第118話 外伝㉝ しつこいよ、赤川
「で、白虎商事に手を出した公認会計士さんは社会的に抹殺されたんだろ?」
「まぁ、そこそこの年齢だったし、その年齢から公認会計士の国家資格を取るのは至難の業かと。難度の高い国家資格で有名だから」
だからこその公認会計士を信用してるわけだけど、この件で信用失ったんじゃなあ。大輝がとどめにネットで情報を流したんだけど。『この人はハッキングして偽帳簿を作って、企業に罪を着せてる』って。
サツってかなり腹黒いよなぁ。
サツの中に赤川のクローンみたいのがいるんじゃないか?なんてことまで思ってしまう。
「まぁ、帳簿はちょくちょくネットにつながないPCに移していくのが吉だな。次々に疑ってきそうだから」
その後何度も白虎商事の方に突然監査が入ったりとかなり不自然だったという話だ。いや、この不自然さも大輝がネットで流してるけど。何故私共が?と。
この間の偽帳簿は教材として香と遊佐が使っている。どこが不自然で、そこから何がわかるのか。
組の帳簿を管理してるのは朔斗だけど、こいつが今更裏切る理由がない。というか、実質管理してるのは大輝なのか?会社の方と二種類の帳簿を管理しているのは大変なことだと思うが、PCを操作しての事だから苦にも思ってないかもなぁ。
それにしても…今後の事も鑑みて朔斗は大斗に帳簿の管理の仕方とかを教え込んだほうがいいかと思うけど、今現在PC使ってるならなぁ。でも、朔斗と大輝の子だし、PC使うとかセコイことができるかもなぁ。遊佐も今帳簿の読み方勉強中だし。
やっぱ姐さん(母さん)ってすごいんだなぁ。
そういえばさっき赤川のクローンて頭をよぎったな。赤川が昔精子を冷凍保存しておいて、誰かが解凍し、体外受精ってこともあるよな。
……ああー!もうっ赤川マジでしつこいなぁっ!
「って頭で考えたら、俺禿げそう……」
「安心しろ。俺は80近いがこの髪の量!それにしても赤川のクローンとか体外受精とか?あいつストーカーみたいにしつこいからなあ」
流石の三代目もうんざりしている様子。…それにしてもどうして付属品のように姐さんがついて来ていて、尚且つ三代目は姐さんの胸揉んでるんですか?
「体外受精するにしてもさぁ。代理母になる人がいるんじゃない?その人を探してから悩み抜いた方がいいよ。ありもしないことで悩み抜いて禿げてたらバカみたいだよ」
「そうだ、姐さんの言う通りだ。落ち着けよ、大志」
三代目も少しは落ち着いて姐さんの胸から手を離した方が?
「俺のコレ?あぁコレはまぁ俺の日課というか、習慣?気にするな!」
気になるだろう?三代目とはいえ、実の父。が実の母の胸…。
結果的に代理母は存在した。赤川サイドは結構必死に隠してたみたいだけど、大輝のPCの腕が勝った。
代理母の名は‘遠野洋子’。この人は特に新生・赤川組の連中と知り合いというわけではなく、金で請け負っただけの人らしい。
恐ろしいことに赤川受精卵は一卵性の双生児らしい。…また双子。




