第拾話 決勝前夜の話
「え?それほんとなんですか?」
「ええ、でも、口外は禁止よ」
「い、いえいえ。そもそも、私あんまり友達とかいないし話す人もいないです……」
セリーナと神威の準決勝の終わった夜。神威は言われたとおりにセリーナの部屋に訪れていた。神威が部屋に入ると、セリーナだけではなく、ミアもいたので若干うろたえ
た神威だったが、セリーナが気にするなというと本当に気にしなくなった。裏話的に言うと、セリーナが精神安定の魔法を使って落ち着かせたのだが。
それで、やってきた神威にセリーナは自分の正体を明かした。本来なら、叫んでしまうような性格をしてる神威だが、先ほど言ったようにセリーナが精神安定の魔法を使っ
ていたため、落ち着いた反応をした。
「そう。でも、今日からは私達が友達になってあげるわ。ミアもいいわよね?」
「ええ、でも、あなたの目的はなんなわけ、セリーナ?」
「戦力がいるの。まあ、理由は言えないけれどね。というか、まだ、正確なことはわかってないの。だから、ちゃんとわかるようになったら教えるわ」
「え、えっと。じゃあ、私をパーティーに入れるってことかな?」
神威の質問に答えたのはもちろんセリーナ。
「当り前よ。あなたは育てがいがあるし、戦力には申し分ないわ」
「伝説の聖女様にそう言われるとちょっと自信がわいてくる」
「言ったそばから……。まあ、いいわ。取りあえず、口外しないようにね。国のトップは私が生きていたことは知ってるけど、公表する意味がないってことで隠してるから。
まあ、私自身が戦力やらにされるのがいやなだけだけど」
その後、セリーナは、神威・ミアと一緒にお茶を楽しみ。その日を終えた。決勝戦は一日置いてからだ。
+++ † +++
とある宿屋で、メイド服を着た少女と執事服を着た少年が話し合っていた。
「あの少女がキングベヒーモスを倒した少女ですよね?」
「ああ、そうだね、姉さん。彼女で間違いないよ。魔力波動が一致してるし間違いないはずなんだけど……」
「実力を隠しているだけなのか、魔力波動が一致してるだけの別人か」
「それはないよ。魔力波動が同じ人物なんて世界中探して一人いれば奇跡のレベルだ。一卵性双生児ですら違うことが多いというのに」
「だよね。じゃあ、間違いなく彼女よね?」
「ああ、でも、あの少女がどうやってキングベヒーモスを倒したのかが全く分からない」
「考えても仕方ないのかしら?」
「そうだね。だから、今は主から仰せつかった計画を進めないと」
「そうね、そうしましょうか」
そして、夜は更けていく。彼女らが何をしているのか明らかになるのは大会が終了した後である。
かなり遅れましたが最新話です。
というか、あれ?短い?それなりに話を作る予定が必要なことを書いてたら、というか必要なことしか書いてない。
とりあえず、次回は決勝戦です。




