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悪魔の生贄が救国の乙女になるまで  作者: らな


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第102話 クララとの再会

その後、全員で大神殿へと戻った。

「お嬢様。ご無事で・・・。良かった・・・。」

クララが泣きながら抱きついてきた。


「クララ。私、悪魔に勝ったわ。」

「ええ、ええ。よく頑張られました。先に戻った神官様たちからお嬢様が重傷だと聞いて・・・。」

「心配かけてごめんなさい。悪魔の攻撃を受けたけどクララのロザリオが守ってくれたのよ。」


クララが顔をあげた。

「ロザリオが?」

レイアは頷いた。

「そのせいで、ロザリオは駄目になってしまったの。ごめんなさい。」


ロザリオは今やレイアの胸にはなかった。

「このロザリオと指輪は膨大な魔力を吸収してパンパンの状態ですので、僕が預かっておきますね。」

そう言ってノアが2つとも持って行ってしまったのだ。


「いいえ。お嬢様が無事ならロザリオなどどうでもよいのです。役目を果たしてくれて感謝しかありません。」

「クララ・・・」

2人はお互いの顔を見て満面の笑顔になった。


クララに会うとエルフリードとは少し異なった安心感を感じる。

それは家に帰ってきてホッとするような感覚だろうか。


こうして、レイアはようやく全てが終わったと実感することが出来たのだった。


                 ※


結局、大きな被害が出る前にレイアが2つの核を破壊したため、負傷者はいたものの神殿側の死者はゼロだった。

一番重傷だったのはレイアだろう。

そしてノアのことはセドリックやヨハンなど一部の者にしか知られておらず、箝口令がひかれた。


国民には、新しく誕生したクルム女公爵が神殿と王家と協力し合い、建国以来1200年ベルナー王国を脅かしてきた破壊の悪魔を完全に倒したと発表された。

神殿からは聖騎士と神官がレイアをサポートし、王家からはなんと勇者の聖剣が貸し出されたということも公表された。


神官たちの援護の元レイアが一つ目の核を、聖剣が二つ目の核を破壊したということで、ベルナーでは救国の乙女と建国の勇者を称える歌や演劇が大流行することとなったのだった。


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