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ゲーム世界へ転生したモブ♂、死ぬ未来を回避するために美少女(偽)になる  作者: ゼクスユイ


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19/98

第18話 掲示板とこれから2

 334.名無しの探索者

【速報】竜東アミューズメントパークで新種のモンスター発生

 死傷者も出ているらしい


 335.名無しの探索者

 どういうこと?


 336.名無しの探索者

 新種モンスター<image>

 再生能力がずば抜けて高く、凶暴

 Cランクが足止めしかできんから、推定Bランク


 337.名無しの探索者

 金ぴかの獣?

 天使の輪っかが付いているけど


 338.名無しの探索者

 頭を吹き飛ばせば倒せるけど、

 手足吹き飛ばしても生えてくるから無意味

 生半可な攻撃は通用しないと考えた方が良い。

 噛みつかれると大人でも食いちぎられる


 339.名無しの探索者

 ひえっ


 340.名無しの中黄生

 GW家に引きこもっているワイ、高みの見物


 341.名無しの竜東生

 辛いわー彼女と一緒に閉じ込められているの……

 EXギア家に置いてこなければ……


 342.名無しの中黄生

 リア充爆発しろ


 343.名無しの亀北生

 地獄に堕ちろ、ってか堕ちてたわ


 344.名無しの竜東生

 ひでえ


 345.名無しの南雀生

 自衛隊はどうしたの?


 346.名無しの竜東生

 出入り口が茨で防がれて出られないし、入れない


 347.名無しの探索者

 千切るなり、燃やすなりすれば?


 348.名無しの竜東生

 植物があちらこちらにはびこっているんだぞ

 火なんて危なくて使えるか

 あと、いくら切ってもすぐ生えてくるからほぼ意味なし


 349.名無しの探索者

 それは……助けが来るまで籠城するしかないか


 350.名無しの竜東生

 あのーイーストエリアからやってきた小学生がめちゃんこ強いんですが……


 351.名無しの探索者

 ん? 小学生?


 352.名無しの亀北生

 おまえ、ついに幻覚を……


 353.名無しの南雀生

 おいたわしや


 354.名無しの竜東生

 違うから

 手を刃に変える異能かな?

 金ぴかモンスター、再生させずにコロコロしてる


 355.名無しの中黄生

( ゜д゜)

 ……その現場見たいんだけど


 356.名無しの竜東生

 肖像権あるからム☆リ


 357.名無しの亀北生

 推定Bランクをころころできる小学生か~


 358.名無しの中黄生

 Cランクのワイ、無事死亡


 359.名無しの虎西生

 大丈夫だ。僕Bだけど、戦闘力だけならその子の方が強い


 360.名無しの探索者

 やーい、お前ら小学生以下www

 ……Cランクです、はい


 365.名無しの竜東生

 お前らwww

 って、エクステラも来たんだが


 366.名無しの探索者

 ファッ!?


 367.名無しの探索者

 勝ったな、風呂入ってくる


 368.名無しの南雀生

 そうね、シャワー浴びてくるわ


 369.名無しの探索者

 Sランク級が居てよかったな


 370.名無しの竜東生

 いや、小学生と女の子連れてどっか行ったわ


 371.名無しの探索者

 戦力ダウンして草


 372.名無しの竜東生

 遠くから見ているから内容は分からないけど、

 話している雰囲気からして知り合いっぽい?

