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初めての電話
彼女と連絡を交わした後、俺は先生の所へ通い絵の勉強に励んでいた。
夕方、くたくたになりながら帰宅し、早めの夕食をとり風呂へ入ろうと用意をしていた。
そんな時に携帯から、懐かしい音楽が流れた。
先生だろうか?
何か予定でも変わったのか?
ディスプレイを深く見ずに携帯に出た。
『こんばんは、夜分遅くにすみません。まだ、起きていましたか?』
先生ではなく彼女だった…。
「…早速何の用ですか?」
『もう、忘れたんですか?一緒に画材を買いに行く約束しましたよ…いつなら時間大丈夫ですか?』
忘れてた訳ではない…。
頭の奥に追いやっただけだ。
本当に行く気でいたのに多少驚くも、
「日曜日なら…暇です。」
『本当ですか?!ならあの公園に10時に…。おやすみなさい。』
「おやすみなさい。」
無機質な通話終了の音に普段は何も感じなかったが、何故か今日に限っては…
寂しい…。
そう思ってしまったのだ。
何故、彼女からの電話にこんな思いを感じたのだろう?
やはり、人と深く関わってしまうと
気持ちが乱れてしまう。
日曜日やり過ごしたら、彼女とは距離を置いておくべきだ。
乱された心を落ち着かせては
風呂に入ってそのまま布団で眠りについた。




