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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
57.白猫少女と三貴子の計画

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57-30.顛末 ー 【57章のまとめ】


 今回もまた一件落着。めでたしめでたし。



 なんて、言える状況でもないのよね。本来の目的は何一つ果たされていないんだもの。元々は界賊対策にタカアマハラと手を組むつもりだったのに。


 テラスだけヘッドハンティングしちゃったら意味がない。いや、まるっきりってこともないけどさ。一応専門家であるのは間違いないんだし。


 ……本当に? 先代アマテラスとは違ってノウハウも大したことないんじゃない? イオスの性別を勘違いしていたこととか、テラスの知識が不足していた証拠じゃない? アマテラスだってそこにまでは手を加えてないんだろうし。



 まあとにかくだ。色々事情を探りに革命軍へと乗り込んだのがキッカケだっただろうか。ツクヨミさんを回収して、アマテラスとスサノオ様の抗争を終わらせようとしていたのもあったわね。


 そこでツクヨミさんだけでなく、スサノオ様と出会い、サグメさんとも出会ったのだ。


 スサノオ様は今の年若いアマテラスが初代のやり方を踏襲しないことに頭を抱えていた。


 ツクヨミさんはアマテラスの下へ参ずることを望んだ。


 サグメさんはメグルについて来た。


 もちろん私たちにも思惑があり、私たちはアマテラスの暮らすアマノイワトへと赴いた。



 アマテラス……テラスの下へ着いた頃には、抗争も終わっていた。これはスサノオ様の言ったとおりだった。


 早速テラスとの交渉を始めたものの、テラスはあまり界賊退治に乗り気ではなかった。


 それでもと食い下がり、メグルが挑発混じりに焚き付けて、一旦テラスには考えてもらうことにした。


 その間私たちはアマノイワトに滞在することにした。


 アマノイワトには全てが揃っていた。美味しい唐揚げの屋台があったかと思えば、中枢には古き大和の景色が広がり、下層の町には様々な国の特色が現れ、果ては緑豊かな牧場まで広がっていた。


 テラスから新たに授かったアマノの案内もあり、私たちは楽しい一時を過ごした。



 結局テラスは私たちと手を取り合う道を選ばなかった。私たちをアマノイワトに閉じ込め、情報を聞き出す事にした。


 しかし私の「抱き寄せ魔法」は最強だ。私がテラスに興味を抱いた以上、逃げ続けることは不可能だった。


 テラスを抱え込むにはリスクがある。彼女が界賊王と呼ばれていたのは紛れもない真実だ。彼女はそれだけのことをしてきたのだ。


 とはいえ、これは彼女だけの責任ではない。元々は先代アマテラスが始めたことだ。彼女は生まれながらにして、アマテラスが興した組織の長を務めていただけだ。彼女にとってはタカアマハラとアマノイワトが全てだったのだ。


 そこは悩んだけど押し通すことにした。私は全てを抱え込むと誓った。テラス自身にもそう約束した。


 その後もまたすれ違って戦うことにもなったけど、結局私たちは契約を結ぶことにした。


 その最後の一押しとなったのはツクヨミさんの謀反だ。彼女はテラスが不在の隙にアマノイワトの管制室を占拠して、アマノイワトに秘められた冥界化の機能を起動した。


 溢れたゾンビたちが私たちを襲い、現世と隔離されたアマノイワトを外部と完全に切り離してしまった。


 私たちはテラスを通してアマノイワトにハッキングし、奪い返そうとした。


 その目論見も半ばまでは上手くいき、あと一手で取り戻せる筈だった。


 しかし最後の最後に私たちの前に立ち塞がり、行く手を遮ったのはサグメさんだった。


 私とテラスの契約は反転し、混乱の隙を突かれて私たちは敗北した。



 とはいえ、ここに私自身は含まれていない。テラスとの契約時に生じた負荷で意識を失っていたからだ。皆が敗北した後に目覚めた私は、抱き寄せ魔法で全員を呼び戻し、形成を逆転させた。


 遂に観念したツクヨミさんはその真意を明かした。


 彼女の目的は先代アマテラスの夢を叶えることだった。


 しかし先代アマテラスは約束を放棄した。必ず戻ると約束したアマテラスが、決戦の場に現れることは無かった。


 それでも諦めきれないツクヨミさんは、最後の戦いを望んだ。テラスはこれに応えることにした。


 結局二人の戦いはイオスの唐突な出現で終わりを迎えた。耐えきれず倒れたテラスと、膝を付きながらも意識を手放さなかったツクヨミさん。勝敗は明らかだった。


 ツクヨミさんは勝利の報酬に船を望んだ。船の民も変わらぬ航海を望んだ。


 私はテラスだけを連れてアマノイワトを離れた。


 これが今回の顛末だ。見事に何も解決してないわね。本来の目的であった、界賊対策の件は。



 一応、最大級の脅威にもなり得た、革命軍や界賊王勢力と縁を結べたのは成果と呼べるだろうか。


 ついでにイオスに作ってもらった新たな大地もある。あれを界賊討伐の新拠点として整備するのも悪くない。


 問題の中身も中央がどうせ寄越すだろう。創軍は認めずとも、集まった神々を私に押し付けたいことに変わりは無いのだろうし。


『もひとつ』

『シルカ』

『おくりこんだ』


 ナイスハルちゃん♪ これでツムギ世界も安泰ね♪


 ツムギ世界を当てにする話は必要なくなったけれど、それはそれとして向こうの管理責任者も用意してあげたかったのよね。ヒオリはあくまでツムギの担当フィリアスだし。何かと忙しいでしょうからね。



 うんうん。何一つ得るものが無かったということもないわよね。テラスがあっちこっちにばら撒いた、歴代のアマノとウズメとの繋がりだってあるんだし。


 そうでなくとも、テラス、アマノ、サグメさんの三人が新たに家族へ加わってくれたのも紛れもなくこの旅の成果だ。


 いずれスサノオ様にもまた挨拶に行かないとね。けれど一旦お家へ帰りましょう。色々あったから様子が気になるわ。もしかしたら一ヶ月経っちゃって、クランマスター会議に遅れちゃうかもだし。アマノイワトは色々特殊だったものね。



「まだまだ忙しいですね。アルカ」


「頼りにしてるわ♪ ノアちゃん♪」


「はい。アルカ。今度こそ活躍してみせます」


 ふふ♪ 燃えてるわね♪


 頑張って♪ ノアちゃん♪

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