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いらっしゃいませ!田舎町の小さな喫茶店です(裏では魔法や発明など何かしらが得意な仲間たちが悪事以外のご依頼を承ります)  作者: memsho


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4spoonfuls

魔法と発明が存在する世界の、

小さな田舎町にある喫茶店を舞台にした、

ほのぼのしてたい異世界転生ファンタジーです。


楽しんでいただけたら嬉しいです!


至らぬ点や不行き届きも多々あるかと存じますが、

何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。


どうぞよろしくお願い申し上げます。



そこには、ネオンと瓜二つの少年が立っていた。


淡いミントグリーンの髪は肩まで伸び、後ろでひとまとめにされている。

その髪束は、まるで絵筆の先のように柔らかく揺れていた。

エメラルドグリーンの澄んだ瞳に、頭から伸びる長く真っ白なウサギ耳。

頭には、姉と同じようにゴーグルを乗せている。

その姿は姉のネオンによく似ているものの、表情はずいぶん落ち着いていた。


彼の名は、セレン。


ネオンの双子の弟で、機械の制御や精密な点検を得意としている。

好奇心のままに行動する姉とは対照的に、慎重で、安全確認を何よりも大切にしていた。

セレンは泡だらけの倉庫を見渡した。


「……ネオン! 大丈夫? 怪我はない?」

「おお、セレン! ちょうどいいところに来たのだ! ボクは無事なのだ! ただ、スイーツ・マスターDXが少々暴走しているのだ!」


ネオンは双子の弟の姿を見て、ほっとしたように表情を緩めた。

しかし、すぐに胸を張り、何事もなかったかのような顔をする。

もっとも、落ち着きなくぴくぴくと動く長いウサギ耳と、

泡まみれの姿が、その強がりを台無しにしていた。


「……少々?」

セレンは床を埋め尽くす泡を見下ろした。


「……とにかく、無事でよかった。でも、これは少々という状態じゃないと思うよ……」


ブシュウウウウッ!


その間にも、機械は大量の泡を吐き出し続けていた。

泡は床を埋め尽くし、棚を覆い、今やセレンの膝のあたりまで迫っている。


「……まずは、原因を確認しよう」


セレンは大量の泡をかき分け、機械の側面に回り込んで配管を確認した。


「……」

「何か分かったのか!?」


ネオンが手についた泡を振り払いながら尋ねた。


「配線や配管がごちゃごちゃと……。それに、この必要以上にたくさんあるボタンは、いったい何のために……? 何が何だか、よく分からないな……」


セレンは困ったように眉を下げた。


「だから言ったじゃないか。食器洗い機能は別の機械にして、調理機能から切り離したほうがいいって」

「むむっ! でも、一台で全部できたほうが便利なのだ!」


ネオンは顔を真っ赤にし、今にも頭から湯気が噴き出しそうな勢いで、長いウサギ耳をぴんと立てていた。


「便利なのは分かるよ。ネオンが一生懸命作っていたことも知ってる。でも、便利さより安全性が大切だと思う」

セレンは少しだけ声をやわらげた。

「ネオンの発明で、みんなが怪我をしたら……ワタシは嫌だから……」

「……むぅ」

ネオンのウサギ耳が、わずかに揺れた。

「だ、だって! ボクの天才的設計なら問題ないと思ったのだ!」

「……ネオンの発想がすごいことは、ワタシも認めているよ。だからこそ、もっと安全な機械にしてほしいんだ」

セレンは泡だらけの床を見下ろした。

「それに……この状態では、せっかくの発明がもったいないよ」

「…………」


ネオンの長いウサギ耳が、しゅんと垂れた。


「……ちょっとだけ、計算が狂ったのだ」


ネオンがぼそぼそと呟く。


「……次は、ワタシにも設計図を確認させてね」


セレンは優しい眼差しを向けた。


「……分かったのだ」


ネオンの頬に、うっすらと朱がさした。


ブシュウウウウウッ!!


その間にも、機械は大量の泡を吐き出し続けていた。


「ふ、ふたりともぉぉっ! 反省会している場合じゃない、だよぅ! まだ泡が止まらない、だよぅぅぅっ!」


カルシティルは涙目になりながら、必死に泡を指さした。


「このままじゃ厨房が泡でいっぱいになっちゃう、だよぅーっ!」

「……あっ! そうだった! まずは、この泡をどうにかしないとね!」


セレンは慌てて機械に向き直った。


そのとき。


バタンッ!


厨房の扉が勢いよく開いた。


「どうしたの!? 今の音、何!?」


駆け込んできたのは、フランだった。

腰まで届く艶やかな黒髪をツインテールに結び、頭にはふわふわとした黒い猫耳が生えている。

その耳は、些細な音も聞き漏らすまいと、せわしなく動いていた。

鮮やかな紅色の瞳に、深い紅色を基調とした和風のメイド服。

袖や裾には繊細な桜の刺繍が施され、白いフリルのエプロンがその装いを引き立てていた。

黒い尻尾をぴんと立て、フランは厨房いっぱいに広がる白い泡を見渡した。


「……え?」


その紅い瞳が、驚きに大きく見開かれた。


「……何、これ?」


誰も答えなかった。

ただ、泡の奥から、ネオンの小さな声が聞こえた。


「……ちょっとした、発明の成功なのだ。自動食器洗浄機能の……」

「はあ!? お店ごと洗浄する気なの!?」


フランの声が、泡だらけの厨房に響き渡った。





このたびは、お読みくださり誠にありがとうございます。


何分にも執筆を始めたばかりの未熟者でございますゆえ、

誤字脱字や拙い表現、読みづらい箇所など、

至らぬ点も多々あるかと存じます。


お見苦しい点もあるかと存じますが、

何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。


まだまだ勉強不足ではございますが、

一つひとつ学びながら、精進してまいる所存でございます。


今後とも温かくお見守りいただけましたら、

幸いに存じます。


引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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