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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第65話 お願い

「マルクス。レイアにそれを頼むのなら、こちらからのお願いも聞いてもらいたいな。」

エルフリードが口をはさんだ。

「もちろんだ。僕や王家が出来ることなら何でもする。」

悲愴な表情で答えたマルクスにエルフリードが苦笑した。

「レイアがこれからこの国で平穏で幸せに暮らせる環境を整えたいだけだ。」

「わかった。希望を伝えてくれれば、それが叶うよう尽力させてもらう。」

「内容はヨハン神父たちと相談してから伝えるよ。フェリクスに会うのは、その後でいいかな?レイアの体調がもう少し回復してからの方がいいだろうし。」

エルフリードの言葉に反応したのはレイアだった。


「私なら明日でも大丈夫よ。」

「レイア?」

「フェリクス様に私の気持ちを伝えるのなら、体調が戻るのを待つよりなるべく早い方がいいと思うの。その方がきっと気持ちが伝わるわ。」

「ありがとう・・・。恩に着るよ。君には本当に迷惑をかけたのに・・・。」

涙ぐむマルクスにレイアは優しく微笑んだ。

「大切な人たちが暮らす国を少しでも良くしたいと思う気持ちは誰でも一緒です。私の気持ちがフェリクス様に届けばいいのですが。」


「マルクス。僕は今からヨハン先生と連絡をとるし、明日フェリクスと会うのなら移動しながら話を詰めよう。レイアを少し休ませてあげたい。」

顔色のすぐれないレイアを見て、エルフリードはそう言って立ち上がった。

マルクスもつられるように立ち上がり、もう一度深くレイアに頭をさげた。

「お大事に。また、明日。」

そう言って、彼等は部屋を出て行った。


2人を見送り、レイアは再びベッドで横になった。


これからのことかあ・・・。

レイアが平穏で幸せに暮らせる環境。


先ほどエルフリードが言った言葉が耳に残った。

王都に来てから怒涛の如く押し寄せる毎日に、それをこなすことでいっぱいいっぱいで先の将来のことをじっくり考える余裕がなかった。


そう言えばクルム侯爵家はどうなったんだろう?


レイア自身クルム侯爵家には全く思い入れはないが、歴史的なことを考えるとレイアの意思で決めるわけにはいかないのだろう。


ちょっと疲れたな・・・。


レイアはそこで考えるのをやめ一旦目を閉じた。



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