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75 竜騎士団

どうぞよろしくお願いします。

 竜騎士団の門、もう顔パスで入れてもらえる。

 ふふふ、お父様効果、すごい!


 竜舎の方にいると聞いて、竜舎を覗くとお父様とフレイと……、あれはアルベルトさん?


「お父様! フレイ! と……、やっぱり! アルベルトさん! お久しぶりです」


「ペスカ!?

 なにか大人っぽくなったね」


「私服だからじゃないですか!?」


 辺境伯領では制服着てることが多かったし。


 オーバが「ギャー!」と私を呼ぶように鳴いた。


「……出掛けるので、汚れちゃうと困る……」


「清浄魔法があるだろ!」


 フレイに肩を抱えられるようにオーバの方へ向かう。


 あれ、フレイ、なんか機嫌悪い?


 オーバが興奮してバタバタしているのを見て、ジョイが「クエッ!」と声を掛けてくれ、オーバもおとなしくなった。


「ありがとう、ジョイ!」とジョイにお礼の言葉をかけてから、私はオーバを撫でた。


 フレイがオーバの身体に私を押し付けるようにして後ろから抱きつくというか押しつけてくるというか、首の後ろに顔を寄せてくるので「噛まないでよ!」というと「嚙まないよっ!」と返された。


「でも……、噛みたい」


 なんじゃそりゃ!? 危ないなあ。


「グゥルラー」


 大きな声が響く。

 オーバでもジョイでもないし……。

 私は振り向いて「リーフ!」と叫んだ。


 そうだよ、アルベルトさんがいるならリーフもいるんだ!


「リーフも来てたんだね!」と言いながらフレイの腕から逃れようとしたんだけど……。


「フレイ、放して」と言うとこちらにもたれ掛かってきてため息をつかれた。


 やっと放してくれて私はジョイとリーフにも挨拶ができた。



「じゃあ、行こうかペスカ!」


 お父様の言葉に、私はお父様の腕を取った。



 竜騎士団が馬車を出してくれたのだ。

 さすがに王都の人の家にジョイで乗りつけはできないよね。

 親しくなればありなのかも。


 馬車の中でお父様に聞いた。


「アルベルトさん、こっちに用事で?」


「ああ、フレイを私が竜騎士団本部で見るなら、アルベルトも一緒にと」


 ああ、なんか……、大変そうだな。



「ダン村の方だが村長が変わったそうだ」


「そうなの?

 確かに文官さんが問題ありなことを言っていたけど、村の名前になってるくらい代々村長の家だし……」


「ああ、だからより厳しく見られたんだろうな。

 村の若者を王都へ働きに出して、紹介料などを不当に徴収なんかもしていたらしい」


 スノウ?

 スノウもダン村の洋品店にお針子として勤めてから、引き抜かれたとかライオネルが言ってた……。



 マリアの家、モリソン商会のお屋敷に到着。

 モリソン男爵(マリア父)、モリソン夫人(マリア母)、お姉様のアリエスさんとキャロラインさんとマリアが迎えてくれる。


 お父様がいつもお世話になっていてと感謝を伝えてくれ、娘を持つのが初めてで、年頃の娘にどのような物が必要なのか、何を準備したらいいか教えて欲しいと話している。


 マリアのお母さんが、待ってました! とばかりにカタログを手に熱弁を振るい始めた。


 お父様はちょっと戸惑っていたが、途中で降参です、というように軽く両手を上げた。


「申し訳ない。こういうことは本当に疎くて。

 モリソン夫人。申し訳ないが……、あなたにペスカの身の回りの物を揃えるお願いをしてしまっていいだろうか……。

 仕事になるなら、どうぞ依頼の仕方を教えて頂きたい」


 モリソン夫人とお姉様方は歓声を上げた。


「一緒なのでお気になさらず!

 マリアの物を作る時にペスカも一緒に!」


 きちんとドレスや服や小物の代金は請求して下さいとお父様が念押ししている。


 お父様はモリソン男爵とも仲良くなったみたい。


「王城でお会いしましょう」なんて話をしてから、帰って行った。

 

読んで下さり、ありがとうございます。

マリアのお母さんはともかく、姉さん達がマリアとペスカがかわいくて仕方がないんです。

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