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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第83話 ノアの提案

レイアが意識を失ってから程なくして、部屋の扉がノックされた。

意識のないレイアが返事をするはずもなくノックに反応する声はない。


「姉さま?ノアだ。開けるよ。」

返事を聞かず、ノアは扉を開けた。

中に入ると、額にあぶら汗を浮かべ辛そうにベッドに横たわるレイアの姿が目に入った。

「姉さま・・・。」

ノアはベッドに近づきレイアの額に手を当てた。

「すごい熱だ。」


弱った姉の姿を見て、ノアは少しひるんだような表情を浮かべたが、すぐにグッと唇を噛みしめベッドの脇に膝をついた。

「姉さま、姉さま。起きて!ノアだよ。」

「んっ・・・」

顔を少し横に向け、レイアが薄く目を開けた。

「・・・ノア?・・どうしたの・・・?」

まだ意識がぼんやりしているのか目の焦点が合っていない。

ノアは自分から目線をレイアに合わせた。


「僕がここから逃がしてあげる。今日、彼は他の悪魔と約束があって城にいないんだ。身体はつらいだろうけど起き上がれるかな?」

思ってもみなかったノアの申し出に、レイアは瞼を瞬かせ彼を見た。


「ここから逃げれるの?」

神聖力の高いレイアですら人界への帰り道も帰る方法も探ることが出来なかったのに。

「この城の書庫には色んな本があるんだ。僕には時間がたくさんあったからね。そこで知ったんだよ。」


ノアの話を聞いて、レイアは一瞬喜びの表情を浮かべたが、すぐに暗い表情になった。

「ありがとう、ノア。でも、もう手遅れなの。彼の血が入ったワインを飲んでしまったから私は人ではなくなるんですって。今、身体中が焼けるように熱いの。人界に戻っても、魔の者になった私はそこでは暮らせないわ。」

「それも僕がどうにかする。だから、急いで。」

「どうにか出来るの?」

レイアはすがるようにノアを見た。


ノアが力強く頷いた。

「大丈夫。その方法もわかってるから。」

「どうするの?」

尋ねるレイアをノアが遮った。

「時間があまりないから、移動しながら話をしよう。黒い影に怪しまれないよう、いつもの散歩みたいな感じで行くよ。動けそう?」


レイアは頷いた。

身体はまだだるかったが、魔の者にならないですむ方法や人界へ帰る方法があると聞いて気力がわいてきたのだ。

手早く動きやすい服に着替えノアと部屋を出た。



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