第119話 外伝㉞ ヤクの取引方法
「赤川が成長する前に殺してしまえば……」
そういった意見が多数、組の中から出る。
「しかしだなぁ、この赤川小は警察の管理下なんだよね。この時点でヤバい教育をされてそうだろう?この子が突然消えると警察が必ず動く。大地は幼稚園とか通ってるのか?あー、大地は赤川の顔知らないもんなぁ。大地がこの屋敷にお友達を連れてきた感じで連れてきてくれないかなぁ?とか思ったけど無理か…」
「失礼ですが四代目。その場合赤川小の行方知れずの容疑をかけられるのはこの屋敷という事になりませんか?」
「ああ、焦りやら恐れやら色々な感情に振り回されて判断力が鈍っているみたいだ、スマン」
また、赤川が二人いると思うと判断力が鈍る。
「まぁ何故か母親想いに育つかもしれないしよぉ。マークしておいて、見守るという事で」
三代目はなんだかのん気だ。
「あ゛あ゛?俺がのん気だと?赤川の気質は必ずしも受け継がれるとは限らないだろう?赤川の子が絶対に卑怯ってわけじゃないだろう?金で雇った女の方の気質を強く引き継ぐ可能性だってあるわけだから、そんなにナーバスに考えることじゃない。現実問題としてヤクがうちのシマに蔓延してしまうという事の方が今は問題だ。そうだろ?」
組員たちが納得する。やっぱり三代目のカリスマ性はスゴイと思う。
それはそれとして付属品のような姐さんの胸を触るのはどうなんだろう?
今は取引の方法すらわかっていない状態で、もうお手上げ状態。それでも確実にヤクは拡がっているわけで、そうなると何らかの方法は必ずある。ただわかんないんだよなぁ。
そういえば、ドラッグストアが増えたな。
ドラッグストアでは病院の薬も処方してくれるとか?便利な世の中だよなぁ。
ドラッグストア……合言葉で処方薬のようにヤクを販売していたら?ヤクだって粉だけじゃなく、錠剤、カプセルなど多数種類があれば処方薬のように見える。見えるだけだが。サツはそこに踏み込んできたりしないから存分に堂々とすることができる。他のお客様は普通のお薬や日常品なんかを買っていく。
大輝に近くのドラッグストアのPCなどをハッキングしてもらった。
やっと、取引方法がわかった。
「大輝!合言葉も調査してもらえるか?」
「もうやってるよ。『99万円』。約100万の束になるからだろうね。‘ヤクサツ(タバ)’みたいな?」
買うやつはヤクとサツの関係を知らないだろうになぁ。
さて、どうするものか…。やっぱネットでこのドラッグストアが違法薬物売ってるって流すか。
各メディアにはこのドラッグストアの帳簿も合わせて流すといいかなぁ。




