第69話 vs.サツは無理
大輝がPCで駅のロッカーの画像を解析した。
「「あぁ~」」
一様に思った。「これは…知らない方が良かったやつだ」と。
だけども、白虎の名前を出された以上はなぁ。
「喧嘩を売られたわけだしなぁ。これは俺の範疇を超えた問題だな。三代目に相談だ」
大志が大雄さんに相談した。
「俺のところに来るの早くね?」
「早くもヤクの元締めが分かったんですけど…サツのお偉方なんでこっちからは手出しができなくて困ってるんですよ!」
「あのなぁ、そういうときは大輝に情報を流してもらえよ。サツのお偉方がヤクを横流ししてるって情報を動画と共に。売人の様子もあるといいな顔はモザイク。声は音声を変えて。ああ、この辺はちょっとやそっとじゃ元の顔に戻せないように大輝に頼め。ま、そういう風に動けばいいんじゃねーの?向こうは白虎を潰したいみたいだけど」
やっぱり大志は四代目って言っても、まだまだ大雄さんみたいに立ち回れないなぁ。すぐには無理だろうけど、できるようになってもらわないと!
「川野~、大輝が心配なのはわかるけど。そんなこの世の終わりみたいな顔するなよ。大斗が悲しむぞ!」
「そうですよね。俺は自分の家族のために頑張ります!大輝だってそれを望んでるから」
それはどうかわからないけど、とりあえず無駄死にとかしないでほしいだろうなぁ。
大輝が解析して各メディアとネットに流した動画は一大センセーションを巻き起こした。
「警察が私たちの暮らしを守ってくれてると思ってたのに、こんなこと……」
「動画なんて信用できないわよ!こんなのはいくらでも捏造できるわ!」
と世論は否定派と擁護派の真っ二つに分かれた。
捏造するならもっと派手にわかるやつを作るよ。それに…自らサツに喧嘩売るヤクザっていないだろ?
「ヤクザが相手ならもっとやりやすいんだがなぁ」
珍しい。大雄さんからそんな言葉を聞くとは……。
「俺たちが他にできることはないし、捕まえてたやつだが血液検査の結果ヤクには陰性。自分では使ってないんだよ。金に執着してるみたいだったから白虎傘下のホストクラブを紹介してやった。俺の紹介状付きだから、うまく働かせてくれるだろう?そこなら稼ぎもいいだろうし、大志からの情報によるとあの男は相当口が上手いみたいだから、ホストが向いてるんじゃないか?」
ヤクの売人よりはカタギな仕事だと思う。
「あいつが他の仲間にもホストを紹介してくれるといいんだけどな。肝心の売人がいないんじゃ、密売(?)もできないもんな」
流石は大雄さん。あっという間に仕事を片付けてしまった。
「俺はよぉ、ユキと楽しみたいんだ。邪魔しないでほしいな」
そう言って、大志と朔斗君を部屋から遠ざけた。
「三代目ってまだ現役なんですね。なんだか流石!って感じです」
「俺は心中複雑。三代目っていうか、エロ親父なのかよーって思っちゃうからなぁ。これで弟妹でもデキてみろ。マジでやってられねーとか思うから」
「そんな四代目も三代目の血を引いてるんです。茜さんの体がもつ限り…ですか?」
「そうだな。あいつは昔から体が弱いからなぁ」




