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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第62話 目覚め

レイアが目を覚ますと、そこは柔らかいベッドの上だった。

キョロキョロと辺りを見回したが、見覚えのない部屋だった。

部屋の壁には豪華な装飾が施され、調度品も高級そうなものばかりだ。

「ここは・・・?」

ゆっくりと起き上がり身体を起こした瞬間、部屋の扉が開いた。

扉の方へ視線を向けると、そこにはクララが茫然とした顔で立っていた。

「クララ・・・?」


「お嬢様!目が覚めたのですね!」

クララが顔をくしゃくしゃにして泣きながら駆け寄ってきた。

「クララ、ここはどこ?」

「王宮です。お嬢様は1か月も意識が無くて・・・。」

クララはポロポロと涙を流しながらレイアを抱きしめた。


「1か月・・・。あ、エルは?」

ぼんやりとしていた頭がはっきりとしてくると同時に、意識が途切れる直前の記憶が蘇ってきた。

「エルフリード様は大丈夫です。魔力による熱傷を負われていましたが、先生や神官様たちの治療で今はお元気にされています。」

「良かった・・・。」

レイアはホッと息をはいた。


「お嬢様こそ身体中の生命力を神聖力に変換し使い果たされ、死にかけていたのですよ。このまま目覚めないかもしれないと大神官様に言われて・・・。」

嗚咽を漏らすクララにレイアは自分が思いの外危険な状態だったと初めて認識した。

「クララ、心配かけてごめんなさい・・・。」

しょんぼりとクララに謝った。

「いいえ。こうして目覚めて下さったから、もういいのです。」

クララはもう一度レイアを抱きしめると身体を離した。


「王宮に現れた悪魔をお嬢様が自分の命をかけて滅したとフェリクス殿下が証言して下さり、救国の乙女の再来が現れたと国中で話題になっています。心配はしましたが、お嬢様のことを誇りに思っています。」

クララの言葉にレイアは驚いた。

そんな大事になっているのか。

「救国の乙女の再来?」

クララは頷きながらレイアの頭をなでた。


「さあ、まだお身体が万全ではないのですからゆっくりお休みください。」

ずっと寝たきりだったからか、急に起き上がり少し疲れた様子だったレイアを見てクララが横になるよう促してきた。

「私は、エルフリード様やヨハン先生にお嬢様が目覚められたと報告してきます。お二人とも大変心配されてましたから早く知らせてあげたいですし。」

レイアは布団に横になりながら頷いた。


パタン


クララが扉を閉める音を聞いた直後、再びレイアの意識は眠りの世界へと沈み込んだのだった。





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