19 接着剤との闘い
はぁ、やる気なくしたわ。
なんだよこいつら。
アロン・アルファってなんでそんな名前にしたんだよ。
「どうした?やらないのか?闘わないのか?我々を倒せばこのダンジョンは突破されたことになるぞ?」
あーもうダンジョンとかどうでも良くなってきた。
早く帰りたいなー
「やる気がないのなら死ねー!」
アルファが猛スピードでレンリに近づき斬りつける。
やべっ!
キィィィン
かん高い音が広場に反響する。
「ほう、われの剣を受け止めるとはなかなかやるな!見た目だけではないということか!」
あっぶねー、もう少しで真っ二つだったわ。
面倒くさいけどやるか。
ちゃんとやらなきゃ死にそうだしな。
レンリは殺気をバンバン出しアロン三兄弟を威圧する。
「やっとやる気になったようだな!こちらは三人で行くぞ!!」
そう言い放ってアロン三兄弟が左右と正面からレンリに攻撃を仕掛ける。
キィィィンーードゴォォォンーーキィン、キィンキン
アロン三兄弟から嵐のような剣戟が襲ってくる。
くっ!
三人いっぺんに相手するのはいくら俺でもきついな。
ライトニング!
ライトニングは雷魔法で自分に雷を纏わせ移動スピードを上げる魔法である。
まぁ、ようするに◯ンター◯ンターの◯ルアが使う◯ンムルみたいなものだね!
「むっ!急にすばしっこくやったな。」
くそっ!
三人はめんどくさいな。
一番弱そうなあのベータ、気絶させようかな?
ショックボルト!ショックボルト!ショックボルト!
ビリィーーウグゥハァ
よし、成功!
あとはこの二人をやっちゃってから…ってえ?
「大丈夫かぁ、ベータァー!」
「まだ死んじゃだめだ、ベータァー!」
「お前が死んだら俺たちの生きる意味がなくなるだろぉぉー!」
「お前はまだ生きなくちゃならないんだぁー!」
急に二人が倒れたベータのところへかけより叫び始めた。
そしてアルファはベータを抱えて泣き出し、シータは膝をついて床を手で叩き始めた。
いやいやいや、え?
なんなのコイツラ。
コイツラ全員頭イッちゃってるよね?
後ろがら空きだし。
これって斬っちゃっていいの?
いいよね?
いくよ?
ジュバァァ
レンリはシータの背中を後ろから斬りつけた。
アルファが言葉にならないような声を出し、驚きすぎて変な顔になっているのはほっといて、
エクスプロージョン!
キュイィンーーボボォォンーーズガァン
高位火魔法をアルファの顔面にもろにぶっ放す。
ふう、これで終わったかな?
「お、おの、おのれぇ!」
お、まだ生きてたか。
さすがは脅威度Bくらいの悪魔だな。
あ、でもシータは死んでる。
ベータもエクスプロージョンの巻き添え食らって重症じゃん。
「グレートヒール!起きろベータよ!まだ終わっていないぞ!」
「はぅ!アニキ!あれ?シィータァー!!」
あ、やっぱりお前もそうなるんだな。
たしかあの回復魔法って俺も使えたはずだよな?
グレートヒールであんな傷まで治せるんだ。
「ベータよ、シータはもう死んでいる。生き返らせることはできない。それはもうしょうがないのだ。だからあの人間を殺すことだけに集中しろ!」
「あいつか!あいつがシータを!」
うわぁ〜、仇討ちって怖いわー。
「死ね、人間!ダーク・ボム!」
「仇討ちだ、ブラック・ブラスター!」
二人いっぺんにレンリ向かって闇魔法を使ってくる。
アイスシールド!
ギャギィン
サンダーボルテッカー!
ファイヤージャベリン!
お返しにレンリが魔法をぶっ放す。
「むぅ、やはりなかなかやるぞ!」
「アニキ、どうする?」
「俺が近接攻撃で突っ込むからお前は援護しろ!」
「わかったぜ、アニキ!」
あのー、全部聞こえてるんですけど?
いいんでしょうかね?
そしてアルファがレンリ向かって突っ込んでくる。
キィィィンーーキィィィンーーキィンーーキィィィン
「死ね!ダークネス・ブラスター!」
ドゴォォォン
クソやりにくい。
アルファを倒そうとしたらベータが隙をついてくるし、ベータばっかり気にしてたらアルファに殺られるし。
どうしようかな?
と、その時
バァァァン
ちょうどいいタイミングで後ろのドアが開いた。
「生きてるか譲ちゃん?!ってえぇ?悪魔?それも脅威度Cじゃないか!」
そこにはゴーバッタを先頭に数人の冒険者が来ていた。
この子たち脅威度Cだったのか。
ちょうどいいところに来てくれたなゴーバッタ。
ちょっとアルファの相手してもらうか。
「ゴーバッタ!そいつの相手して!」
「え、え?お、おう!まかせろ!」
すまんがゴーバッタ。
お前じゃアルファに太刀打ちできないぞ。
せいぜい死なない程度に頑張ってくれ。
アルファをゴーバッタに任せたレンリは後ろにいるベータ向かって走っていった。
「おい、待て、逃げる気か?シータの仇はお前なんだよ!」
そう言ってアルファがレンリ向かって剣を振り下ろしてくる。
しかしそれはゴーバッタによって止められた。
「へへへ、お前の相手は俺だぁ!」
ナイス!ゴーバッタ!
たまにはいいことするじゃん!
さてさて、さっさとベータさんを倒しちゃいますか!
「人間ごときが悪魔に逆らうなど十年早いわぁー!」
いや、十年でいいのかよ。
十年たったら俺24歳くらいだから結構いい感じの年だと思うけど?今より強いと思うけどいいのかな?
「死ね小僧!」
キィィィン!
「死ぬのはそっちだ接着剤!」
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