2.毒属性の冒険者
その街はわりと大きな城壁で囲われていた。
高さは5メートルほど。
入口と思われるところには兵士(?)が立っている。
言葉通じるのか?、通行料とか言われても無一文だぞ。
なんて思いながら入口までたどり着いてしまったが無事に通ることができた
「通行料はとらんが、悪事を働けば罰金が科せられることもある。最悪奴隷落ちもあるから気をつけろよ」
ということらしい
やべー!奴隷落ち!
無一文で毒属性。
奴隷落ちだけは避けたい。
俺の異世界ライフ奴隷スタートとかムリゲーすぎだ。
さて、お姫様救出イベントが起こらなかったので、なんとか自力で金を稼ぐしかない。
毒って売れるかな。
なんて思いながら歩いていると見つけた!
冒険者ギルド!だと思う。
「すいませーん、冒険者登録ってできますか」
先輩冒険者に絡まれるという洗礼を受けることなく、受付と思われるカウンターで聞いてみる。
「はい、初めてのご登録ですか」
「ええ、田舎からでてきたばっかりで、お金がなくて」
嘘と真実を織り交ぜる。これが人を信用させるテクニックである。
「ではこちらにご記入ください。文字は書けますか」
文字!流石に書けないな、たぶん。読めるけど。
ちょっときょどってると受付のお姉さんが優しく進めてくれる。
「では代筆しますね。お名前から伺ってもいいですか」
名前!ここは偽名でいこう。
「ヴェノムです」
「はい、ヴェノムさん。出身は」
「すいません、小さい村なんで名前がなくて。東の方です」
「大丈夫ですよ。年齢は」
いくつに見えますか、なんて聞いたら怒られるだろうな。
「えっと、30くらい?」
「はい、30歳にしておきますね。証書を用意するので少しお待ちください」
ふう。
なんとかなったな。
定番のチート魔力で測定不能とかはなかったな。
そもそも俺に魔力はあるんだろうか。
「ヴェノムさん、お待たせしました。こちらが冒険者登録証です。なくさないでくださいね」
「はい、ありがとうございます。実は田舎から出てきたばかりでお金がなくて。すぐにできる依頼とかありませんかね」
「そうですね、何か得意なことはありますか」
「えっと、毒に詳しい、です」
あ、今お姉さんの頬がぴくっとした。
毒使いはやべえのかな。
「毒の治療とかですと、もしかしたら薬師組合の方がいいかもしれませんね」
薬師組合!
てか俺、毒の治療とかできるのか?
「そうですか。じゃあ、行ってみようかな。あははは」
「あ、こちら新規登録の方に差し上げている回復薬です。薬師組合はこの建物の裏手になります」
「いろいろありがとうございます」
なんと回復薬ゲット!
というかビンゲット!
ビンあるんだ。よかった。栓はコルクかな。




