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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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105/107

第105話 結婚式

「これ⁉」

青い石のはまった男女対の指輪だ。

「アルベルトの魔力を僕が抜いたんです。少し時間がかかりましたが元通りでしょう?」

「ノア、ありがとう・・・。すごく嬉しい・・・。」

レイアの目に涙が浮かんだ。

「ふふ。サプライズ成功ですね。・・・さあ、義兄さん。」

ノアに促されエルフリードが小さい方の指輪を手に取った。


「レイア。愛してる。一生幸せにするとこの指輪に誓おう。」

そう言うとエルフリードは指輪に軽く口づけを落とし、レイアの手を取り左手の薬指にそれをはめた。

レイアは目に涙をためたまま笑顔で頷いた。

そして大きい方の指輪を取りエルフリードの手にはめた。

「エル。愛しています。みんなで幸せになりましょう。」

そして2人は幸せそうに見つめ合った。


「では、誓いのキスを」

セドリックの言葉にエルフリードは軽くかがんでレイアの唇に触れるような口づけをした。


「おめでとう!姉さま、義兄さん。」

「お嬢さま。おめでとうございます。」

「レイア。幸せになるんじゃぞ。」

皆がそれぞれ祝いの言葉をかけてきた。


聖堂内に光る星々が輝きを増し赤・黄・青・緑・・・色とりどりに輝きだした。

「綺麗。まるでお祝いの花火の様ね。」

レイアは嬉しそうに聖堂の天井を見上げた。


魔の者となり大神殿に入れないノアのために公爵邸でもう一度結婚式をしようと言い出したのはエルフリードだった。

ノアは周囲への気遣いもできる優しい義兄が気に入っていた。


まあ、義兄さんの一番いい所は誰よりも姉さまを愛しているところだけどね・・・。


この人になら大切な姉を任せられる。

ノアはそう思いを込めエルフリードを見た。

視線に気付いたエルフリードは照れくさそうにノアに笑いかけた。


こうして本日2度目の結婚式は和やかな雰囲気の中で終了した。


「屋敷にノアの部屋を作ったから、いつでもここに来ていいのよ。触ったら呪われるような呪具を保管してあるから立入禁止で誰も近づかないようにって言ってあるの。」

式が終わるとレイアはノアを抱きしめそう言った。

それを聞き、ノアは泣きそうな表情で頷いた。


「ノア。今度、魔界の古城に連れて行って欲しい。僕は調べ物が得意だから一緒に書庫で人に戻る方法を調べよう。」

エルフリードの言葉にノアは笑顔になった。

「ありがとう。義兄さん。」


その様子をヨハンやクララたちが微笑ましそうに見ていた。

これからきっと全てが上手くいく。

皆の心に希望の光が灯ったのだった。



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