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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
50.白猫少女と(仮)

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50-23.家族


『見つけました♪』



 早かったわね♪


 おスズちゃんたちが首輪の職人を見つけ出してくれた。



『お近づきになりまする♪』


 ゆっくりで構わないわ♪ 頑張ってね♪


『がってん♪ にござりまする♪』


 おスズちゃんとの念話が終わった。


 私は相変わらず露天風呂だ。流石にそろそろ上がりたい。



「メグル」


「ダメよ」


「ふやけちゃぅ」


「そんなわけないでしょ」


 そりゃあ私たちの身体は丈夫だけれども。



「メグル、最近ずっとこっちに掛かりきりだけど、トキハは大丈夫なの? ルフィア共々、あまり目を離し過ぎるのもよくないと思うのだけど」


「人の家族を問題児みたいに言わないで頂戴」


 ごめんて。



「事実だけど」


 認めるんだ。……ふふ♪



「そもそもあなたは把握していないの? あなたの中で飼っているのでしょう?」


 なんたる言い草。あなたの大切な家族でしょうが。



「なにか問題があれば管理者たちが教えてくれるもの」


「じゃあ問題無いんじゃない」


 御尤も。



「けれど思いついたかもしれないじゃない」


「どうしても悪者にしたいようね」


「ごめんなさい」


 確かに言い方が悪かったわ。そんなつもりはないの。ちょっと言い訳に使わせてもらおうとしただけなの。尚悪い。



「ビリヤードでもしない?」


「しない」


 何故露天風呂に拘るのかしら。



「お酒飲む?」


「頂くわ」


 飲むんだ。



 とぽとぽとぽ。


 「徳利」ってなんかいいよね。この音好き。



「ありがとう」


「イオリは?」


「……zzz」


 あらま。寝ちゃってた。



「小春」


「あ、うん。ありがと。……とっとと♪」


 うん♪ 美味しい♪ すっきりとした味わいってやつね♪



「ちょっと。乾杯はどうしたのよ」


「あ、ごめん」


「もう一度よ」


 ふふ♪ なんて素敵な昼下がり♪




----------------------




「ダメですね。どうやっても繋がりません」


 「エデルガルト卿」どころか「ウルスト王国」にすらも。



「アルカから取り上げちゃったのは失敗だったのかなぁ」


「いえ。何か見落としている筈です。アルカが関わった以上は必ず繋がる筈なんです」


「ノアちゃん。気持ちはわかるけど拘りすぎもダメだよ」


「それは……わかってはいるのですが……」


「焦らないで。もう一度アルカに頼るのが心苦しいなら尚の事だよ」


「……はい。最初から洗い直しましょう。トニアさん」


「うん! その意気だ♪」




----------------------




「私のターン……」


 お姉ちゃん、起きてからまたカードゲームやりだしちゃった。もうずっとこれなんだけど。流石に飽きてきたよ。お姉ちゃんには全然勝てないし。インチキデッキ使っても負けちゃうし。いったいどうなっているんだか。



「攻撃。これでライフゼロね」


「負けました」


 ほらまた。



「もう少し集中なさい」


 そう言われてもなぁ……。



「見てなさい。このデッキを回すにはいくつかパターンを覚える必要があるの」


 そう言って、私のデッキをぶんどる原初神お姉ちゃん。長年神様やってたからか、お姉ちゃんたちの中でもいっちゃんフリーダムだぜ。



「見なさいってば」


「はい……」


 いや覚えられんて。なんでデッキ半分以上減ってんのさ。エクストラなんて一ターン目に全部使い切っちゃうし。場は全部埋まっちゃうし。これで十回妨害出来るよって言われてもなぁ。そもそも相手の行動の何を妨害したらいいのかもわからんし。お姉ちゃんなんでそんなに詳しいのさ。



「これが先攻のパターン、その一よ」


 後攻のパターンもあるんだね。しかもその一て……。



「ねえ、お姉ちゃん」


「なによ。今のわからなかった?」


 もう全部わかってない。



「そうじゃなくてさ」


「なによ」


「お姉ちゃんは神と人間の違いってなんだと思う?」


「存在の核よ。正直ガワの違いは大したことないわね」


 あっさり答えが返ってきた。けど違う。そうじゃない。



「自己認識の話がしたいなら、私の経験は参考にならないわよ」


 というより話したくないのかな。やっぱり。



「ごめんね。変なこと聞いて」


「人間に拘るなんてやめてしまいなさい。そんな事に意味はないわ」


 あらま。予想外のご意見。



「それはただ背負いたくないと言っているだけよ」


 うぐ……痛いとこを突く……。



「力ある者が責任を負うべき地位に就く。そんなの当たり前のことでしょ」


 ドライだ……。けど真理だ。



「大いなる力には大いなる責任が伴うってやつ?」


「そんな大げさな話ではないわ。別に手首から糸が出なくたって、壁に貼り付けなくたって、人並み外れた腕力を持たなくたって。どんなちっぽけな人間にだって順番は回ってくるものよ。いいえ。こんなの人間に限らないわ。小動物だって虫だって。我が子を持てば親としての責任が生じるんですもの。もっと言うなら生まれた時点で種の存続に努める義務を課されるものよ。次の輪廻に魂を回すことだって生命の大切な役割よ」


 なんだか壮大な話になってきた。



「在るべきで在れ。人であろうが神であろうが、自身に出来る精一杯を務めなさい。半端に手を抜く事が一番の害悪よ」


 ……。



「今の私がその言葉を実践出来ていないと言いたげね」


 そんなことは思ってないよ。いや、本当に。



「その通りよ。私は逃げ出した。何度も何度も逃げ出してきた。何一つとして責任を負わなかったから今ここにいるのでしょうね」


「そんなことないよ!」


 だってお姉ちゃんは!



「全力を尽くさないというのは、それだけで裏切りなのよ。肝に銘じておきなさい。私のように全てを失いたくなければね」


「お姉ちゃん……」


 ……お姉ちゃんに比べれば、私の悩みのなんとちっぽけなことか。どうして私は今のお姉ちゃんに相談しようなんて思ってしまったのだろう。お姉ちゃんの方がよっぽど押し潰されそうだっていうのに。

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