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墓守の玲華
人は必ず死ぬ
それは避けては通れない道
人が死ぬと火葬にされる
炉の温度は800〜1200度
燃やされた骨は遺骨となり骨壷に納められる
そしてお墓に葬られる
しかし世界は広く火葬以外の方法で葬られたりもする
私の名前は四方城玲華
友人は灰と骨になりお墓の中に眠っている
お墓というと古臭い形状の昔ながらの細長和型の墓石を想像するが、最近ではデザイン墓石と呼ばれる自由な形状の墓石があってオーダーメイド墓石が設置可能だ
友人の墓もかなり奇抜な墓石でその中心には睡の文字が彫られている
眠りこそ人生と言っていた友人に相応しい一文字だ
香の匂いが辺りに漂う
線香と呼ばれる古い墓参りの道具
それを供える理由は仏教に由来があるとか何とか
仏様のお食事として匂いを供える
死者は匂いを食するようだ
少なくとも良い匂いの香りは生者の心もリラックスさせる
猛暑と呼ばれる今年
日中の身を焼き尽くす程の温度が襲ってくる
水分補給は大事
大量に汗をかく
お花を添え今日の墓参りは終わり
蝉の声が聞こえる
特に何かを唱える事はない
宗教団体に所属はしていないし、真似事的に手を合わせてみたりもしない
ただ淡々とお墓の管理をしているだけ




