13 火薬草はひどい。
本日2話目です。
次の日レンリはもう一度同じ迷いの森へと足を運んでいた。
今日はゴブリン20匹討伐でもやるか。
火薬草も集めなきゃだめだしな。
火薬草ってなんでこんなにないんだろな?
ヒポトプ草はいっぱいあったのに。
そんなことを考えながらレンリは奥へと進んでいった。
そして10分ほど歩いたところにゴブリンの大群がいた。
あれ、100匹はいそうだな。
全部倒せばなんか称号とか貰えるのかな?
ホブゴブリンも結構いるな。
さっさとやっちゃお。
レンリは大群に向かって走り出した。
「サンダーボルト!」
そう叫ぶとゴブリンの群れの真ん中に落雷が起こった。
そしてレンリは群れに突っ込んだ。
ギァウ
グギャ
グゲェ
ギャギョ〜
バサバサと斬り捨てていくレンリ。
そうだ!エンチャントってやつ使ってみよ。
「エンチャント『ヘル・ブレイズ』!」
叫ぶと同時にレンリの剣が黒い炎で包まれた。
おぉ!すげぇ〜!これなら一撃で結構殺せるな!
これにプラスで天神斬加えたらめっちゃ強いじゃん。
そう考えたレンリは止まって剣を振りかぶった。
「天神斬〜零の型〜」
ヂュバコーン!
ゴブリンの大半がレンリによってぶった斬られ、残りの殆どは炎により灰と化した。
なんだこれ、強すぎる。
というか、岩が燃えるってどうゆうこと?
これはちょっとひどい。
見るのが辛い。
レンリの目の前には凄まじい光景が映し出されていた。
地面が燃えていて、離れているレンリですら少し熱い。
まさに阿鼻叫喚の世界である。
生き残っているゴブリンたちは個々に叫び始め、数秒したらその殆どが息絶えた。
地獄絵図だ。
この炎どうやって消すの?
なにこれ?
どうしてこうなった?
まずは水をかけるのが一番か?
「クリエイトウォーター。」
ジュウ〜
お!消えた。
消えたけど、これはやりすぎかな?
さてと。
火薬草探すか。
絶対見つけてやるぞ火薬草!
そう意気込んでリベンジし始めた。
・・・・・
一時間後、
「なんで、見つからねんじゃぁ〜〜!!」
やはりいくら探しても見つからなかった。
「なんで、なんで見つからねんだよ!ほんとに火薬草ってあるのか?ほんとにこの森にあるんだろうな?」
クソッ、もう少し探してみるか。
・・・・・
二時間後、
「クソやろぉぉ〜〜!!全然ないんだけど何なんですかぁ?訴えてやろうか?このボケカスがぁ〜!!」
その時遠くから、
キャァァァァァ
と、女の悲鳴が聞こえた。
なんだ?俺は今すげーイライラしてんだよ!
火薬草のせいでな!
すると前から三人が血相を変えてすごい勢いで走ってきた。
一人は女で他の二人は男だった。
「はぁ、はぁ。き、きみ!早く逃げたほうがいい!というより早く逃げなさい。」
「なんで?」
急にどうしたんだ?
まさか!火薬草が見つからなくて誰かが暴走したとか?!
「龍が!ドラゴンが来るんだ!」
「へぇ〜。ドラゴンか。」
そいつ倒せばランク上がるかもだな。
あ、いいこと思いついた。
「ねぇ、火薬草持ってる?」
「いっぱい持ってるけどそんなことはどうでもいいから早く逃げないと。」
こ、こいつ、あの火薬草をいっぱい持ってるだと?
ちょうどいい。
「そのドラゴン倒すから火薬草ちょうだい。」
「それは別にいいけど、あんなの倒せないよ!ましてや君みたいな子供にはなおさらだ。そんなことはさせないよ?」
「そうよ!こんな小さい子に危ない目を合わせるわけにはいかないわ!」
今まで黙っていた女の人が言い始めた。
ん?この人どっかで見たことあるな。
どこだっけ?
・・・
思い出せないからいいや。
「だいじょうぶ。絶対に火薬草ちょうだいね。」
そう言ってレンリは走り出した。
こりゃすげぇ!
そこは空襲を受けた東京のようになっていた。
そして、そこには体が真っ赤で体の両端に翼が生えていて爪が尖っていて太陽に照らされ輝いている一匹の龍がいた。
おぉ、こいつがドラゴンか。
強そうだな。
まだこっちに気づいてないな。
先手必勝!
「アイシクルスパイク!」
レンリはそう叫び無数の氷の塊を龍に向けて飛ばした。
氷の塊は全て龍に命中した。
だが、ダメージはほとんどなかった。
ガァウゥゥゥ〜!!
こちらに気づいた龍は威嚇をしてきた。
そして猛スピードでレンリに向かって走り出した。
ノーダメかよ硬すぎるだろあの皮膚。
じゃあどうしよう。
さっきのは……やめておこう。
「天神波!」
レンリは天神波を放ったがこれは少し皮膚に傷をつけるくらいでダメージはほとんど無に等しかった。
走ってくる龍を避け次の手を考える。
やっぱりあれしかないか。
でもあれぐろいんだよな。
他のやつで試してみようかな?
「エンチャント『ファイヤーボルト』!」
すると、レンリの剣が炎と雷を纏った。
そして龍に向かって走っていった。
「死ねゴラァ!てめぇを殺したら火薬草が手に入るじゃあ!」
リウの目の前で飛び顔に向かって剣を振りかぶった。
「天神斬〜弐の型〜!」
ギィィィン
ジュバァァ
グギャァァ
奇声を発しながら龍は真っ二つになった。
ふぅ。楽勝だったな。
さてとこれで火薬草は俺のものだな。
よかったぁ〜。
もう探さなくて済むのか。
あれほど嫌な時間はないからなぁ。
すると冒険者ガードに『龍殺し』の称号が加えられた。
やっぱりレンリは強いですね。




