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翼を失った竜と血塗られた聖女  作者: 小鳥遊輝
第二章 聖女入学編
23/69

第漆話 再会

久しぶりに早い投稿です。


[2011/10/22]変換ミスを修正

      入力ミスを修正

 最初の授業から一週間程経った。受ける授業は魔法学と歴史学だけで後は戦闘系の授業。


 出る授業すべてで模擬戦をやらされ、有名になりたくもなかったはずなのに有名になってしまった。しかも教師が懇切丁寧に教えてしまっていた。


 その為、歩いているだけでも好奇の視線に曝されるセリーナはうんざりしていた。理事長が対策は打つとは言ってくれてはいるもののそう簡単にはいかないのも事実である。


 だけど、今日は違った。夜に王宮に招待されたのだ。ルーク曰く『友達なんだから一度はね』とか言ってはいたもののなにかあるのだろうとセリーナは思っていた。


 でも、訪れるのは一応500年前と変わらぬ姿を見せる城。名前は変わってもその城が示すものは何も変わらない。それに、ベイシスの墓参りもできるかもしれない。そう思うと、セリーナは嬉しくて仕方ないのだった。


 そうやって、セリーナは今日もアカデミーに行くのだった。







 +++ † +++







 その頃、王宮奥の庭園では着々とパーティーの準備が進められていた。


 少女・セフィリアは嬉しさの余り踊っているのだが、準備をしているメイド達はどことなく迷惑そうな顔はしているもののここ最近は見せてくれなかった笑顔を見れているのでまあいいかという感じである。


「来るのは夜だっけ?」


「はい、そうです。セフィリア様も手伝ってくれると助かるんですけど…」


 セフィリアの専属メイドであるクリスはセフィリアに意見をする。


 クリスはセフィリアのメイドではあるが同時に友達でもあった。


 セフィリアが禁呪を使い自らを精霊とした頃からの友である。彼女は現在ではほとんど残っていない竜の血を持つ竜人である。その為、友としてメイドとして騎士としてセフィリアという友のために自分の生涯を使っている。


「わかったわよクリス。あなたに言われたら断れないもの」


「ありがとうございます」


「いいのよ。っていうか本当はその敬語もやめてほしんだけどね」


「仕事中ですので」


「堅いわね~。まあ、いいわ。何をやればいい?」


「はい、ではこちらに」


 そう言って、クリスについていくセフィリア。


 それを遠くで見守っている者がいた。


「セフィリア様の笑顔を初めて見たな…」


 そう呟いたのはブラムス国王だった。


 彼がまだ国王になる前、アカデミーを卒業し第一継承権を持つ者として王宮で過ごしているときのことだった。

 その日はなぜか迷うはずもない王宮で迷い、彷徨っているといつの間にか見たこともない庭園にいた。そこで会ったのが少女であり、セフィリアという初代の王妃であった。

 それからも何度も会ってきたが、この様に無邪気に笑っている姿は初めて見たのだ。


 いつもいつもどことなくつまらなそうにしていたはずのあの王妃が笑っているのだ。信じられないものを見た気がした。


 楽しそうに笑い、嬉しそうに踊る。


「ふむ。ここにいても仕方ないか…。仕事に戻るか」


 そうして、ブラムスは戻って行った。


 その後もセフィリアの嬉しそうな笑い声は響いていた。







 +++ † +++







 アカデミーでの授業も終わり、寮に戻る。


 セリーナは夜のパーティーに着ていく服を考えなければと思ったのだが、よく考えたら制服以外の服はほとんど持っていない。


 そう思っていると、ミアがやってきた。


「やっほ」


「どうしたの?」


「着ていく服ないと思ってね。買いに行こ?」


「いいの?」


「あたりまえじゃない。それとも恥ずかしい思いをしたい?」


「ううん。ありがと」


「じゃあ、行こっか」


 そうして、ミアとセリーナは服を買いに出かけた。




 セリーナの背にあったドレスを買い寮の部屋に戻って着替えると迎えが来る時間になっていた。


 ミアと一緒に寮を出ると既に迎えは来ていた。メイド服を着た女性がそこに立っていた。


「ミア・シア・カシミア様とセリーナ・エインフェリア様ですね」


「はいそうです」


「では、乗って下さい。城まで案内させていただきます」


 そう言われ馬車に乗る。


 10分もした頃には城についた。


「着きました。案内しますので付いてきてください」


 案内をしてくれる人の後ろを付いていく。


 付いていく内にミアがセリーナに小声で話しかけた。


「こんな奥まで来たことないんだけど…。何度も来てるけどこんな奥にパーティーできる場所なんてないはずなのよ…」


「そうなの?」


「うん…」


 そう話していると聞こえたのか案内人が


「大丈夫でございますので、心配なさらず付いて来てください」


「う…すいません」


「いえ、城のこんな奥まで連れてこられて不安になられるのも無理はないかと。ですが、問題ありませんので」


「分りました……」


 メイドは優しく微笑む。


 更にしばらく歩くと扉が見えた。


「ここです」


 そうして扉が開いた。


 開いたとたん少女がセリーナに向かって飛び出してきた。


「お姉さまーーーーーーーーーー!」


「!?」


 セリーナは飛びつかれた人物をまじまじと見る。













「って、セフィ!?」

ようやく姉妹が再会しました。


ランキング戦まで遠いなぁ…。

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