第捌話 セフィリア初代王妃の歴史話
遅れましたが投稿します。
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[2011/12/30]表現を変更・入力ミスを修正
「お姉さま、お久しぶりです」
セフィの言葉を正面から聞くセリーナ。
状況が分らないセリーナは混乱し、どうすればいいのか分からないのか思考能力に限界を迎え、完全に停止していた。
「お姉さま?」
セフィが心配そうに言う。だが、セリーナは止まっていて答えない。
「はあ、まあこうなっちゃっても仕方ないか。死んでるはずの私がいるんだしね」
「そうよ!何でいるのよ!」
突如としてセリーナは声をあげた。
「あ、お姉さま♪」
「『あ、お姉さま♪』じゃない!なんで生きてんのよ!?」
「ええ?いいじゃないそんなこと。せっかくの姉妹の再会なんだから喜んでよ」
「あの、ちょっといいですか?」
話に割って入ったのはミア。
「聞きたいことはたくさんあるんですけど時間も少ないんですから食べながらでも話しませんか?」
ミアの言葉に全員納得したのだった。
+++ † +++
パーティーを始めてすぐにセフィはセリーナのもとに駆け寄った。
「お姉さま~」
「セフィ!話を聞かせてもらうわよ!」
「いいよ~」
「呑気に言わないでよ…」
「私もいいかしら?どういうことなのか話を聞きたいですし、私はルークの婚約者として知っておきたいです」
「俺も参加した方がよさそうだな」
「うん。そうだね~。じゃあ、お話しましょうか。ゼノンを倒した後のベイ様の行動と私の行動を…」
そうしてセフィは語り始めた。500年前のゼノン討伐より後の歴史の1ページを。
+++ † +++
「この国を信じられないって?何でよ?」
私は突然ベイに訳の分らないことを相談され困っていた。
「いや、そうだな。我が父の言葉を聞いてしまったのだよ」
「どんなよ?」
「分りやすくまとめると我が父とその側近の貴族たちはは最初から私に近づくセリーナを魔王を討伐して帰ってきたら殺すつもりであったと言っていたのだ。そして、その手間もなく済んで良かったと。そして、自分たちの国が魔王を倒すという大きな成果をあげたことで他の国からたんまりと謝礼金を受け取り、それをどう分配するかを話し合っていたのだ」
私は耳を疑ったわ。正直それは私の神経を逆なでするものよ?お姉さまを殺す?
「ふざけているのかしら?お姉さまを殺す?」
「ああ、そう言っていた…」
「ふうん。そうなの」
「後、ゼノンの日記からわかったことも聞いてほしい」
その後、私はベイの話を聞き続けた。話が終わると彼はこう聞いてきた。
「私はどうしたらいい?」
迷わず答えたわ。
「ならみんな殺して、国を乗っ取ちゃえば?お姉さまを苦しめようとした奴らに容赦なんて絶対にしちゃダメ。貴方がお姉さまのしたことを言いたいのなら、あいつらがいたら出来ないものだからこそ、乗っ取っちゃうのが一番だと思うな?」
これが最善の答えだと私は思っていた。ベイはその言葉を聞いて戸惑っていた。だから、私はだめ押しをするためにもう一言を追加した。
「あなたは優しい人だよ。でもね、あなたが求めるのはどんな国なの?あなたのお父さんの求めるような国なの?違うでしょ!なら、迷わずに進みなさい。私はいつまでもあなたを支えてあげる。お姉さまが守ろうとしたあなたをいつまでも守り支えてあげる。だから、迷わず突き進みなさい!」
その言葉にベイはうなだれていた顔をあげた。あげられたその顔には迷いや戸惑いといった色は全く見えず決意が見て取れた。
「ああ、わかった。なら、手伝ってくれないか?最高の国を作るために」
「ええ、いいわよ」
そうして、私達は革命を起こすために準備を始めた。
+++ † +++
革命を成功させ国を立ててから一か月私は自分の体に違和感を覚えていた。
何というか頭の中で何かがちりちりと鳴っているような感じ。
何とも言えない違和感。感じることしかできないし何が起こっているのかも全く分からない。
「もう何なのよ…」
思わずため息をつく。5日前ベイと正式に結婚することが決まったし、これからもかなり大変になるって思っていた。
でも、この違和感は何なのか。こんな時期に最悪のことが起きても困る。
「病気になんてなってる暇がないんだから…」
そう思っていると何かが聞こえるような感じである言葉を感じた。
私はその言葉を口に出して言っていた。
「我が求めしは失われし現在…。今ここにそのすべてを明かせ…。現在を記せし禁断の書庫≪セカンドライブラリ≫…」
言葉を紡ぐとそこに出てきたのは一冊の本だった。
私はその本を開け読んだ。そして、すべてを読み終え理解した。
「そういうことなのか…。なら、私は…」
私はお姉さまを変えたという禁呪を迷わずに使った。
その後私は精霊へとその身を変えた。守護をつかさどる精霊としてベイの作り出した国と契約した。
その後も、様々な問題を解決しつつ暮らしていった。
ベイの死とかもあって泣いたりもしたけど今まで生きてきた。
+++ † +++
「そんな感じの人生を送ったかな?」
セリーナは聞き終わるとセフィにあきれていた
「セフィ…。言っちゃダメなこと忘れてない…?」
「あ」
何を言っているのかわからないルーク・ミアは質問した。
「何を言ってはいけないんだ?」
「気にしないでいいよ~。でも、ここで聞いたことは心の中にとどめておいてくれるといいかな?」
「分りました。後、あなた様は初代王妃殿下でよろしいのですね?」
「そうだよ~。まあ、お姉さまがいたなら、お姉さまがなっていたとおもうけどw」
セフィはそういうと笑った。
「それはいいわ。じゃあ、あなたはあれを使ったのね?」
「うん。ほかの人にこれを背負わせるわけにはいかないしね」
「そう…。なら、いいわ」
そういうとセリーナは黙り込んだ。
その後もパーティーは進んだ。
+++ † +++
パーティーも終わりメイド達は片付けを始めていた。
「お姉さま」
「どうしたの?」
セリーナはセフィに話しかけられた。
「その、今日はすいませんでした…。ご迷惑をおかけしたようで…」
「ん~。別に迷惑だなんて思ってないわ。正直に言うとベイの話とか聞けてよかったと思うし、何よりあなたとまた会えたことがとても嬉しいの。もう二度と会えないと思っていたんだからね、セフィ」
「そうですか。今日は楽しんでいただけましたか?」
「ええ。そういえば、セフィはこの都市から出られないの」
「うん。私は精霊でこの都市の守護を司っているから…」
「そう…」
セリーナはうなだれたように言うともう一言セフィに言った。
「じゃあ、私はたまにここに来るようにする」
「!?いいのですか、お姉さま?」
「ええ、また会いましょう」
「はい♪」
その日はそうして姉妹は別れた。
「あ、そうそう。お姉さま。闘技大会頑張って下さいね。見に行きますから」
「プレッシャーかけないで!」
セフィが別れ際に言った言葉にちょっぴりこれは負けられないなと思った。
次回は闘技大会の予選を書きたいと思います。




