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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ~だったのは最初だけ。最強の悪魔女が美少女ハーレムの主になって神々と世界を従えるチートな日常譚~  作者: こみやし
50.白猫少女と引きこもり魔女のスランプ

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1614/1624

50-22.お休み延長


 初任務だ。



 おスズちゃんはシノブ、ノエル、セラフを連れて調査に出かけた。こはちゃんズとして、おスズちゃんのこなす初めての任務だ。



「何よ。この監視室」


「三百六十度どっからでみ見守るぜい♪」


「やめなさい」


 あぁ! そんなぁ!?


 メグルは次々とモニターの電源を落としていった。



「来なさい。あなたは私と気分転換よ」


 おスズちゃんが気になりすぎて無理に決まってるじゃん……。



「私のリフレッシュのためにも必要だったのにぃ……」


「今日はダメよ。いいから付き合いなさい」


 ごういんだなぁ~。




----------------------




 メグルは私を露天風呂に連れてきた。


 自宅のやつだ。私世界のじゃなくて。普通に家族のために作った昔からあるやつ。



「朝からだなんて情熱的ね♪」


 今日はメグルとイオリが侍っている。パトラはパトちゃんズの方で何かしているのだろう。珍しく現れなかった。



「お触り厳禁よ」


 なんですと!?


 こんなにピッチリ寄り添っておいて!?



「安易な方向に逃げないで。そうやってなんども誤魔化してきたんでしょ」


「そんなつもりは……」


「いいから。今日は私に任せなさい」


 メグルはただ隣に寄り添った。


 イオリも何か感じるものがあったのか、メグルを見習って少しだけ身体を離してきた。



「ねえ、小春」


「う~ん?」


 どったの~?



「この世界は平和でいいわね」


「そうだね~」


「守護神の苦労も少しは理解するわ」


「うちは楽な方って話?」


 前にもそんなこと言ってたよね。



「これだけ大規模な勢力を有する守護神は見たことも聞いたこともないわね」


 有するというか、属している方だけども。



「まるでここは中央世界だわ」


 ……なるほど。確かに。



「あなたはどうするつもり? 神に成り果てる? それとも人であると主張を続けるつもりかしら?」


 なんだか作為的な質問だ。どちらを選ばせたいのか丸わかりだ。



「私は人よ。半神であることから目をそらすつもりは無いけれど」


 それはそれで大切なことだ。ニクスとの繋がりだもの。



「中途半端ね。きっと苦しむことになるのでしょうね」


「私が中途半端なのはよぉ~くわかっているわ」


「それこそが人間らしさだとは思わないかしら」


「神様も言う程完璧なわけでもないでしょうに」


「完全無欠を求める神もいないもの」


「どういうこと? 世界の運営には偶発的な要素も必要ってこと?」


「それは間違いないわね。完璧に管理されきった世界が誰かの想像を越えることはあり得ないもの」


「そりゃそうだね」


「小春はどんな世界を目指したい?」


「私は守護神じゃないわ」


「なら人で在り続けるのね」


 結局何が言いたいのだろう。



「人が人を殺すことと、神が人を殺すことは違うわ」


 普通に慰めようとしてくれてたのか……。



「間違えないで。あなたは神じゃない」


「だから気にするなって?」


「人の抱え込める業には限りがあるの」


「……そうね。分不相応に力を持ちすぎたのでしょうね」


「あなたの努力の証を否定したいわけじゃない。偽神を倒すという夢が到底不可能なのだと嘲りたいわけでもない」


「ならどうすればいい? 心のそこから本当の神様になるべきなの? でなきゃ私は……これ以上先には進めない?」


「そうね。事実停滞気味なのでしょう?」


 それは……そうかも。精神的にも。技術的にも。



「少しだけ歩みを止めてみるのはどうかしら」


 逆に?



「皆が追いついてくるのを待つの。あなた一人で先に進みすぎなのよ」


「……そうかもね」


 言いたいことはわからなくもない。確かにメグルの言う方法が一番現実的なのかもしれない。偽神だってそうそう戻って来ることはないのだし。



「神でも人間でも居られないのなら、人間の方をあなたに近づけてしまいなさいな」


「……面白いことを考えるね」


「孤独にだけはならないで」


 孤独になんてならないよ。どうしてそこだけ見当外れなのさ。



「殺しを厭うのは人として正しいことよ。だから安易に逃げてはダメよ。自分だけで抱え込むのもダメ。責任は自分にしか取れないだなんて思わないで」


「……ありがとう。メグル」

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