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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第90話 勇者の聖剣

許可が下りた翌日には秘密裏に聖剣が大神殿へと移された。


そして今、伝説の聖剣がレイアの目の前に置かれていた。

国宝であるためか周囲には護衛の騎士が数人と、なぜかフェリクス王子まで控えていた。


「・・・。」

あまりにスピーディーな展開にレイアは戸惑い気味にセドリックを見た。

「レイア。触れてみなさい。」

セドリックに促され、レイアが尋ねた。

「私が触れていいのですか?」

一般的に、女神の聖剣は勇者の血筋の者しか使えないと言われている。


「女神が認めれば触れることが出来るはずだ。まずは神聖力が一番高い者から試すべきだろう。」

セドリックの言葉にレイアは恐る恐る手を聖剣に伸ばした。

指先が剣の柄に触れると、鍔の中央にはめられた青い石が輝き出した。


「おお、聖剣がレイアを使い手と認めたぞ。」

ヨハンが感嘆の声をあげた。

周囲で見守っていた者たちも一様に驚いている。

それもそのはずで建国の勇者が剣を王宮の宝物庫に収めた後、王族を含めて聖剣に直接触れた者がいるという報告がないのだ。


一方、レイアは戸惑いを隠せなかった。

女神が認めても勇者の剣を王族以外の者が使ってもいいのか。


そんなレイアを見て、フェリクスが声をかけた。

「クルム侯爵家には、この300年の間に王族から降嫁した者や婿入りした者もいる。クルム家直系の君は勇者の子孫の一人と言える。胸を張って聖剣の主になればいい。」

「フェリクス様・・・」

もしかして彼はこの言葉をレイアに言うためにわざわざ神殿まで来てくれたのかもしれない。

「ありがとうございます。では戦いが終わるまで、お預かりさせていただきます。」

覚悟を決めたレイアにフェリクスは微笑みながら頷いた。


聖剣の話が片付き、緊張がほぐれたのかフェリクスが砕けた口調で話しかけてきた。

「久しぶりに会えたし、少し話せるか?エルも一緒でいいから。」

今のフェリクスには以前と違い、嫌な感じは全くしない。

レイアはチラッとエルフリードを見てから頷いた。


                ※

フェリクスと神殿の応接室を訪れるのは久しぶりだ。

「この部屋も久しぶりだな。」

フェリクスの言葉にレイアは苦笑いを浮かべた。

「そうですね。」


そして3人はソファに腰かけた。

レイアの隣にはエルフリードが座り、フェリクスは対面に座った。


「レイア。ここに来てもらったのは、他でもない王家の意思をお前に伝えるためだ。」

フェリクスが表情を引き締め、話を切り出した。



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