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42 出発

どうぞよろしくお願いします。

 演習当日、早朝から行先ごとに馬車で出発して行く3年生。


 マリアとエースのチームを見送る。

 

 私達のチーム(私は行かないけど)のフレイとオーバ以外が馬車に乗ったのを見送る。

 

 フレイだけはオーバに乗って空から追いかけるそう。


 結局、同じ場所にして、まだ探索していないところを調査することにしたんだって。

 珍しい薬草があるといいね、ヨシュア!


 すべての馬車を見送ると、風を切る音がした。

 上空をオーバが気持ち良さそうに旋回している。


 下から見ると胸当てのような装備をつけているのがわかる。


 フレイが手を挙げて挨拶してくれたのが見えた。


 私は大きく手を振って見送る。


 だんだん小さくなり、見えなくなる……。


「では、私達も出発しましょうか!」


 ジェラルドさんの言葉に私は「はい! よろしくお願いします!」と大きな声で言った。



「ジェラルドさんのドラゴン!?」


「はい、ジョイという名です」


 思わずいつもオーバにしているように手を伸ばしかけて、止めた。


 オーバと私は特別なんだよね?

 だから他の竜とは……、どうなんだろ?


 ジョイはフレイムドラゴンでオーバより大きかった。

 でも、そんなに威圧感はなくて……。


 大きいのに……、なんだか少し頼りなげな感じがした。

 なんだか心がここにないような、


「ジョイ、オーバという若いフレイムドラゴンのお相手さんです。

 ペスカという女の子ですよ。

 よろしくお願いします」


 ジェラルドさんがそう紹介してくれた。

 やっとジョイの赤い眼がやっと私を認識したようだった。


「ペスカです。どうぞよろしくお願いします」


「荷物はこれだね」


 ジェラルドさんが大きなカバンを預かってくれて、ジョイの胸当てから背中の方で留められているベルトの方に固定してくれた。


「オーバはここまでたくさんベルトのある装備じゃないですよね?」


「まだオーバは新米だからな。負担が少ないものをね」


 ということはジョイは……、ひとり分より多く運べる……んだ。


 ん、私も乗るの!?


「さあ、どうぞ」


 ジェラルドさんが手を差し出してくれて、引っ張り上げてもらう。


「わあ!」

 

 すでに高い。


 うつ伏せに寝転がり腰に固定ベルトをつけるように言われる。


 ドラゴンのベルトと繋がっている……、私は荷物のように括りつけられるってことだ。


「慣れるまでは、ね」


 そうですね。安心感が違うかも。

 それにジョイの背中にくっついていると温かくて気持ちいい。


 ジェラルドさんは自分のベルトから伸びた紐の先の金具をジョイのベルトの金具に引っ掛けただけだ。

 フレイもこんな感じで乗っているのかな!?

 

 私の横に状態を起こして座っている。


「ジョイ、頼んだよ!」


 竜騎士団の本部の運動場からジョイが飛び立つために羽根を広げ、走り出した。


 すっごい揺れ!? 揺れるってもんじゃない!?

 上下に跳ねてるみたいっ!


 その時、ふわっと身体が浮いたのがわかった。

 急に揺れがなくなる。


 飛んだんだね!?


 私は肘をついて上半身を持ち上げるようにして前方下を覗き込む。うわ


 うわっ!! 高い! もうこんな高い所にいる!


「ドラゴンの乗り心地はどうかね?」


「すごいです!! あっという間にこんな高度まで……」


 その時、ごうっという音とともに風がぶつかるような感じになり、私は頭をジョイの背中にピッタリくっつけて伏せた。


「そうそう、けっこう風の抵抗があるからね。

 レミ村まで飛ばすから寝ていなさい」


 まあ、腰をベルトで固定されちゃってるから動けないし、じっとしていると温かいから、どうしても眠くなり、うとうとしていた。


読んで下さり、ありがとうございます。


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