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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
【第十一部:新秩序構築編】56.白猫少女と準備期間

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56-21.二つの方針


「スサノオの率いる革命軍についてわかっていることは?」



 一つ、中央世界に反旗を翻す者たちの集まりであること。


 一つ、現在アマテラス様率いるタカアマハラと抗争中。


 一つ、今までに中央世界と正面衝突した実績は皆無。



「あら。随分弱気なのね」


 豪気な神様な筈なんだけどね。よっぽど優秀な補佐官でもついてるのかも。



「メグルも直接会ったことは無いのよね?」


「無いわ。モニター越しに見たことがあるだけよ」


「モニター越し? アマテラス船内で? 通信したの?」


「ええ。印象としては神話通りね。アマテラスとの仲まで含てよ」


「ならツクヨミは?」


『わたくしの名の由来となった神ですね♪』


 そうそう♪ うちのツク姉と同じ名前の神様♪


 アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三神を「三貴子」なんて呼んだりするのよね♪


 なんとなくだけど、三柱の中で一番ミステリアスで物静かな印象の神様よね。月がそういうイメージだからかしら?


 とすれば、アマテラスが意外とイケイケなのも、太陽のイメージ的には合っているのかしらね。



「ツクヨミとは会ったことがないわ。そもそも所在を聞いたこともないのよ。アマテラスは何も教えてくれなかったし」


 メグルも確認はしたんだね。やっぱり気になるよね。



「ならそのツクヨミを探してみるのはどうかしら。アマテラスとスサノオを同時に制御出来るかもしれないわ」


「それならいっそイザナキはどう? 原初神なら話も早いでしょ。見つかるかどうかはともかく」


 だからって探さない手は無いわよね。ってさっきセラフが言ってた。



「違うわ。この系譜における原初神は『天之御中主神アメノミナカヌシノカミ』よ」


 へ~。



「なんで小春が知らないのよ」


「いやだって」


 今初めて聞いた名前だもん。


 いや、絶対そんなことは無いんだろうけどさ。たぶんあれよ。イザナキ・イザナミが有名過ぎるのよ。



「でもどのみちイザナキは三貴子の親だしさ」


「そうねぇ。いっそイザナミを寝取るって手もあるわよね」


「ひでぇ……」


「冗談よ。それこそスサノオを敵に回してしまうわ」


 そういえば……。スサノオってお母さんに会いたくて暴れ散らかした挙句、イザナキから追放されてしまったのよね。



「あんまり調子に乗って手を広げ過ぎれば中央も黙っていないでしょうしね」


 だよね~。



「一つ気になっていたのだけど」


「どうぞ、セラフ」


「原初神って中央世界の神話上で語られているものと定義が違うのよね?」


「そうね。神話上ではニクスやガイアなんかも原初神だし、日本神話には別天津神ことあまつかみと呼ばれる五柱の神々がいて、中でも天之御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすひのかみ神産巣日神かみむすひのかみの三柱は、原初の神と呼ばれるに相応しい神格を備えていると言えるでしょうね」


「けど実際には、アメノなんちゃらだけなのよね?」


「そうよ。原初神は各系譜に一柱。例外は無いわ」


 だよね~。



「この話はここまでよ。わざわざ原初神の力を借りるまでもないことだもの」


 ふふ♪ セラフったら、聞き慣れない名前が多すぎてついて行けなくなってしまったのね。



「そうね。そもそもカオス以外の原初神は積極的に俗世と関わったりなんてしないもの。どうせ見つけられやしないわ」


 皆隠れちゃったって話だもんね。



「ツクヨミを探しましょう。イザナキ、イザナミに協力を要請するのはリスクが高すぎるわ」


「全く探さないという必要も無いでしょ。ツクヨミの居場所を知っているかもしれないじゃない」


「ならその三柱を探すということで」


 一先ずの結論が出たわね。取り敢えず外界の件はそんなところかしら。



「なら次の議題ね。私世界のお祭りの件なんだけど」


「討伐軍に入ってくれる神々を歓迎するために兼ねるかって話よね」


「うん。ただでさえ数十万人のフィリアスが増えたから、あの子たちの歓迎会ってだけでも十分忙しいんだけどね。けどそんな大きなお祭り、そう何度もできないからさ」


「結局はそこの問題でしょ。増えた人員をそのまま次回は主催者側に回せるなら、大した問題ではないとも言えるじゃない。どうせ資源の心配は要らないのでしょう?」


「まあね。なんなら討伐軍の決起会はもっとこじんまりしたものでもいいかもだし」


「その線でいきましょう。あまり最初から特別扱いするのはよくないわよ。小春は半神なんだから舐められるわよ。むしろ決起会なんてやめてしまいなさい。他にもっと労力を払うべきことがあるでしょ」


 少々乱暴な意見だけど、それもまた一理ある。



「下手に出てきたから仲良くしてやろう、なんて考える奴らは言う事なんて聞かないわよ。歓迎してくれたから報いようなんて連中は、そもそも討伐軍になんて志願しないわ」


 それはそう。



「叩きのめしなさい。最初に小春がやるべきことはそれだけよ。上下関係をキッチリ叩き込んでおきなさい。でないと討伐軍編成なんて不可能よ。自分のやろうとしていることをもっと客観的に見直してみなさい。あなたは上位存在を従えようとしているの。これまでは小春に対して好意的だったから上手くいっていただけ。今回の件はスタート地点からして違うのだと自覚なさい」


「がってん!」

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