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Lost13 無名の青年が無名で終われる物語  作者: JHST
第八章 冒険者、大討伐に参加する
207/244

⑥中年の女神官と冒険解説職の男

「いいのか?」

「いいんだ。さっきも言ったが、こいつぁ、俺のケジメだ」

 見せられた等級の色は白だが、彼の実力はそれに見合わない。その程度は俺も理解している。だが、だからといってギルドからの支援もなく、盗賊の一団と戦って無事に帰ってこられる保証はない。

「御心配なく。御主人様は、私が守りますので」

 コルティがこちらに体を向け、目を細めたまま心配無用と示す。

「ま、そう言う事だ。心配するなって………あぁ、俺にもしもの事があったら、大金貨はコルティに払ってくれ」

「ししし、心配なんざしてねぇよ! 第一、そこは俺に譲るって言わないのかよ!」

「へっへっへ。言わねぇ」

 ショーンの肩を揺らして笑う揶揄いに、俺は慌てて言い返す。コルティは、主人の縁起の悪い冗談に呆れて睨み付けるが、いつもの事なのか溜息を漏らして終わった。



「あら、随分と仲がいいのね」

 フォースィがロロとアイリーンを連れて合流してくる。

「「んなこたぁない」」

 俺とショーンが同時に手を胸の前で交差させ、首を左右に振って否定するが、フォースィに『はいはい」と一蹴される。

「それにしても、思い切った事をするのね」

 腰に手を当てた彼女が、俺を飛び越えてショーンへと視線を向けた。

()()()()、悪くないだろう?」

()()()、で済めばいいけれど」

 彼女が鼻で笑う。


「………知り合いなのか?」

 相田に挟まれた俺は左右の顔を覗き見る。

「「まぁ、それなりに」」

 二人が同時に深い溜息を漏らす。

 思ったよりも付き合いが長いらしい。

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