35.捕らわれる
リオ様と再会した翌日の昼過ぎ、約束通りにリオ様はやってきた。
昨日はリオ様とシルヴァン様、2人と愛し合ってしまったせいで、居た堪れない気持ちになる。
自分がこんなふしだらな女だなんてと落ち込む。
体も痛い。
「1週間後に、王城でシーモア国王と謁見した後に私の歓迎パーティーが開かれることになった。その後、1週間の視察を経て、帰国する。」
「そこで」とリオ様は話を続ける。
「アンネには私の妃として、国王への謁見、パーティーへの参加、視察に同伴してほしい。」
「私はエマとして、名前と身分を偽り、シーモア王国国王、貴族、国民を騙しておりました。そんな私がリオ様の王太子妃として同伴するなど、許されることではありません。」
「シーモア王国に多大な貢献をしているアンネが、罰せられることはない。今朝、シーモア王国の使者に、『アンネはボーフォート王国で命を何度も狙われ死にかけてシーモア王国へ亡命したが、ようやくボーフォート王国での危機が去ったので帰国することになった』と伝えた。是非、アンナも同伴してほしいと先程返事が来た。」
「それは…それが終わったら、リオ様と一緒にボーフォート王国へ帰ると言うことですよね。」
「それは、もちろんだ。」
「私の子供達はどうなるのですか?シルヴァン様は?会社はどうなるのですか?」
「子供達は2人とも私とアンネの子供として、育てよう。アンネが子供達と離れ離れになることはない。シルヴァンは帰国しても罪に問わない。会社は、申し訳ないが引き継ぎをしてもらえないだろうか。ボーフォート王国から指示を出すのは大変かもしれないが出来ないわけではないし、定期的にアンネがシーモア王国に来る事もできる。ボーフォート王国とその周辺国での事業拡大もできる。」
「レティシアはシルヴァン様と私の子供です。」
「ジョエルはシルヴァンの子供として育てていたのだろう。私はレティシアのことも、ジョエルと同じように大切に思っている。それに、既にシーモア王国陛下にはアンネを伴って出席していると返事もしてある。」
「アンネリーナの気持ちはどうなるのですか?」
「悪いな、シルヴァン。私はアンネが嫌がろうが、アンネを手放すことなどできない。例え、アンネが他の男を想っていたとしてもだ。」
日中はリオ様と一緒に、屋敷に帰って子供達とお世話をしたり遊んだり、仕事ができるけど、夜はリオ様とホテルで過ごすように言われた。
子供達と遊ぶリオ様は、とても嬉しそうで、私も嬉しくなった。
リオ様と再開してからは、毎日リオ様と子供達は遊んで、子供達もリオ様に懐いた。
シルヴァン様の悲しそうな顔を見るのが辛い。
「アンネリーナ、私は何があろうともあなたを愛しています。」
「私もシルヴァン様を愛しています。でも、王太子妃として生きていく以上、これまでのように一緒にはいられません。今まで本当にありがとうございました。今までの人生で一番穏やかで幸せな時でした。」
「私にとっても人生で一番幸せな時でした。これからも、会社のパートナーとして、臣下として、アンネリーナ王太子妃殿下のお側でお支えいたします。」
お互いに涙が出て、どちらともなくキスをした。
軽く触れるだけのキスはすぐに離れて、切なかった。
その夜、アンネはリオ様の滞在しているホテルに連れてこられた。
湯浴みをすると、昨晩シルヴァン様につけられた体中のキスマークが見える。
服を着て見えるところだけ化粧で隠していたが、湯浴みをすることで化粧も落ちてしまった。
部屋に戻るとリオ様に見られてしまうけど、戻らないわけにもいかない。
ネグリジェを着て、部屋に戻った瞬間に、リオ様が私を見て固まる。
そのまま乱暴にベッドの上に押し倒され、服を脱がされる。
「いっ…いたいです。リオ様。。」
痛いくらいに、何度も体中を吸われて、キスマークをつけられる。
シルヴァン様のつけた全てのキスマークの上から、リオ様が更に力強くキスマークをつけていく。
「…何度、抱かれた。」
涙目になりながら、リオ様を見る。
「んんっ。リオ様っ。」
「私の名前を呼ぶその口で、シルヴァンに愛を囁いたのか。」
「あぁっ。許してっ。はぁ。」
「全て忘れさせてやる。愛してる、アンネ。」
「っ…あぁ、リオ様。。んんっ。」
「リオ様っ。もうっ。もう…許してっ。はぁ。」
乱暴に何度も何度も抱かれて、意識を手放した。
それからは1週間は、毎晩リオ様に意識を手放すまで乱暴に何度も抱かれた。




