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桜の木の下で  作者: 吉野美羽
春の章
2/7

初めての会話

「私、何時も貴方が何を描いているのか気になっていたんです。」



柔らかい笑みとともに俺に近づいてきた。



…俺には彼女の姿が眩し過ぎた。



これ以上近寄らないで欲しい。



でなければ、自分の世界がなくなりそうで仕方なかった。





「すみません、やっと話せると思ったら一人で興奮して…。」



恥ずかしそうに頬を赤らめては、視線をそらした。



「…何時も見てたんですか、俺なんかを。」


「はい!気になって…ダメ…でしたよね。」


「いや、そういう意味ではなくて…。」



表情をころころ変える彼女を見ていたら、心にぽかぽかしたものが流れてきた。



「あっ、私まだ名乗っていませんでしたね。」



そう言うと、きらきらした表情を浮かべて


「私、水野優香です。大学院に通っています。」



「…木戸川康介。画家…。」




「えっ…画家さんなんですか?!」



「まだ見習いですけど…。」



ずり落ちてきた黒縁眼鏡を押し上げては、早く…時間が過ぎて欲しいと願ってしまった。






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