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74  壁ドン!?

どうぞよろしくお願いします。

 マリアやユミエラと一緒にヨシュアやエースに協力してもらいヒーラー試験の練習や勉強に励む。

 とっても充実している夏休みになる予定。


 ライオネルに手紙を書いた。

 スノウと無事に会えたこと。働いていたお店が働くには良くない環境だったのでやめて、違うお店で働くことになったこと。

 そのお店はとてもしっかりしているいいお店なので安心して欲しいこと。

 スノウの連絡先と、私も養女になったことで名前が変わったことを書いた。

 まあ、養女になったことはすでに知ってるかもしれないけど。

 


 昨日、マリアは一足早く家に帰った。

 私はこれから竜騎士団に行き、お父様と合流して一緒にマリアの家に行くんだ!


 そのまま、私はマリアの家にお泊り2泊する!


 私の仕度を詰めたカバンはマリアがすでに持って行ってくれている。

 なので身軽な感じで寮を出てすぐの所でハーブとヨシュアに出会った。


「珍しいね、ひとりで外出?」


 ハーブに言われた。


「竜騎士団まで!

 王城の方へ巡る馬車に乗ればすぐだし」


「僕も王城の方へ行く用事があるんだ!

 一緒に行くよ、ちょっと待ってて!!」


 ヨシュアがそう言って寮の方へ走って行く。


 ま、時間余裕あるし、待つか。


「ハーブとヨシュアは薬の話?」


「まあ、そんなところ。4年生になれば夏休みに学校外活動が認められるだろ。

 そのための準備というか、薬草の分布とかをね」


「図書館で調べてたんだ?」


 頷くハーブ。


「今日の服もかわいいね。

 ペスカ、本当にかわいくなったよね」


「えー、ありがとう。

 この服、マリアのお姉さんにもらったお下がりなの!

 かわいいよねー」


 今日は水色のワンピースを着ている。

 袖が小さめで大きな襟があって、かっこかわいい感じ、なんだよね。

 それに学校で買った茶色のサンダルを合わせている。


 マリアに言わせるともう少し華奢な感じの物だともっといいらしいけど、歩きやすいから私は気に入っている。


 そんな話をしていたらヨシュアが出てきた。


 私とヨシュアはハーブに手を振って別れると歩き出す。


 ヨシュアも制服から私服に着替えている。


「マリアの家にお泊りだろ?

 スノウの所へも行くの?」


「うん、王都へ買い物に行った時に時間を合わせて!」


 

 学校を出て王都周りの周回馬車に乗る。


 一番端の席に座れたんだけど「つめてつめて!」と他のお客に言われてヨシュアがぎゅうっと詰めてきて、私は馬車の壁に押しつけられるというか身を寄せるというか。

 これは壁ドンという奴!?

 ヨシュアが私を潰さないように頑張ってくれているけど……、近いな。

 目が合わせられなくて私は横を向いている。


 次の王都大通りでけっこう人が降りてほっとする。


「混んでたな……」


「ね。ヨシュアが来てくれて良かったかも。知らない人とぎゅうぎゅうになるところだった!」


 笑って言うと「それならよかったよ」と笑い返してくれた。


「ヨシュアはどこまで?」


「あ……、王城の」


「王城の薬草園?」


「えっ?」


「……今、特別開放中じゃなかったっけ? 夏のなんか……」


「夏の特別開放か!

 ああ、見ようと思ってね。ペスカもどう?」


 さすがにその時間はない。


「ごめん、そこまで時間ない。

 今度ハーブやみんなを誘って行こう! 薬科教室のみんなも興味あるかもよ!?」


「ああ……、そうだな。次が騎士団だろ」


 騎士団と竜騎士団。両方同じ場所に本部があるというか隣合ってるというか。


 エースが騎士団に入れば、フレイとお隣同士だ。


「ヨシュア、ありがとう。気をつけてね!」


 馬車を降りて見送る。


 もしかして……、特に用事がないのに心配して送ってくれたのか?


読んで下さり、ありがとうございます。

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