来る限り戻ってくるようにはするつもりだけど。それでもテラスの時みたいなアクシデントが無いとは言い切れない。


 グランさんと直接会う件は保留になった。ジュジュはメルちゃんを介したやりとりだけでも十分と考えたのだろう。これはメルちゃんと私の過去も含めた総合的な判断だ。


 私もそれで問題ないと思う。他のクランも接触してくるだろうけど、後はアルカとして親しくしていたわけでもない。何人か顔を合わせたことがある程度だ。サブマスターのキトリが対応するのでも十分だろう。


 私はジュジュに引き継ぎを済ませ、飲み会とクランメンバーとの深層籠もりも済ませた後、再び外界へと旅立った。




----------------------




「なんでコトネが居るのよ」


「水臭いじゃない! 私を誘いなさいよ!」


 アマノイワトでの出来事に強い興味を示していたものね。うちの霊能力者代表なのに、あの件に関われなかったのが遺憾なのだ。気持ちはわかるけど力不足よ。どう考えても。



「まあ良いじゃないですか。今日はドンパチしに行くわけでもないのですから」


 ノアちゃんまで……ならしゃあないかぁ~……。



「それよりレーネはよかったのですか?」


「よかった? 何の話?」


「次は連れて行くと言っていたではないですか」


「いるわよ。ハルちゃんと何か盛り上がってたわ」


 だから私世界にいるのよ。



「またですか。なんだか気になりますね。私も見てきます」


「私も行くわ!」


 おいこら。



「ノアちゃんはともかく、コトネは飽きるの早くない?」


「どうせ着くまで暇でしょ!」


 もう。しょうがないわね。


 ノアちゃんとコトネを私世界へ送り込んだ。



「賑やかなのは居なくなったわね」


 メグルがこちらに視線も向けずに呟いた。



「何見てるの?」


「シイナ」


「前方のモニターをご覧ください、マスター」


 メグルの持っていた端末の画面が中央の大型モニターに映し出された。



「これって『新世界』の様子?」


「そうよ。中々のもんでしょ」


「メグルが遠隔で操作してるの?」


「ええ。サンドボックスゲームみたいで面白いわよ」


 シーちゃんの端末をいくらか置いてきたから、発展はしていると思っていたけど、これは想像以上ね。



「メグルってほんとセンスあるわよね」


 伊達にダンジョンを巨大ロボットにして戦ってないわね。


 こういうのなんていうのかしら。空間把握能力とはちょっと違うと思うのだけど。巨大な何かを建造しつつ、細かな作り込みまで完璧にやってのける技術って。


 とにかくなんか総合的に凄いのだ、メグルは(語彙力)。



「お褒めに与り光栄ね。けどこれ私だけの力じゃないの。テラスたちも頑張ってくれたわ」


 テラス、アマノ、ウズメ、サグメ、イコル、テルス、からなる六柱の神々は、現在イオスが生み出した新たな大地『新世界』の管理者を務めてくれている。


 まあ管理者とはいっても主な業務は用心棒だ。折角イオスに生み出してもらったばかりの大地が賊に奪われたら事だもの。ぐずるイコルにも無理を言って残ってもらったのだ。



 あの大地には何もなかった。それが今や大都市だ。人々の生活が根付いている。やっぱり外界の時間は速すぎる。イオスが力を注いで作ってくれた世界だから多少はマシだろうけど、それでも私たちがクオレリアで一月過ごした程度で、こっちの世界は百年単位で時間が飛んでいるように見える。


『もっと力が集まれば時間流の差は消失するわ。むしろ逆転される可能性の方が高いわよ。生まれたばかりの世界だからこの程度で済んでいると捉えるべきよ。調整の術を見つけておきましょう。下手をすれば気軽に来れなくなるわよ』


 そうね、イロハ。逆転はマズいわよね。私がちょっと外出てる間にクオレリアの時間が百年進んでましたでは洒落にならないもの。


 あくまで私たちの基幹世界はニクスの守護するクオレリアだ。あの世界の時間の流れをベースに動きたいのだ。



「担当守護神を正式に決めておきましょう」


「テラスでしょ?」


「だから正式にと言っているじゃない」


「紐付けるってこと? 管理外世界でも出来るの?」


「ええ。その筈よ」


 メグルってば物知りね。



「先に妹たちの世界に寄りましょう。世界樹の苗木を貰って植え付けてみたらどうかしら」


 世界樹。エルちゃん……女神エーテルの守護世界にある大樹のことだ。うちのレリアと似たような存在だ。すなわち世界そのものの化身だ。


 レリアはイオスが直接クオレリアから引きずり出してくれたけど、当然私たちにそんな芸当は成し得ない。だからエルちゃんの技術が関与している世界樹を『新世界』にも植えることで、『新世界』の意識を引き出そうという策だ。


 それが実現すれば、テラスと『新世界』を直接紐づけることだって叶うだろう。


 今回は植物と相性の良い神のアルルも来てくれているし、植樹もなんとかなるのではなかろうか。



「メグルは立ち入れないわよ?」


 テミスさんや中央とは喧嘩中だけど、流石に約束は破れない。



「わかってる。小春世界からは出ないわ」


「そう。なら頼みに行ってみましょうか」

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