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夢幻犬鏡 ※整備中  作者: 奥瀬
第六章 若犬丸の乱③ 公方襲撃のこと
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断章 無用語り⑥

  若犬丸は氏満を討ち損ねた。狐女のせいでな。

 公方を倒し得たなら、歴史も変わったことだろうに。

 だがね、おかげで関東の安寧は保たれたのさ。


 ただ、その後の歴史を考えるなら、誰のための安寧かってね。

 歴史は為政者のためにあるかってね。


 若犬丸にとって、狐女は敵だったのか、味方だったのか。

 それは、狐女本人だってわかんなかったろう。

 それこそ「何の因果で」ってとこだろう。

 でもな、狐女にとって、秀郷流への恨みを捨てるきっかけはあったのさ。


 それを話さなくちゃならないか。

 安心しな。けっこういい話だよ。

 小山の氏祖となる太田政光と、その妻寒川尼の話になるんだが……



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