表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lost13 無名の青年が無名で終われる物語  作者: JHST
—亜人を率いる者―
214/240

②一閃の下に

 互いに一振り。


 コルティは右手を上から下へ、青年は左から右へと腕を払い、互いの獲物で前後の盗賊達を両断する。背後にいた亜人は、それぞれ頭上の空間から落下してきた白銀の三日月斧(バルディッシュ)で縦に等分され、青年が抜いた片手剣(ショートソード)は、五人の人間の胴を断つ。


「魔人抜刀術………『一風(いっぷう)』」

 払い終えた残心を終えた青年は、片手剣(ショートソード)の刃に付いた僅かな赤い染みを地面に向かって払い、流れ慣れた動きで鞘に納め直す。

「御主人様の言っていた通り、賊は恐れ多くも『魔王軍』を名乗っているのですね」

 コルティが指を鳴らし、地面に突き刺さったままになっていた三本の三日月斧(バルディッシュ)を空間へと収納する。

「あぁ。()()()()が分からない時点で、パチモン確定だ」

 生かす理由がないと青年が吐き捨てた。


 そして、森の隙間から見える青空を見上げる。

 空に見える鳥の黒い影が何度か旋回し、最後に南東へと飛んでいった。


「砦は向こうだ」

「あ、御主人様」

 進もうと一歩を踏み出した青年を、コルティが呼び止める。

「なん―――」

 振り返り、言い終える前に、青年の顔横で半透明な障壁が矢を弾く。

「お気を付け下さいと言おうかと」

「お前………わざと声を掛けたな?」

 意地が悪いと、悪戯に笑うコルティに青年が口を横に広げ、荒い鼻息と一緒に腰に手を置く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