 まあ、戦力ダウンは……はい


 373.名無しの探索者

 お願い341

 ここで負けたら誰が彼女を守るの


 374.名無しのEXギア

 この襲撃を耐えれば、エクステラが解決してくれるんだから


 375.名無しの探索者

 次回、341タヒす


 376.名無しの竜東生

 お前らwwww



 学園都市の掲示板を移したパソコンを閉じ、ツトムは再度エクステラに向き合う。


「どうやって解決したかは分からんが、何らかの方法でお前はこの事件を解決したわけだ」


「そうよ」


「で、この騒動の原因が学園都市の闇……上層部絡みだからガサ入れをするということだな」


「そうよ」


「強さから言ってお前は自衛隊員か ? それとも警察や公安……」


「違うわ。星はどこにも所属しないもの」


「……まあ、素直にしゃべるわけも無いか。俺がその闇の一端を担っていると知ったらどうする?」


「あら、私たちは協力関係にあるんでしょう? その関係が続く限り、私から裏切ることはしないわ」


「それなら、お前がどこに所属してようが関係ない。だが、どうやって潰すつもりだ?」


「そうね……私一人だと分が悪すぎるから、貴方に協力してもらうのは当然として――」


「おい、待て!聞いてないぞ」


「今、言ったわ。それにさっき私は『私から』裏切らないと言ったのよ。『貴方から』裏切れば何の問題ないわ」


「くっ、素材の提供元(スポンサー)とはいえ、この女狐め……」


 財布を握られているため強く出られないツトムをよそに、彼のパソコンを操作して動画を流す。それはみみみのアーカイブ動画だった。


「確か、そいつはお前が助けた……」


「迷惑系Dtuverみみみよ」


「……そいつを使ってどうするつもりだ? 奴らにいたずらでもするのか」


「彼女をヒーローに仕立て上げる。私の代わりにね」


 ツトムがエクステラの作戦を聞いている最中、サキが「ううん」と目を覚ます。行ったことのない場所にいるものだからきょろきょろと辺りを見渡している。


「ここは……?」


「起きたみたいね」


「エクステラ……さん? それに虎西の生徒会長さんも?」


「エクステラで良いわ。体の方は大丈夫?」


「なんか顔が痛いような……こう、誰かに殴られた感じで」


「(モンスターになっていた時の記憶はなさそうか)そう、なら良いわ。ここにいる理由だけど――」


「お前は誰かに改造され、モンスターになって多くの犠牲者を出した。だが、改造を施した連中はこの学園都市の有力者。このままだと良くて主犯格として死刑台、悪ければ消されるだけだ」


「ちょっと!?」


「本当のことだろ。記憶があろうがなかろうが、どのみち本当のことは知られる。なら、お為ごかしなどせずに伝えたほうが良い」


「わ、私……」


「もう、怯えているじゃない。大丈夫よ、カケルがその原因を取り除いたから」


「カケルくんが……?」


「これからの検査次第だがな。血液検査等の準備するか」


「ちょっと……素直に心配するとか無いわけ?」


「ふん。俺の前にあるのは哀れな被害者じゃない貴重な被検体(サンプル)だ」


「さ、サンプル……」


 人間扱いされずに落ち込んでいるサキだったが、心配そうに励ましてくるエクステラに問い尋ねる。


「あの、さっきのことは……」


「……本当よ」


 パソコンを操作して、誰かが上げた遊園地内の動画を見せる。パニックを起こし逃げまどう人、獣天使に食い殺される人、罠に引っかかって串刺しにされる人、楽しいはずの休日が一転して地獄に変わった様子が流れている。


「これを私が……」


「貴女のせいじゃないわ。断じて。すべては貴女をさらって改造した連中のせいよ」


「でも……」


「まだウジウジしているのか。はっきり言えば良いじゃないか。お前はコイツの完全無実のために動いているとな」


「エクステラさん……?」


「そうよ。このまま、貴方を表に出せば貴方の家族を含めてロクな目に会わない。でも、今の状況なら『討たれてモンスターとして消滅した』『事件に巻き込まれて行方不明』、どちらにしても事情を知っている連中の目を盗める。連中が感づかれないうちに動かぬ証拠を叩きつければ、貴女は加害者ではなく被害者になれる」


「腕を出せ、ちくっとするぞ」


「あっ、はい……」


 サキの赤い血液をシリンジに入れたツトムはまたどこかの部屋へと向かい、再びエクステラと二人きりになる。


「カケルくんとリョウくんは大丈夫だったんですか?」


「二人ともケガはないわ」


「良かった。いえ、良くは無いんですけど……」


「でも、彼らにはまだ働いてもらうわ」


「そんな……そんなことしたら……」


「私たちの事情はある程度知っているのよ。そして、連中がお友達を狙ってくる可能性もある上に、事情を知って大人しくしてくれると思う?」


「いくら何でもそれは……あっ、でもアスカちゃんはどうだろう。リョウくんも考えなしなところあるし……カケルくん一人だと二人は止められないし……」


「分かった? 彼らの安全を確保するためにも連中を倒すしかない。ならば、戦力は一人でも多い方が、結果的に安全なのよ」


「……分かりました」


「不安に思うのは分かるけど、安心して。この私が誰も欠けることなく、このミッションをクリアさせるわ」


 そう言って、エクステラはみみみにメールを入れるのであった。

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