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翼を失った竜と血塗られた聖女  作者: 小鳥遊輝
第三章 闘技大会編
25/69

第零話 ランキング闘技大会予選始まります

すいません。投稿が遅れました。


[2011/12/20]一部表現を変更

 あのパーティーから早一か月近くたった。


 ランキング戦の最高峰である闘技大会があと数日で開催される。


 かくいうセリーナも妹の前で恥ずかしい姿は見せられないと張り切ってはいるのだが、本気を出すわけにもいかずもっぱらどこまでの力を出すのかを考えながら一か月を過ごしていた。


 今は、ミアと一緒に食事を楽しんでいた。


「あと少しで始まるわね」


「そうね。今年こそルークに勝てるといいんだけど…」


「ルークはSランク2位なんだっけ?」


「うん。勝てたことがないかな…」


 ここ数日セリーナはミアの愚痴をかなり聞いていた。


 というのも、ミアは入学したての頃からかなりの実力を持っていた。その為、第一学年が終わるときには既にAランク5位の実力を持っていた。もちろん彼女のランクをここまで引き上げたのは闘技大会である。

 ルークもこの大会でAランク2位となっていた。

 その第一学年の時の闘技大会でミアはルークと戦って負けている。ルークはミアに勝った後にSランクの人に善戦しながらも負けた。


 次の年の闘技大会ではミアとルークは決勝戦で戦った。

 ミアはこの時には呪文詠唱破棄を利用した無詠唱での操作の魔法をある程度のところまで完成させており、6本の槍でルークと戦った。ルークも持てるすべての力を使い戦った。結果はルークの勝利。この年もミアはルークに勝てなかった。

 ちなみにこの年の闘技大会で二人はSランク2位と3位になった。Sランク1位は数十年前から欠番もいいところでSランクの最高位は2位であると今では考えられるようになっていた。


 今年こそはとミアは思っているのである。


 ちなみにパーティーが終わった後の夜、セリーナはミアに呼び出されお願い事をされた。


『魔法の研究手伝って』


 もちろんセリーナはそのお願いに即うなずき、この一か月で呪文詠唱破棄や高速呪文詠唱の技術をほとんど確立させていた。操作などの簡単な魔法であれば完全に100%の高率で、攻撃魔法に関しても50%以上の変換効率をたたき出すまでに至っていた。


 なので、これで今年こそはとミアは張り切っているのである。


 出来得るならばミアに勝たせたいという気持ちもあるがセリーナにとって今回の闘技大会は妹の期待がかかっている大会なのだ。


 セフィも本気のセリーナならばこんな闘技大会などでなくても勝てるとわかってるはずだ。つまり、こういうことだ。


『見ていて楽しめる戦いを』


 勝ち負けで測ることのできない“モノ”を見せろ。そういうことなのだ。


 皆それぞれに思うところがあってそれぞれが闘技大会に挑んでいくのである。







 +++ † +++







 数日後、闘技大会本番。


 闘技大会ではSランク5人とAランク10人は参加義務が課せられている。それ以外は全員自由参加である。まあ、Sランク1位は実質的にいないも当然なので14人が参加義務を課せられている。


 もちろんこの大会に参加するのは戦闘系の学生ほぼすべてである。その為、最初から本選出場が決まっているS・Aランクの14人以外は予選をし本戦で戦う32名の内18人を決めるのだ。


 予選はサバイバルである。全9戦でそれぞれで2人づつ選ばれる。今日からはその予選9戦が行われるのである。セリーナはこの予選からの出場である。


 もちろん大乱戦になるのはいつものことで、本当に実力のあるものはこの予選でランク外だったとしても予選を通過してくる。だからこそ、この闘技大会はランキング戦の順位を上げるに持ってこいの場所でもあるのだ。


 だからこそ、会場の熱気はものすごいことになっている。


 それを肌で感じながらセリーナは大会の開催式典が終わるのを今か今かと待ちわびた。

次回から闘技大会です。

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