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2.出会い

リオネル様に初めて会ったのは6年前。

リオネル様17歳、私が15歳の時だった。


キャペリー伯爵家の長女として生まれた私は、両親、兄2人とも仲が良く、恵まれた家庭環境だったと思う。

銀色の髪に青い瞳。

美男美女の両親の間に生まれた私達は、美男美女だと評判の兄弟に育った。



リオネル様の第一印象は、王子様そのものだった。

金色の髪に青い瞳、こんなに美しい人がこの世にいる事に驚いた。

リオネル様の美貌は国中で有名だったので、一目で彼がリオネル ボーフォート、ボーフォート王国の王太子殿下である事が分かった。


リオネル様の隣にはトリスタンお兄様と、モーティマー侯爵家長男シルヴァン様がいた。

お兄様もシルヴァン様もリオ様と同級生で、仲がいい。

シルヴァン様はリオネル様の護衛もしている。


シルヴァン様は茶髪に茶色い瞳、お兄様は銀の髪に緑の瞳、リオ様の隣に並んでも絵になるようなイケメンだ。

3人とも学園のアイドルで、目が合っただけで令嬢達が騒ぐ。

リオネル様にはスタンリー公爵家のジネット様という婚約者がいるけど、シルヴァン様とトリスタンお兄様には婚約者がいないので、出世頭で優れた美貌の2人の婚約者になりたがっている令嬢はとても多い。



「お初にお目にかかります。キャペリー伯爵長女アンネリーナにございます。」


「モーティマー侯爵家長男シルヴァンです。」


「リオネル ボーフォートだよ。よろしくね。滅多に人を褒めないニコラとトリスタンがベタ褒めする令嬢に会ってみたかったんだ。」


「兄バカなだけですわ。リオネル王太子殿下にそう言っていただき、恐縮でございます。」


ニコラお兄様は4歳年上、トリスタンお兄様は2歳年上の兄である。


「それは謙遜だよね。キャペリー伯爵が始めた株を発行して資金を集めるのってアンネリーナ嬢はが考えたんでしょう。会社という物を設立しているそうじゃ無いか。今まで誰も考え付かなかった事を、こんな少女が考えただなんて驚きだよ。」


「私の家族は、私が女性だからなどと関係なく経営に携わらせてくださいます。環境に恵まれていたのですわ。」


「女性が経営に携わるのは珍しい事だものね。そもそも女性が経営に携わろうと思う事が少ないからね。」


「これからの時代は女性も積極的に社会進出するべきだと思います。」


「へえ。」


リオネル様は興味津々と言った様子だった。


「女性は男性と同じくらいの数だけいるのに、その才能を眠らせておくのはもったいないです。」


「なるほど。女性の社会進出、考えたことも無かったな。」


「女性に経営の話をしてもと思われる方は多いでしょうが、学園に入学して色々なご令嬢と話をしてみて、思ったより経営の話にも興味を持ってくださるご令嬢もいるのです。」


「女性は経営に興味がないと思っていたけど、私は勝手に決めつけていたようだ。」


「リオネル王太子殿下がそう思われるのは当然です。興味のない女性が多いのは事実ですので。流行のドレス、噂話が好きな女性は多いですから。それでも、経営に興味を持って仲良くしてくださるご令嬢も多いのですよ。」


「アンネリーナ嬢の話はとても興味深いね。生徒会に立候補する気はあるかな?私も生徒会長に立候補する予定なんだ。今年もニコラとトリスタンと一緒に立候補するから、アンネリーナ嬢も興味があれば会計はどうだろう。生徒会には男性というイメージはあるかもしれないけれど、優秀なアンネリーナ嬢だったら周りも納得すると思うんだ。」


「リオネル王太子殿下からお声かけいただけるなんて、とても光栄です。私も会計に立候補させていただきますね。」



私達は生徒会のメンバーとなり、一緒に仕事をするようになった。

生徒会のメンバーはみなさん優秀で、勉強になる事が多く、すぐに仲良くなった。

特にリオネル王太子殿下は状況を即座に把握して、人に的確な指示を出す能力が高く、仕事がやりやすかった。

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